タマネギ 苗の追肥
タマネギを種から育てる場合、育苗の途中で追肥が必要となります
種をどのように播くかで、元肥を入れたり入れなかったりしますが、
基本的には元肥を入れない土を使うか、
元肥を入れてもごく少量という場合が多いです。
タマネギの育苗にかかる期間は、だいたい2ヶ月ほどです。
これだけの期間があると、元肥として入れた肥料も、途中で切れてしまいます。
発芽までは肥料が必要なくても、発芽後に苗が育つためには、肥料は欠かせません。
肥料が切れてしまうと、いつまでたっても中途半端な大きさのまま、
なかなか大きくならず、植え付けに間に合わないこともあります。
しかし、いつでも肥料がたっぷりの状態だと、
肥料焼けを起こしたり、軟弱に育つので、適切な量を守ることも大切です。
タマネギの育苗中に必要な追肥は、いつ、どのくらいなのでしょうか。
[タマネギ 苗の追肥]
■葉2枚が追肥のタイミング
タマネギの種を播いた後、発芽して育ち、
葉が2枚になった頃が、追肥のタイミングです。
この頃になると、元肥として入れていた肥料も切れてきます。
肥料が切れないよう、追肥を忘れずに行いましょう。
種まき約1か月後のタマネギ苗
■肥料の種類
育苗中の追肥に使う肥料は、窒素・リン酸・カリが同等のものか、
リン酸が少し多めのものを選びます。
肥料の形状は、粒状でも良いですし、液体肥料でも構いません。
ただ、それぞれに追肥の頻度が異なるので注意します。
・粒状の肥料の場合
粒状の肥料を使う場合、1㎡あたり30g~50gほど与えます。
粒状の肥料の場合、肥効期間が少し長めなので、追肥は1回で済みます。
種をばら播きして育てている場合は、肥料もばらまきします。
肥料をばらまきしたら、その上から土をふるいで振って覆うのがポイントです。
土で覆うことで、肥料が溶け出やすくなり、まんべんなく肥料成分が広がります。
種をすじ播きした場合は、条間に溝を作って肥料を与えます。
溝自体は、1cmほどの深さで構いません。
溝に沿って肥料を与えたら、肥料が隠れる程度に土をかぶせます。
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・液体肥料の場合
液体肥料で追肥する場合、規定通りに薄めた液体肥料を、水やりの代わりに与えます。
液体肥料は粒状肥料に比べると肥料の効果が短いので、7日~10日おきに与えます。
液体肥料の場合は粒状肥料と違い、液体なので、与えた時に土に浸透します。
そのため、追肥を行った後に土で覆う必要はありません。
液体肥料は、濃度と頻度にさえ注意していれば、肥料焼けの心配が少ない肥料です。
そのため、ミニプランターにばら播きして育苗している場合や、
セルトレーやプラグトレーを使って育苗している場合は、
粒状肥料よりも液体肥料の方が扱いやすいのでお勧めします。
液体肥料であれば、苗と肥料が触れて傷むこともありません。
また、容器育苗の場合、水やりの度に肥料成分が流れ出やすくなっているため、
定期的に液体肥料によって追肥するのも効果的です。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・ホームタマネギの栽培