ペコロスとタマネギの違い
料理に映える美味しいペコロス
タマネギは、日本のスーパーなどでも一年中みかける野菜です。
そのタマネギとよく似ているのが、ペコロスです。
ペコロスとタマネギには、どのような違いがあるのでしょうか。
品種や栽培方法の違いもご紹介しています。
[ペコロスとタマネギの違い]
■ペコロスとタマネギの違いは?
ペコロスとタマネギ、外見はとってもよく似ていて、食味もよく似ています。
ペコロスとタマネギ、この2つを区別する違いはおもに3点です。
1.大きさの違い
ペコロスとタマネギとの最も大きな違いは、球の大きさです。
タマネギは、手の平に収まるかどうかのずっしりとしたサイズと重さです。
それに比べてペコロスは、直径が3cm~4cmほどしかなく、
片手でも数個持つことができるほどの小ささです。
見た目のように、ペコロスは小タマネギやプチオニオンと呼ばれることもあります。
タマネギを育てる時の方法の1つに、
ホームタマネギ(オニオンセット)というものがあります。
この栽培法は、3cmほどに育った小さなタマネギ状の種球を植え付け、
冬の間に球を肥らせて収穫するものです。
種球の外見は、ペコロスそのものですが、またさらに大きく育てるものなので、
ペコロスとはまた違うものということになります。
4月くらいから、苗が出回ります
2.専用品種もある
ペコロスとタマネギは、基本的には同じ品種で育てることができます。
タマネギにもたくさんの品種があり、
その中には、貝塚早生黄のようにペコロスに向いた品種も存在します。
ペコロスの主な産地である愛知県知多市では、既存のペコロス専用品種の他に、
イタリアやアメリカのタマネギを掛け合わせることによって、
新しいペコロス品種を作る活動も行われています。
3.栽培方法が違う
ペコロスとタマネギは、同じ品種で育てられることも多いです。
では、何が違うのかというと、栽培方法が異なります。
通常のタマネギであれば、植え付ける時の株間は15cm~20cmほどですが、
ペコロスを栽培する時には、株間を3cmほどに密植して栽培します。
そのため、狭い範囲でもたくさんのペコロスを栽培・収穫できるのが魅力です。
さらに、通常のタマネギよりも、少ない肥料で育てるという点も、大きな違いです。
株間を狭くし、肥料を少なくすることによって、
意図的に球部分を大きく肥大させないようにしているのでしょう。
エシャロット、西洋料理、東南アジアの香味野菜として活躍しています
By David Monniaux - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
■ペコロスとエシャロット
ペコロスとよく間違われるのが、エシャロット(shallot)です。
こちらはサイズもペコロスとよく似ているので、
通常サイズのタマネギよりも、さらに間違いやすいです。
エシャロットは、タマネギと同じネギ属の多年草ですが、
タマネギとはまた違った種類の植物です。
エシャレットは、若どりしたラッキョウで味噌などをつけて食します
日本では、軟白処理して若どりしたラッキョウ (Allium chinense) を、
「エシャレット」という名前で販売していることがあります。
エシャロットとエシャレット、名前もよく似ているので混同されがちですが、
この2つは見た目が少し異なりますし、食べた時の風味が全く違うことで
区別できます。
ペコロスとタマネギ、ペコロスとエシャロット、エシャロットとエシャレット、
カタカナ表記で外見も似ているため、日本ではまだまだ間違われることが多いです。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ 苗の植え方
・ホームタマネギの栽培
◎タマネギ 肥料 ←元肥と追肥の基本をわかりやすくご紹介しています。