タマネギ 追肥のコツ

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タマネギ 追肥のコツ

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タマネギは、秋に苗を植え付けて、初夏に収穫するのが一般的です

 

 

栽培期間が長いものの、途中の手入れがあまり難しくないため、
初心者でもチャレンジしやすい野菜として人気があります。

 

ところが、タマネギ栽培を成功させるのは、意外と難しいものです。
タマネギ栽培で良い収穫を得るには、上手に追肥することも大切です。
タマネギ栽培での追肥のコツをご紹介します。

 

 

[タマネギ 追肥のコツ]

 

■タマネギの追肥

 

タマネギは栽培期間が長いだけに、追肥がとても重要になってきます。
必要な時に肥料成分が効かないと、うまく生育できずに育ちが悪くなり、
反対に必要ではない時に肥料がたっぷりあっても調子を崩します。

 

冬の寒い間は、根もほとんど動いておらず、生長がほぼ止まる状態となります。
また、肥料を効率よく効かせるためには、肥料を与え方にも気を付けます。

 

1. 追肥のタイミングを逃さず
タマネギは、冬の間はほとんど生長しません。
秋に苗を植え付けてから本格的に寒くなるまでの間と、
年を越して寒さが緩みだす頃以降に生長します。

 

そのため、寒い間は肥効は必要がなく、生育期には肥効が必要です。

 

タマネギは品種によって、極早生~晩生に分かれます。
極早生は収穫が早く、晩生は収穫が遅くなる品種なので、
止め肥のことを考えれば、肥料を効かせるタイミングがずれてきます。

 

中間地では早生、中生、中晩生の品種を育てることが多いので、
この3つのタイプの追肥のタイミングをまとめました。

 

・早生品種
早生は収穫期が4月~5月頃となるので、止め肥は3月上旬までとなります。
1回目:植え付け2週間後
2回目:1月下旬~2月上旬
3回目:2月下旬~3月上旬

 

・中生、中晩生品種
中生、中晩生タイプの品種は、収穫期が5月~6月が基準となるので、

止め肥は4月上旬までが目安となります。
1回目:植え付け2週間後
2回目:2月下旬~3月上旬
3回目:3月下旬~4月上旬

 

 

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*各社から出ているタマネギ専用肥料は、使いやすく効きが良いと評判です

 

 

2. 肥効を最大限に出すには
タマネギが肥料を必要としている時に、効率よく吸収させるために、
追肥の仕方にも気を配ってみましょう。

 

追肥をする時、適当に粒状の肥料をばらまくだけでは、
実は肥効がじゅうぶんではないケースもあります。
タマネギをどのように育てているかによっても、追肥の仕方が変わります。

 

・マルチ栽培は溝に
ビニールマルチを使って栽培している場合は、ビニールの上から肥料を与えても、
なかなか土まで肥料成分が入り込みません。

 

少し面倒ですが、追肥の度にマルチをめくって、
肥料を与えるようにした方が、確実に肥効が出るので試してみてください。

 

 

マルチでは、めくって肥料を与えます

 

 

・土をかぶせる
追肥の方法は、溝を作ってそこに肥料を入れる方法、
土の表面全体に播く方法の2つがメインとなります。

 

どちらの方法で追肥を行っても良いですが、コツは肥料と土を合わせることです。
溝を作って肥料を与える場合は、
畝間や条間にスコップやクワを使って溝を作って肥料を与えます。

 

あるいは、条間や畝間に溝を作らず、そのまますじ状に肥料をまきます。
肥料を与えた後、そのままにしておくと土と肥料がうまくなじまないので、
まず、土をかぶせます。

 

溝を作った場合は、その上に土をかぶせていきます。
土の上に直接、すじ状に追肥をした場合は、
中耕をかねて小クマデなどの道具を使って、土と肥料を混ぜ込むようにほぐします。
中耕した後、少しだけ土を足して盛るのもお勧めです。

 

同じ地植えでも畝を作らない場合や、プランターを使って栽培している場合は、
土の表面全体に肥料をパラパラとまく方法がよく使われます。

 

ただ、肥料をまいただけだと、どうしても風や雨、水やりの水の勢いによって、
粒状の肥料がどこかへ転がってしまったり、一か所に偏ることが多くなります。

 

肥料が散逸しないために、追肥をした後には必ず土をかぶせるようにします。
追肥を行った後、ふるいなどを使って土をふるいながら、
肥料が隠れる程度まで全体に土をかぶせます。

 

こうすれば、肥料が転がってしまうのも防げますし、
新しい土が増えたことで水もちが良くなります。

 

 

質の良い多収穫をめざしたいです

 

 

■止め肥後の追肥は厳禁

 

タマネギ栽培では、追肥がとても重要な作業の1つですが、
肥料の与えすぎには注意が必要です。

 

特に、タマネギは収穫の1ヶ月くらい前には最後の追肥を済ませておきます。
というのも、収穫直前まで肥料を与え続けていると、
収穫後の貯蔵性が著しく落ちてしまうのです。

 

さらに肥料が多く残っている状態で収穫すると、
苦みが多くなり、せっかく長い期間かけて育てたタマネギがおいしくない、
という結果にもつながります。

 

また、生育期にはどんどん育つようにと、
秋に大量の追肥をすることがありますが、これもいけません。
秋に地上部が育ちすぎると、寒さに当たる可能性が高くなり、
冬枯れを起こしやすくなります。

 

タマネギ栽培での追肥は、必要な時に適量を与えることがとても大切なのです。

 

■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期



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