タマネギの保存方法
タマネギは保存方法を間違えなければ、
長期間保存することができます
保存期間は品種によって違いますが、
長期保存に向きの晩生品種であれば年内いっぱいは保存できます。
12月から1月に収穫を迎えるホームタマネギと組み合わせると、
1年中タマネギを家庭菜園で育てられますね。
[タマネギの保存方法]
■タマネギの保存方法
1.タマネギの保存期間
タマネギの保存期間は品種によって違います。
早生種のタマネギは保存には向きません。
収穫後はできるだけ早く食べきるようにしましょう。
少しでも長く保存したいのであれば、
冷蔵庫に入れず風通しの良いところで保存します。
タマネギを一つずつ新聞紙で包み、段ボール箱やカゴに入れ、
風通しがよく涼しい場所で保存します。
中晩生種や晩生品種は風通しのよい、
雨の当たらないところに紐でつるして保存します。
中晩生種は萌芽葉が生え始める9月から10月頃まで保存できます。
晩生品種は12月から1月まで保存が可能です。
2.長期保存での注意
タマネギの保存性をよくするためには、
栽培期間中から気を付けておきたいことがあります。
タマネギは多肥の環境で玉が肥大すると、腐りやすくなります。
大きなタマネギを収穫したいと思うと、
球の肥大期にたくさん肥料を与えたくなります。
でも追肥は3月上旬に施した後は絶対に与えないようにします。
3月以降、肥料を与えなくても、
良い環境で育ったタマネギの球は自然に肥大していきます。
タマネギは病気にかかることも多く、
病気によって保存性が悪くなることがあります。
見かけ上は健康なタマネギに見えても、
球の中や皮の内側から病気が進行していくことも多いです。
病気のタマネギが混じっていると、
乾燥している間に周囲のタマネギにも病気が感染し腐ってしまいます。
収穫までの期間に葉鞘部をよく観察し、
病気を早く発見して抜き取るようにしましょう。
3.タマネギの保存方法
畑に置いて2~3日乾燥させます
・収穫
タマネギは晴天がしばらく続く日に収穫を行います。
収穫時期も保存期間に影響します。
収穫のタイミングが遅れてしまうと保存性が悪くなります。
葉鞘部が倒伏した1週間後を目安に収穫を行います。
収穫時には、葉や球が変色したり変形しているタマネギを除けておきます。
収穫後は、2~3日は畑に置いて乾燥させます。
収穫後は葉と根を切ります
・収穫後の処理
畑で乾燥させたタマネギは、葉を15㎝程残して切り取り、
根は付け根から切り落としておきます。
葉を根元で切らず、15㎝程残しておくと萌芽葉が出にくくなります。
根を切り落としておくと、
根から空気中の水分を吸い取れず、乾燥が早くなります。
・コンテナでの乾燥
葉と根の処理を行ったら、大量の場合はコンテナに入れて乾燥させます。
コンテナに入れる量はコンテナの8分目までにし、風通しを良くします。
コンテナの下に空のコンテナなどを敷いて風通しを良くします。
扇風機の風をかけておくと貯蔵性は格段に良くなります。
コンテナでの乾燥は2週間ほどを目途に行います。
茎を触って水分を感じない状態を目指します。
軒下などに吊るして保存します
・つるしての乾燥
コンテナでの乾燥が終わったら、ひもでつるす作業を行います。
タマネギを5つくらいずつ紐で束ねて縛り、
雨の当たらない風通しの良い場所につるしておきます。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・ホームタマネギの栽培