泉州中高黄
泉州中高黄
タマネギの品種のうち、中生種の代表種ともいえるのが、
泉州中高黄(せんしゅうちゅうこうき)です。
晩生種と早生種のちょうど中間に当たり、それぞれの長所を兼ね揃えています。
強健な性質をもち、家庭菜園でも気軽に栽培できるのが人気の秘密です。
[泉州中高黄]
■泉州中高黄の特徴
・多収穫が見込め、品質が良い
泉州中高黄の泉州とは、現在の大阪の南西部を指します。
とてもみずみずしいタマネギで、
柔らかく、甘みがあるのが特徴で、良く太り、高品質です。
旨味成分が多く含まれているので、西洋料理にも良く用いられます。
・丈夫で強健、貯蔵性にも優れている
とても丈夫なので、家庭菜園でもつくりやすい品種です。
また、球が肥大し葉の上のほうが黄色くなった頃に収穫すれば、
長期間の貯蔵も可能です。
シチューにしても甘くてコクがあり美味
■泉州中高黄の栽培のコツ
・種まき
種まきの適期は、9月~10月頃です。
植え付ける2週間前までに、石灰、堆肥、油粕などを土にすきこみ、
土作りをしてからばら撒きします。
種をまいた後は、種が見えなくなる程度に薄く覆土して、
たっぷり水を与えてください。
発芽までは、しっかりと水を与え乾燥させないことと、
大雨に当てないようにすることがポイントです。
・間引き
苗が15センチくらいになったら、
15センチ間隔に植え付けます。
できれば、マルチを敷いてください。
・肥料
化成肥料を元肥に加える他、
植え付けてから、春先までに3回から4回追肥を行います。
冬は追肥の後に少し根元を踏んでおくと、霜による浮き上がりを防げます。
使用する化成肥料は、リン酸が多いものがおすすめです。
・病害虫
未熟な堆肥や鶏糞を入れると、タネバエの幼虫がつきやすくなるので、
完熟堆肥を使うようにしてください。
また、べと病が発生しやすいので、秋と春は特に気を付けましょう。
・収穫
球が5~6センチくらいになったら、一旦、葉タマネギとして収穫します。
葉の上部が黄色くなり、倒伏するくらいのところで、全部引き抜きます。
収穫後数日はそのまま畑で自然乾燥させ、
その後、風通しの良いところで吊るして貯蔵します。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・ホームタマネギの栽培