さらり
さらり
さらりは北海道立北見農業試験場で育成された北海道専用品種で、
ピルビン酸が少なく、サラダに最適です。
生でも美味しいですが加熱するとより美味しくなります。
さらりの特徴や栽培のコツをご紹介します。
[さらり]北海道立北見農業試験場
■さらりの特徴
・北海道で育成された品種
さらりは札幌黄系統の品種で、北海道立北見農業試験場で育成されました。
もう少し詳しく説明すると、北海道立北見農業試験場と
ホクレン(ホクレン農業協同組合連合会)が共同で育成しました。
2003年に登録され、同試験場で1979年以降に登録され、
番号が付与された中では比較的古い品種です。
・中晩生の黄タマネギ
熟期は中晩生で、春に種まきをして9月中下旬に収穫ができます。
北海道で出荷されるのは10月~2月です。
基本は北海道や冷涼地、高冷地での春まき栽培に適しています。
・ピルビン酸の含有量が少ない
札幌黄系統のため、甘みが強いです。
辛みの指数であるピルビン酸の含有量が一般的な品種より少ないため、
マイルドで刺激臭も少ないです。
また、貯蔵をしてもピルビン酸の増加が緩やかです。
・生食でも加熱調理でも美味しい
辛み、刺激臭が少ないので生食でも美味しいです。
水にさらすとより甘く感じることができ、
加熱するとより甘く感じられます。
揚げ物調理の場合、糖度が高いので焦げ色がついてしまいます。
蒸したり煮たりすると、見た目も良く美味しく食べることができます。
■さらりの栽培のコツ
・基本は春まき栽培
基本は2月~5月に種をまく春まき栽培に適しています。
加温、保温が出来る環境なら2月から種をまき、育苗して植え付けます。
移植しない直播き栽培の場合、十分暖かくなってから種まきをします。
直播き栽培なら4月~5月に種をまいてそのまま育てるため、育苗する必要がありません。
作型や資材に応じて種まきの時期を決めます。
・病害虫に注意する
耐病性がやや低く、軟腐病や灰色腐敗病が発生しやすいです。
水はけの良い土作りをして排水性を良くしたり、
チッソ過多にならないよう元肥を入れます。
また、虫による被害も受けやすいので注意し、
不織布などをトンネルにして被せておくと予防になります。