タマネギ 食べ過ぎ
タマネギがないと料理が始まりません
タマネギは生でも火を通して食べてもおいしい上に、
ダイエットや健康維持にも役立つため、
たくさん食べれば食べるほど良いと思われることがあります。
体に良いとされているタマネギも、
食べ過ぎてしまうと害になることがありますのでご紹介します。
[タマネギ 食べ過ぎ]
■タマネギの栄養と効能
タマネギは生の時にはシャキシャキとした歯触りと、
スッキリとした辛みや甘みがあり、付け合わせやサラダで楽しめます。
火を通すことで辛みが薄まって甘みが強くなり、コクが生まれます。
タマネギには、ケルセチンやオリゴ糖、アリインといった、
注目されている成分が含まれているため、
摂取することで様々な効果を期待することができます。
血糖値の上昇を抑えたり、血中内の脂肪の排出を助けてくれたり、
免疫力の向上や動脈硬化予防などなど、
現代人にとって、これほど素晴らしい食品はありません。
ダイエット、アンチエイジング、健康維持、生活習慣病予防など、
誰もが1つは気になる項目があるのではないでしょうか。
これらの効能をできるだけ発揮させようと思うと、
タマネギを多量に食べてしまうことがあります。
けれど、タマネギは様々な効果が期待できる食材であるからこそ、
摂取する時には少し注意しておく必要があります。
■タマネギを食べ過ぎると?
タマネギには色々な成分が含まれているため、注目の野菜として研究が進んでいます。
では、食べれば食べるだけ良いかというと、それは違います。
人間の体には、タマネギの成分を受け入れるのに限度があります。
一度に多量のタマネギを食べても、効果が2倍3倍と増えるわけではありません。
・胸やけ、胃腸の不調、下痢
タマネギに含まれる胃酸を増やす成分は、食欲増進などの効果があるとともに、
胃酸過多を引き起こす場合があります。
また、胃酸が逆流するのを防ぐ筋肉を緩める効果もあるため、
多量に出た胃酸が逆流し、胸やけの原因となる場合があります。
また、ニラやニンニクと似たような、滋養強壮に効く強い成分を含んでいるため、
多量に摂取すると、下痢や腹痛などの原因にもなります。
口臭、体臭、おならも臭くなります!
・口臭、体臭
タマネギに含まれている成分である硫黄化合物は、体内に入ると硫化水素に変化します。
この硫化水素は、硫黄成分を含んだ温泉などの臭いに似ているため、
タマネギをたくさん食べると、体臭となって外に出てきてしまいます。
硫化水素はお腹の中でガスとなって溜まるため、おならの臭いが強くなります。
また、ガスが溜まることで、口に上ってくる空気も臭いが強くなり、
汗腺から出てくる汗も臭いが強くなります。
・貧血
タマネギに含まれているケルセチンは、血行を良くする効果があります。
どろどろ血をさらさら血にしたい場合は、とても魅力的な成分です。
ところが、血液をさらさらにしすぎてしまい、
流れを良くしすぎると、貧血を起こすことがあるので注意が必要です。
中玉で4分の1が適量です
■タマネギの適量
タマネギは風邪薬などのような薬ではありません。
けれど、度を越えた摂取は体に良くありません。
タマネギの摂取量は、1日で50gが目安となります。
50gといわれても、いちいち量るのは面倒!
という場合は、四分の一個を目安にする良いでしょう。
もちろんタマネギの大きさにもよりますが、標準的なタマネギの場合、
皮や根、ヘタの部分を切り落として残った可食部は、
だいたい200gくらいになることが多いです。
タマネギをちょうど四分の一にすると50gとなります。
意外と少ないように思えますが、実際に料理に使い1人前分を取り分けると、
思いのほか多くの量を食べることができます。
特に生の場合、他の野菜と混ぜてサラダなどに使った場合は、
思っていたよりもたっぷりと食べられます。
あくまでも目安なので、50gを少しでも超えるとすぐに体調を崩すわけではありません。
また、50gより少ないと効果がまったくないというわけでもありません。
あくまでも体調を崩さず、毎日摂取するための量の目安です。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ 苗の植え方
・ホームタマネギの栽培
・タマネギ 肥料