スプリングムーン
スプリングムーンは極早生~早生に分類される新タマネギ品種で、
甲高形に揃い、収穫が遅くなっても形が崩れずによく揃います。
トウ立ちの発生は特に少なく、極早生品種の中では育てやすい部類に入ります。
スプリングムーンの特徴や育て方をご紹介します。
[スプリングムーン]高田交配
■スプリングムーンの特徴
・4月中旬から収穫できる極早生~早生の黄タマネギ
早くから収穫できる品種で、熟期は極早生~早生です。
通常、極早生は早い品種で3月中下旬からですが、
スプリングムーンは4月中下旬からになります。
どちらかというと、熟期は早生に近いが、早生よりも早いので、
極早生より遅く、早生よりも早い収穫になります。
収穫時期は倒伏してからで、
目安は暖地で4月中旬から、中間地で4月下旬頃からです。
表皮はやや褐色、鱗片は白色で黄タマネギに分類されます。
・適作型は暖地や中間地で早めに種まきをする秋まき栽培
4月中下旬収穫なので、作型は秋まき栽培に適しています。
熟期が極早生と早生品種の間なので、種まきの時期が難しいですが、
早生品種と同じように育てると十分肥大しないことがあるので、
極早生タマネギと同じように育てるのが良いです。
中晩生や晩生品種よりも種まきの時期が早く、
期間も短いので適期に行うことが成功のコツです。
・甲高の形で、扁平形になりにくい
極早生品種の中では球形に近い甲高の形になりやすく、
収穫が遅れても形が崩れたり、平べったい形の扁平形になりにくいです。
■スプリングムーンの栽培のコツ
・中晩生、晩生に比べて早めの種まきをする
極早生品種の中でも早生に近い熟期ですが、
育て方は極早生タマネギと同じように行います。
暖地、中間地ともに9月上旬が種まきの適期です。
それよりも遅れてしまうと十分に育たないので、種まきが遅れないようにします。
50日~60日間、苗を育てて、10月下旬頃を目安に植え付けをします。
この時に、大きすぎる苗、小さすぎる苗を省いて植えます。
・年内に葉数を揃えるため、12月に追肥をする
越冬前に葉数を確保するために、1回目の追肥は12月に行います。
追肥が遅いと葉数が揃わず、寒さに負けてしまうことがあるので注意します。
追肥の回数は2回で、1回目が12月、2回目は2月頃が目安です。
2回目の追肥も遅れないように注意します。
・暖地で4月中旬、中間地で4月下旬が収穫の目安
収穫の目安は暖地が4月中旬、中間地が4月下旬頃です。
目安なので、全体の8割程度が倒伏してから収穫をすると確実です。
長期の貯蔵には不向きなので、貯蔵を目的としないように早めに食べきります。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期