大阪丸黄玉葱
大阪丸黄玉葱
[大阪丸黄玉葱]
■大阪丸黄玉葱(おおさかまるきたまねぎ)の特徴
・在来種のタマネギ
大阪丸黄玉葱は、名前に地名が入っている通り、
大阪で古くから育てられてきた在来種です。
すでに品種固定がされているため、
種をとればそれを播いて同じように育てることができます。
最近はこういった在来種の保存と栽培の継続が求められているので、
育てて収穫ができた暁には、ぜひ種の採取までチャレンジしたいものです。
・優れた貯蔵性
大阪丸黄玉葱の最大の特徴は、その貯蔵性です。
一般的な貯蔵用タマネギの場合、どうしても秋口に芽が出やすくなります。
しかし大阪丸黄玉葱は、年を越しても芽が出にくい性質があるのです。
そのため、貯蔵環境を万全にしておけば、長い期間楽しむことができます。
たくさん収穫ができても、貯蔵性が優れているため、
最後の1つまで無駄にせず食べることが可能です。
・締まった首
1玉はだいたい250gくらいです。
ころんと丸っこい形をしていて、首元がよく締まっています。
首が締まっているタマネギは貯蔵性が良いとされています。
スーパーに並んでいるタマネギを選ぶ時も、
首がよく締まっているものを選ぶのがお勧めです。
大阪丸黄玉葱は、全体的に首がよく締まるので、
そういったところからも貯蔵性の高さがうかがえます。
シチューの甘みやコクを出します
■大阪丸黄玉葱の栽培のコツ
・基本は同じ
基本の育て方は、一般的なタマネギと同じです。
種から育てて育苗し、苗を大小選別してから定植します。
あまり大きな苗を植え付けると、春にトウ立ちしやすくなるので注意します。
・種の採り方
在来種ですので、種の採取が可能です。
通常と同じように収穫し、乾燥・貯蔵しておいたタマネギのうち、
10月下旬頃まで芽が出てこなかったものを選びます。
選んだタマネギを再び植え、翌年の春に花を咲かせ種をつけさせます。
良い性質を持った親からとった種は、親の良い性質を受け継ぐことが多く、
大阪丸黄玉葱の貯蔵性の良さを生かすなら、
貯蔵性の良かった親玉から種をとるのが一番です。
・種の保存方法
大阪丸黄玉葱だけでなく、タマネギの種は湿度や温度に敏感で、
ちょっとしたことで発芽不良を起こしやすくなります。
採取した種は、茶筒など湿気が入りにくい容器に入れ、
冷蔵庫など温度変化が少ない場所で保管します。
■大阪丸黄玉葱 お勧めの食べ方
・タマネギ料理なら何でも
貯蔵性に優れている品種なので、貯蔵して長い間食べることができます。
カレーやシチューなど、甘みを出すための脇役としてはもちろん、
丸ごとスープで煮込んだものもおいしくいただけます。
油との相性も良いので、
大阪丸黄玉葱だけで天ぷらやフライにしても、おいしいです。
できる限り水分を減らして貯蔵するため、
旨みと甘みが強く、生より火を通した料理の方がお勧めです。
収穫してすぐの頃なら、生で食べることもできますが、
やはり火を通した料理の方が合っているように思います。
生で食べる場合は、水にさらしてからよく水を切って食べると、
辛みが減るので食べやすくなります。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・ホームタマネギの栽培