タマネギ苗 間引き
種まきで種が混み過ぎました!
タマネギを種から育てる時、育苗中には間引きの作業が必要なことがあります。
間引きをしないと、株間が狭すぎて、良い苗が育ちにくくなります。
タマネギの育苗中の間引きは、いつ頃が適期なのでしょうか。
また、どのように間引きをすれば良いのでしょうか。
[タマネギ苗 間引き]
■間引きの時期
タマネギの間引きは、育苗中に2回行います。
1回目は、出てきた芽が伸びた頃です。
タマネギの種を播いて観察していると、芽が出てきた時、二つ折りになっています。
最初は折れた腰の部分が頂点になって伸びてきます。
しばらくすると、本来の先端となる部分が土から出て、
やがて折れていたところが伸びてまっすぐになってきます。
この折れたところが伸びてまっすぐになった頃が、
1回目の間引きのタイミングです。
すじ播きの場合もばら播きの場合も、混みあっている部分を間引いておきます。
折れた部分がまっすぐになったら、1回目の間引きです
2回目の間引きは、葉が2枚に増えた頃です。
株間が1cm~2cmくらいになるように間引きます。
こちらも、すじ播き・ばら播き共通です。
1回目の間引きのタイミングの時に、もし混み合っている部分がなければ、
特に間引かずに様子を見ても構いません。
その場合は、2回目の間引きのタイミングまで待ってから、
間引きを行い、株間を調整しても良いでしょう。
■間引き方
育苗中のタマネギの苗は、ひょろっとして、いかにも弱そうに見えます。
根も少し浅く、乱暴に間引きを行うと、残す株の根まで傷めかねません。
間引きを行う時は、株元の土を軽く押さえ、間引く株を引き抜くようにしましょう。
特に1回目の間引きの時は、芽がとても細いので、
間引きの時に他の株を傷つけないように、十分注意して作業を行います。
タマネギの発根と発芽のようす
■間引きを省く
細い苗の間引きを行うのは、
とても気を使いますし、細かい作業となるので疲れます。
少量の苗を育苗している場合は、
作業の時間も短いですし、それほどの労力は必要ありません。
ただ、たくさんの苗を作っている場合は、
間引きの作業だけでもかなり神経と時間を使います。
できるだけ間引きの作業を省きたい方は、種の播き方を工夫してみましょう。
タマネギの育苗中の間引きを省くためには、
最初から株間をあけた状態で種を播くようにします。
5mm~1cmほどの間隔に種を播くことで、
芽が出て苗が生長しても、十分な株間をすでに確保することができます。
タマネギの種を播く時は、セルやプラグトレーを使って育苗する場合を除き、
たいていがすじ播きかばら播きです。
もし間引きの作業を省きたいのであれば、すじ播きの方がお勧めです。
ばら播きしてしまうと、一定の間隔を保つのが難しいためです。
すじ播きであれば、種を播く時はまっすぐ一列に播くことになります。
そのため、種と種の間隔を一定にしやすくなるので、
すじ播きでの種播きの方が、間引きを省いた育苗には向いています。
この方法であれば、間引きの労力を省いて育苗できます。
ただし、もし混みあう場所が出てきたら、その時は間引きをしてあげましょう。
株間が狭いまま放っておくと、
一部だけ細い苗が育ち、苗のサイズが揃いにくくなります。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ 苗の植え方
・ホームタマネギの栽培