ホームタマネギ オニオンセット

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ホームタマネギとは?

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こちらがホームタマネギのセット球です

 

 

ホームタマネギ、オニオンセット、セット球……。
これだけ聞くと、いったいなんのことやら、
タマネギの新種かなと思ってしまいますが、そうではありません。

 

ここではホームタマネギ、オニオンセットについて、
詳しくわかりやすくご紹介します。

 

 

[ホームタマネギとは?]

 

 

■ホームタマネギ(オニオンセット)とは?

 

1.ホームタマネギの意味
まずはじめに「ホームタマネギ」と「オニオンセット」は、
別のものではなく、まったく同じもののことを指しています。

 

8月に入ると、ホームセンターや園芸店などで、
タマネギそのものの形をした小さなタマネギが販売されるようになります。

 

メーカーなどにより、ホームタマネギやオニオンセット、
場所によってはベビーオニオンという名前で売られていることもあります。

 

一般的なタマネギを育てるサイクルとしては、
8月下旬~10月上旬に種を播いて育苗します。

 

その後、10月下旬~12月上旬に育苗した苗を定植し、
年を越して育てたものを5月~6月頃に収穫します。

 

つまり、種から考えると10か月もの時間をかけて育て、
やっと収穫までに至るというわけです。

 

ところが、このホームタマネギは、
7月中旬~9月上旬に植え付けると、
11月中旬~12月に収穫できるのです。 

 

ホームタマネギは、3月頃に種をまいて育て、
小さなタマネギくらいまでに育ったものを5月~6月に収穫し、
いったん休眠させます。このタマネギをセット球と呼びます。

 

すでにタマネギの赤ちゃんの状態まで育てたセット球を、
7月中旬~9月上旬に植え付けるため、栽培期間が短くて済むのです。
*タマネギのセット栽培は、大阪府立環境農林水産総合研究所で、
昭和40年代に開発された方法とのことです。

 

2.植え付けが簡単
通常、タマネギは種から育てて苗を作るのに2ヶ月間かかるので、
初心者には、かなり難易度が高い作業になります。

 

一般的に売られているタマネギの苗は、
50~100本など何十本も束になった状態になっています。

 

それを傷めないようにばらし、苗の生育によって選別した後、
生育の良いものを畑に植え付けます。

 

葉ネギのような状態の苗は、植え付けも難しく、
まっすぐに植えにくく折れてしまったりと、なかなか自立してくれません。

 

ホームタマネギは、球根状になっているタマネギを植え付けるので、
ぐらついたりせずに簡単に植え付けることができます。

 

先端が少し土から見えるように植え付けるため、
他の球根植物のように深さを気にすることもありませんし、
どこに植えたかも分かりやすいです。

 

 

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ホームタマネギの種球、30球で627円(税込)

 

 

3.栽培期間が短い
一般的なタマネギが、種からの栽培で10か月ほどかかるのに対し、
ホームタマネギを植え付けた場合、
最短で3か月ほどで収穫が可能になります。

 

栽培期間が短いということは、
世話をする期間も短いため、手間が少なくて済みます。

 

また、植え付けてから収穫までが長いと、
その間ずっとやきもきしてしまいがちですが、それも軽減できます。

 

さらに、通常のタマネギの収穫は、5月~6月ですから、
夏野菜の植え付け時期と重なり、スペースの問題も出てくる場合があります。

>>ホームタマネギの栽培

 

4.冬に新タマネギが味わえる
普通の新タマネギであれば、5月~6月の初夏が旬です。
ホームタマネギであれば、収穫を年内にすることもできるので、

真冬に新タマネギを味わうことができます。

 

新タマネギといえば、薄切りにして水にさらして生食することが多く、
暑い日もある初夏には冷やして食べることも多いでしょう。

 

冬の新タマネギは、薄切りにしてサラダもとっても美味ですが、

火の通りが早く柔らかく甘い特徴を生かし、
丸ごとスープで煮て食べるなど、熱々の状態を楽しむことができます。

 

初夏とは違う食べ方ができるのも、
年内収穫が可能なホームタマネギの魅力です。

 

新タマネギは傷むのが早いため、収穫したら早く食べるのが鉄則ですが、
ホームタマネギ(オニオンセット)は寒い時期に収穫するため、
初夏よりも多少日持ちします。

 

葉が倒れたら収穫の合図ですが、葉が倒れてから1週間ほど経って収穫すると、
球が締まって1か月ほど保存が効くようになります。

 

 

セット球は7月中旬~9月上旬に植え付けます

*球の頭が隠れる程度に覆土し10~15㎝間隔で植え付けます。

 

 

5.初心者でも簡単栽培
ホームタマネギは、すでに小さなタマネギの状態まで育てられているため、
収穫までの期間が短く、苗から育てるよりも失敗が少なくて済みます。

 

栽培期間も短いため、場所やプランターを長期間占領しません。

球肥りが悪かったとしても、
葉タマネギとして年内収穫をして楽しむこともできます。

 

気軽にチャレンジできて、失敗も少ないとなれば、
初心者の方にはとてもおすすめです。

>>ホームタマネギを各種見てみる

 

■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期



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タマネギ栽培 Q&A

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