タマネギの効能
タマネギの効能には、血液サラサラ効果、がん予防、
生活習慣病予防、ダイエット、疲労回復などがあります
タマネギは、スーパーでも年中並び、手に入りやすい食材の1つです。
使える料理の幅も広く、和食・洋食・中華など、どのような料理でも使えます。
タマネギを食べることで得られる効能を知っておくと、
効果的に取り入れる大きなヒントになります。
[タマネギの効能]
■タマネギに含まれる栄養素
タマネギに含まれる栄養素の中でも注目したいのは、
硫化アリルとカリウムです。
他に目立った栄養素はあまり含まれていませんが、
この2つが豊富に含まれていることで、
タマネギを食べた時に様々な効果を期待できます。
タマネギはカットしてから使うことが多く、
水にさらすと切り口から硫化アリルもカリウムも、
流れ出やすくなってしまいます。
さらに熱を加えると硫化アリルが壊れやすくなるため、
できるだけ生食するのが望ましいです。
水にさらさないと辛みが強くなるため、
苦手な方は短時間だけさらして余分な辛みを抜くだけにしましょう。
どのようなお料理にも、タマネギは活躍します
■タマネギの効能
タマネギは色々な料理によく使われ、日本人にもなじみの深い食材です。
そんなタマネギには、食べるとどのような効能があるのでしょうか。
・血液サラサラ
血液の流れが悪くなると、体には様々な影響が出ます。
流れが悪くなる原因は1つではありません。
その中でも血管が細くなってしまうことと、
血液がどろどろして流れが悪くなるのを、
タマネギには防ぐ効果があります。
タマネギに含まれている硫化アリルには、
血液をサラサラにする効能があります。
また、カリウムには余分な塩分を排出する他、
血管を広げて血流をよくする働きもあります。
血液サラサラ効果があるのは、中の白い部分だけではありません。
普段はむいて捨ててしまっている、外側の茶色い皮の部分には、
ケルセチンというポリフェノールが含まれています。
このケルセチンにも、血液をサラサラにする効果があるのです。
生で摂りいれたいタマネギ
・がん予防
タマネギに含まれるポリフェノール、ケルセチンには、
抗発がん作用があります。
これはガン細胞が活性化するのを抑制する働きがあり、
とても注目されています。
ケルセチンはタマネギの皮に特に多く含まれています。
皮をそのまま食べることはできないので、
洗って乾かしてお茶などにすると取り入れやすくなり、
毎日、摂取し続けやすくなります。
最近では、タマネギの茶色い部分を、
粉末に加工したものも販売されています。
それらを使えば、お茶などの飲み物だけでなく、
料理にも使いやすくなるので便利です。
・生活習慣病予防とダイエット
タマネギは現代日本人の悩みである、
生活習慣病を予防する効果がとても高い食材です。
血をサラサラにしたり、血管を強化したり、抗酸化作用があったり。
これらは、動脈硬化や高血圧、脳梗塞、糖尿病の予防に、
とても頼りがいのある大きな効果です。
注目成分のケルセチンには、脂肪の吸収を抑制する働きがあるため、
ダイエットの観点からも注目が集まっています。
・疲労回復
硫化アリルには、体力を回復させる、
ビタミンB1の吸収をよくする働きがあります。
ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変換するため、
不足すると疲れやすくなってしまいます。
また、タマネギには食欲を増進する効果もあるため、
夏バテなどで体力が落ちて食欲が落ちてしまった時にも、
食べる力=食欲を戻してくれます。
消化する力を上げてくれるため、
消化不良になるのを防いでくれるので、
疲れた時や夏バテ防止には必要不可欠な食材です。
タマネギ、トマト、ピーマンはガン予防に!
■食べ合わせで効果増幅
タマネギ単体を食べるだけでも、
硫化アリルやケルセチンなどの栄養素を摂取することができます。
けれど、タマネギに他の食材を合わせることで、
プラスアルファの効果や、もともとあった効果を、
増幅させることができます。
タマネギ+シジミ、鶏肉、レバー→肝臓病予防
タマネギ+ゴボウ、ダイコン、アサリ→糖尿病・肥満予防
タマネギ+セロリー、キクラゲ、エノキタケ、ジャガイモ→高血圧・心筋梗塞予防
タマネギ+トマト、オクラ、ピーマン→ガン予防、ストレス解消
タマネギ プランターの栽培
■タマネギ 栽培スケジュール
■タマネギ 栽培データ
英名・学名 onion・allium cepa L.
