タマネギ 病気予防

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タマネギ 病気予防

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野菜栽培の成功は、まず良い土づくりにかかっています

 

 

タマネギは育てるのにそれほど手間がかからず、
家庭菜園初心者にも人気の野菜です。

 

ところが、栽培期間が長く、
病害虫の発生が多くなりやすい春以降に生育ピークになるので、
意外と油断できない野菜でもあります。

 

タマネギの病気予防のためにできることは、何があるのでしょうか。

 

 

[タマネギ 病気予防]

 

 

■栽培環境を整える

 

タマネギを健全に育てるためには、
やはり栽培環境を整えてから育てる必要があります。

 

タマネギはもともと丈夫な植物ですが、
適した環境で栽培していないと、やはり病気にかかりやすくなるものです。

 

今一度、タマネギに適した栽培環境をチェックしておきましょう。

 

・日当たり良く
タマネギは半日陰くらいの場所でも育ちますが、
やはり日当たりの良い場所の方がよく育ちます。

 

特に、年を越して栽培後半は、いよいよ玉部分が肥ってくる時期でもあります。
この時までに、葉でたっぷり光合成しておくと、玉の肥りがよくなります。

 

それと同時に、よく締まった強い株に育てることができるため、
多少の菌には負けないタマネギに育てることができるのです。

 

ベランダ菜園などだと、日当たりの時間が限られている場合もありますが、
1日のうちでできるだけ光に当たるよう、工夫しておくと良いでしょう。

 

・風通し良く
タマネギがかかる病気には、
風通しが悪いことによってかかりやすくなるものがいくつかあります。

 

ベト病やさび病など、タマネギ栽培の主な病気がこれに当たるので、
風通しにも注目したいところです。

 

タマネギの栽培中、強い寒風が当たる場所は避けた方が無難ですが、
周りが囲まれているような、まったく空気の動きがない場所なども、
病気にかかる可能性が高くなります。

 

また、無理に株間を狭くすると、春以降にたくさん茂ってきた頃に、
病気が発生して爆発的に増えることもあります。

 

植え付けの時は株間を適度にとり、雑草など背の高い植物が茂らないよう、
栽培している場所は整理しておくと良いでしょう。

 

 

品種に適した株間をとると、日当たりや風通しがよくなります

 

 

・排水性も良く
タマネギの根は粗く、しかもそれほど深くは張りません。
そのため、乾燥に弱いという一面を持っています。

 

だからといって、水はけの悪い環境で育てるのはタブーです。
タマネギの根は、水分と同時に酸素をたくさん要求します。

 

土中に新鮮な酸素を送り込むには、新しい水を流すことが必要となります。
それなのに水はけの悪い土で育てると、いつまでたっても土が乾きません。

 

酸素が必要だからと、まだ湿っている状態で水を与えれば、
それはそれで過湿の原因となります。

 

過湿状態となると根腐れが発生しやすくなり、
傷んだ根から病気の菌が入り込んでしまう可能性が高くなります。

 

また、水と酸素の供給のバランスが悪いと、生育不良になることもあるので、
株自体が弱々しく育つため、病気にかかりやすくなることもあります。

 

タマネギ栽培では、水はけと水もちが良い土がベストです。
できれば団粒構造のできている土が理想です。

 

何年かかかっても、腐葉土や堆肥を入れて土を育てていくことで、
タマネギ栽培に適した土にすることができます。

 

プランター栽培を行う場合は、市販されている培養土で十分ですが、
中には水はけが悪い培養土もあるので、
一度排水チェックしてから使用すると良いでしょう。

 

 

マルチは、保温や泥はねに威力があります

 

 

・泥跳ねを防止する
タマネギがかかる病気の中には、菌が土に潜んでいるものも多くあります。
病気の原因となる菌が含まれた土が、
雨の日や水やりの時などに水滴が当たって跳ね返り、葉などに付着すると、
そこから菌が侵入して病気に感染することがあります。

 

とはいえ、雨よけ栽培するのは現実的ではありません。
ここでお勧めなのが、マルチです。

 

ビニールマルチはもちろん、敷きワラなどの有機マルチもお勧めです。
地温を上げたいならビニールマルチ、泥跳ね防止のみ、
あるいは通気性を優先したい場合は、有機マルチを使うと良いでしょう。

 

 

■菌を残さない

 

土に含まれている菌を付着させないため、
泥跳ね防止にマルチを利用していても、やはり不安は残ります。

 

土の中に病気の原因となる菌が少なければ少ないほど、
病気にかかるリスクは低くなります。

 

タマネギを栽培する前に、栽培に使う土を消毒しておくのがお勧めです。
土壌消毒と聞くと、薬剤を使った本格的なものをイメージしがちですが、
それだけではありません。

 

初心者の方や、薬剤を使いたくない方には、太陽光を使った熱消毒がお勧めです。
消毒したい場所の土を掘り返し、そこにビニールを被せて置いておきます。

 

太陽光が当たれば、自然とビニールの内側が高温になり、熱消毒されます。
プランターの土などであれば、透明のビニール袋に入れて口を縛って、
日当たりの良い場所に置いておくのがお勧めです。

 

いずれの熱消毒をする場合でも、土を少し湿らせておくのがポイントです。

 

 

できれば、毎日見回り、病気や害虫をチェックすると良い収穫が!

 

 

 

■栽培期間中の注意点

 

栽培前の土壌消毒、栽培環境の徹底を行っても、病気にかかることはあります。
そんな時は、いち早く病気の株を見つけることが、蔓延を防ぐ方法です。

 

真冬の寒い時期は、タマネギ自体もあまり動きもなく、
病害虫の被害が広がることもほとんどありませんが、
本格的な冬になる前や、春以降は要注意です。

 

特に春以降は、晩秋や冬の間に人知れず感染していた病気が、
気温の上昇と雨によって、爆発的に広がることが少なくありません。

 

怪しい症状が出ている株があったら、
放っておかずにすぐに原因を調べるようにしましょう。

もし薬剤を使っても治療が難しい病気の場合は、
早めに発病株を抜きとり、周りに感染しないように対応します。

 

■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期



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タマネギ栽培 Q&A

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