タマネギ 長日刺激

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タマネギ 長日刺激

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タマネギの球が肥大するには、長日刺激によるホルモン低下が必要です

 

 

そのため、長日刺激がうまく受けられなかったり、
ホルモン低下による作用が出ないと、球が肥大せず青立ち状態となります。

 

これは貯蔵の効く晩生タイプでも、春に収穫できる極早生や早生のタイプでも、
冬に収穫できるホームタマネギでも同じです。

 

きちんと肥大し、丸々と肥ったタマネギを収穫するために、
長日刺激とホルモンの作用を覚えておくと良いです。

 

[タマネギ 長日刺激]

 

 

■長日刺激とホルモン

 

長日刺激は、タマネギ栽培においてとても重要なことです。
タマネギの球が肥大するのは、ある特定の条件下になることでタマネギが反応し、
ホルモンの働きを低下させ、その結果、球が肥大します。

長日刺激についてと、ホルモンの働きについて、簡単にご説明します。

 

・長日刺激
タマネギは、一定の平均気温と日の長さに当たると、
球が肥大するスイッチが入る仕組みになっています。 

 

この気温と日長時間は、タマネギの品種によって異なります。

 

極早生種の場合、15度以下で11時間~11.5時間以上の日長で肥大します。
中晩生種の場合、15度~20度で13.5時間以上の日長で肥大します。
晩生種の場合、20度~25度で14.25時間以上の日長で肥大します。

 

つまり、極早生種の方が肥大が早いのは、晩生種に比べると、
スイッチの入る気温が低く、日長時間が短いためです。

 

気温と日長時間の両方が揃わないとスイッチが入らないため、
肥大を早めようと地温を上げようと工夫しても、
日長時間が足りずに肥大しないということが起こります。

 

・ホルモン
タマネギは長日刺激を受けることで、
タマネギ内にあるオーキシンやジベレリンなど生長ホルモンの働きが低下します。

 

生長ホルモンの働きが低下すると、窒素を吸収する力が弱まり、
タマネギの体内に養分を溜めこもうという作用が強くなるため、
糖分を蓄えて肥大が始まります。

 

 

マルチにもいろいろな種類があります

 

 

■マルチ選び

 

タマネギ栽培では、畝を覆うビニールマルチを利用することが多いです。
特に安価で手に入りやすい黒マルチを使う方が多いですが、
実は状況によっては、マルチの種類によってうまく肥大しない場合があります。

 

マルチには、黒、透明、シルバーなどがあります。
ホームセンターなどでも販売されているため、
菜園でタマネギを育てる方にも、マルチを利用している人は多いでしょう。

 

マルチの中でも、黒マルチは特に流通量が多く、
100円均一などでも販売されているほどです。

 

黒マルチをすることによって、雑草を予防し、太陽光を集めるので、
地温を上げやすくするという効果が期待できます。

 

タマネギが肥大する時には、日長時間と気温が大きく関係します。
そのため、地温を上げやすくしておくことで、
肥大を促す効果を狙うことが多いのですが、ここで問題なのが日長時間です。

 

いくら地温を上げても、日長時間が足りなければ、肥大のスイッチは入りません。

 

特に、極早生種の場合は、気温が低くても日長時間が長いと感じることで、
肥大のスイッチが入りやすくなるので、
どうにかして日長時間が足りていると感じさせるのがポイントとなります。

 

極早生や早生品種のタマネギが、長日刺激を受けやすくするためには、
葉に光を当てて、葉が感じる温度を高めてあげるのが効果的です。

 

つまり、太陽の光を反射させ、葉に当てる方法が有効となります。
黒マルチの場合、黒は光を吸収し、反射することはほとんどありません。

 

ではマルチなしではどうかというと、
土も光をあまり反射させないため、効果的とはいえません。

 

最も多く反射させることができるのが、シルバーマルチです。
シルバーマルチは、名前の通り銀色をしたマルチです。

 

アブラムシなどの害虫を忌避することもできる、便利なマルチです。
ただ、シルバー単体のマルチだと、光を透過する量も多いため、
雑草を予防する効果が薄くなります。

 

そんな時は、裏側が黒で表面がシルバーのダブルマルチを利用しましょう。
やや高価ですが、ダブルマルチであれば、雑草の発生を抑え、
光を反射させて長日刺激を受けやすくすることができます。

 

 

追肥のタイミングと量は、とても大切なことです

 

 

■適切な追肥

 

長日刺激を受け、肥大のスイッチが入ったタマネギは、
生長ホルモンの働きが低下し、窒素吸収が弱くなります。

 

窒素の吸収量が減ることで、青い葉を伸ばして株全体を大きくするよりも、
球部分に養分を溜めて肥大することの方に力を使うようになります。

 

ところが、この生長ホルモンが低下した時に窒素が多いと、
うまく肥大できず、青立株となってしまいます。

 

特に年内収穫を目指すホームタマネギの栽培では、
この窒素量の多さが、タマネギ栽培の失敗へつなげてしまいます。

 

ホームタマネギをマルチ栽培することも多く、
土中の肥料成分が流れ出にくくなっているため、肥料の量には工夫が必要です。

 

ホームタマネギ栽培は、晩秋に苗を植え付けて初夏に収穫する作型よりも、
元肥を控えめにし、追肥も控えめにする年内収穫するのが良いです。 

 

元肥の量は、秋植え初夏収穫の通常栽培に比べ、
50%~60%くらいまで減らして様子を見ます。

 

タマネギを植え付ける前に育てていた野菜に与えた肥料が多く残っている場合は、
さらに元肥を減らしても構いません。

 

肥料が早く効き、球が肥大する栽培後半には、
窒素の効果が切れているよう、即効性のあるものを使うのもポイントです。

 

途中で与える追肥に関しても、まったく与えずに様子を見るか、
与えたとしても、葉面散布にとどめた方が無難です。

 

ただし、マルチなしや、容器栽培で肥料が流れ出やすい環境で育てている場合、
地植えでも肥もちが極端に悪い土質であれば、元肥も追肥も必要になります。

 

ホームタマネギの栽培で肥料を減らすのは、栽培期間が短いためです。
秋植え初夏収穫のように、栽培期間が長い通常栽培のタマネギの場合は、
基本の通りに元肥を入れて栽培し、追肥も行います。

 

通常栽培の場合も、窒素が遅くまで効きすぎることのないように注意しましょう。

 

■参考

・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期



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