スーパーアップ
タマネギにはたくさんの品種があります
スーパーアップは日本中のたくさんのタマネギの中で、
最も早く収穫できるタマネギです。
シャキシャキとした歯ごたえがよく、サラダに最適です。
タマネギの球だけではなく、葉もおいしいタマネギです。
[スーパーアップ]アカヲ種苗
■スーパーアップの特徴
・収穫が早い
スーパーアップはアカヲ種苗株式会社が開発したタマネギです。
超極早生種と呼ばれるタマネギの中では、
一番早く生長し収穫できる品種です。
その超極早生種の中でも、スーパーアップは最も早く収穫できます。
暖地である九州南部では、1月下旬から収穫することも可能です。
一般的なタマネギの収穫は6月頃で、
貯蔵性のよいタマネギであれば、年明けまで保存ができます。
スーパーアップはちょうど貯蔵していた、
晩生タマネギがなくなるころに収穫ができます。
貯蔵性はよくないので2か月くらいで食べきりましょう。
中晩生タマネギや晩生タマネギと組み合わせて栽培すると、
1年中自家製のタマネギを楽しむことができます。
・葉までおいしい
タマネギは通常球の部分だけが販売されています。
スーパーアップは収穫時期には、
葉のついた状態で販売されることもあります。
生産者が「おいしい葉を食べてほしい」という思いから、
葉付きの状態で出荷するそうです。
タマネギの葉を食べようと思うと、
球が小さいうちに葉タマネギとして収穫する必要があります。
球も葉もおいしいタマネギはとても珍しくうれしい存在です。
スーパーでは葉付きの状態で売られることはとてもまれなので、
葉を食べられるのは家庭菜園の醍醐味です。
葉がおいしいタマネギ
・純国産品種
スーパーアップは純国産品種です。
日本特有の梅雨時期も含めて、
日本の風土に合わせて品種改良されています。
そのため、分球やとう立ちが少なく、
品質の良いタマネギをたくさん収穫できます。
苗ごとに生長速度のばらつきが少なく、
植え付けや栽培管理、収穫時期の見定めも楽にできます。
・抗酸化作用が高い
スーパーアップの特徴として、
他の極早生タマネギに比べてビタミンCの含有量が2.3倍多いのです。
ビタミンCは抗酸化作用の高いビタミンです。
美肌効果や美白効果など、
美容と健康にうれしい効果が期待できそうです。
ビタミンCは壊れやすい上にすぐに体内で消費され、
常に不足気味になるビタミンです。
スーパーアップのサラダを積極的に食べて、
ビタミンCを補給するとよいですね。
■スーパーアップの栽培のコツ
・種まきの時期
アカヲ種苗株式会社が推奨している種まきの時期は、9月上旬です。
暑さ対策を行えば、8月下旬でも種を播くことはできます。
早く種を播くほど定植時期や収穫時期が早くなります。
九州地方では、早出し移植栽培が盛んにされています。
8月中旬に種を播いて、1月下旬ごろから収穫を始めるようです。
ただし、一般家庭では早出し移植栽培は難しいかもしれません。
・定植時期
苗の植え付けは、9月上旬に種を播いた場合10月下旬に定植します。
苗の定植は、時期ではなく、苗の成長具合を見て決めます。
苗が鉛筆くらいの太さになったら定植します。
スーパーアップは苗の揃いが良いので、定植時期の見極めが楽です。
・収穫時期
スーパーアップが日本で一番早く収穫できる理由は、
低温でもよく肥大するということです。
中晩生種や晩生種は冬の間は生長が止まります。
極早生品種は冬季でも生長を続けます。
その中でも、スーパーアップは冬期間の生長速度が速いのです。
収穫時期は3月中旬ごろです。
葉が倒伏した後も肥大を続けるので、
しばらく収穫を待つと大きなタマネギを収穫することができます。
■スーパーアップ お勧めの食べ方
・生食がお勧め
スーパーアップは生食で食べるのがお勧めの方法です。
スーパーアップにたくさん含まれているビタミンCは、
加熱すると壊れてしまいます。
また、水にさらすとビタミンCが流れ出してしまいます。
スーパーアップは辛みも強いので、
スライスしてすぐは水にさらさないと辛みを感じます。
水にさらさず30分ほど置いておくと、
辛みが抜けて甘みが強くなり、おいしくいただくことができます。
・葉もおいしい!
スーパーアップは茎の中ごろまでおいしく食べることができます。
長ネギと同じように刻んで汁物や煮物に入れて食べてみてください。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・ホームタマネギの栽培