形態 一年草(二年草)
原産地 中央アジア
草丈/樹高 50cm~60cm
収穫期 5月~6月
栽培難易度(1~5) 2
耐寒性 強い
耐暑性 普通
特性・用途 耐寒性が強い、初心者向き
タマネギのプランター栽培は、
種を播いてから間引きながら苗を育てていきます。
タマネギは株間を広く開ける必要が無く、
根も浅いのでプランター栽培でも効率よく収穫できます。
収穫したての新玉ねぎは、みずみずしく、歯触りがシャキとして、
家庭菜園でしか味わえないおいしさです。
■タマネギ プランターの栽培
・プランターの準備
タマネギは根が浅いため、
標準プランターで、じゅうぶん育てることができます。
標準プランターの大きさは、
深さ18.5cm奥行22cm長さ65cm(容量15リットル)の規格が一般的です。
この650型の標準プランターで2条まきで玉ねぎを育てることができます。
それよりも大きなプランターであれば3条まきにすることもできます。
用土は、市販の野菜用培養土でもじゅうぶんです。
自分で土を用意するときは、赤玉土小粒7対腐葉土3の用土に、
10リットルあたり苦土石灰を10g、堆肥を200~300、
化成肥料を10~12g入れて混ぜておきます。
・種まき
タマネギの種は、9月上旬から下旬に種を播きます。
種は、2条まきならば2列に、3条まきならば3列に播いていきます。
種まき後は、1㎝程土をかぶせ、しっかりと土を押さえます。
種が雨で流れてしまわないように、発芽までは不織物をかけておきます。
本葉が生えそろったら、
あまり日差しが強くない日に不織物を取り除きます。
間引きながら本葉が2枚に揃うまで育てていきます。
>>タマネギ 苗の作り方
元気なタマネギ苗 C)アグリショップひむか
タマネギの苗作りは、意外に難しいので、
専門の業者から苗を購入して育てることもできます。
朝採りした苗を買ってすぐ植え付けるのが最も理想的です。
入手しにくい場合は、信頼のある園芸店やインターネットショップで購入します。
>>タマネギ 苗の選び方
・定植
種を播いて2か月ほどたち、草丈が25㎝、
地際の径が7~8㎜まで育ったら、株間を10~12㎝に揃えます。
間引いた苗の中の良苗は、
違うプランターに植え付けて育てることができます。
タマネギは苗の質がとても大切になります。
生育の悪い苗はもったいないと思わず、処分しましょう。
・株数の目安
品種により多少異なりますが、
標準型プランター(15リットル)で、2条植え12株、
深型菜園プランター(50リットル)で、3条植え15株を栽培できます。
タマネギ苗の植え付け方
・除草
プランター栽培では、地植えほど雑草が生えてきませんが、
やはり雑草対策をすると球の太りが違ってきます。
雑草が生えてくると、苗の生長が悪くなってしまうためです。
こまめに雑草を取り除くようにしましょう。
芽が出た後に土の表面をもみ殻などでマルチングすると、
雑草が生えにくくなり、管理が楽になります。
マルチングを行うと乾燥対策にもなります。
・追肥
タマネギの栽培では、追肥も重要です。
タマネギの芽が生えそろったら、2週間に一度プランターの脇にそって、
10リットルあたり4g程度の化成肥料をばらまいておきます。
追肥は、3月上旬まで行いますが、
それ以降に肥料を与えるとタマネギが腐りやすくなります。
>>タマネギ 肥料
・水やり
タマネギは乾燥に弱い植物です。
プランターの表面が乾いたら、
底から水が流れ出るくらいしっかりと水やりを行います。
>>タマネギの水やり
・越冬中の管理
冬季も空気は乾燥しています。
水切れに注意をしていきます。
耐寒性の低い品種は、ビニールトンネルで覆っておきます。
・春からの管理
3月になり、温かくなるとタマネギの葉が育っていきます。
タマネギは、4月から肥大をはじめます。
追肥は3月上旬を最後にそれ以降は行わないようにします。
水切れと、病害虫に注意が必要です。
葉が7割ほど倒れたら、収穫時期です!
・収穫時期
5月上旬になると、タマネギは中玉ほどの大きさに育ちます。
1つおきに間引き収穫を行い、株間を10㎝にひろげます。
そのまま育て、葉が倒れ始めたら、
待望の収穫時期が近づいたサインです。
その後、5~7日過ぎて、7割くらいの葉が倒れ、
まだ葉が緑色をしているうちに収穫を行います。
収穫後は、束ねて風通しの良い場所で保管します
収穫後は、葉を半分の長さに切り、
紐でしっかり束ねて風通しの良いところで乾燥させます。
葉を、すべて切ってしまうと、保存性が低くなります。
■病害虫
軟腐病:茎の根元が変色し、腐って倒壊します。
排水が悪いと発生しやすくなります。
萎縮病:アブラムシが媒介となって発生します。
葉が委縮して変色・変形します。アブラムシの発生を予防します。
干腐病:根にカビが生えて発生します。葉が変色し、倒壊します。
土の使いまわしを避けることで予防できます。
黒斑病:葉に黒色の病斑ができ、折れやすくなります。肥料切れで起こりやすくなります。
灰色腐敗病:立毛中の葉から発生します。級の肥大が悪くなります。
貯蔵中に発生することもあります。
アブラムシ:葉の汁を吸うほか、萎縮病を媒介します。殺虫剤を散布し、
退治します。殺虫剤を使いたくないときは、牛乳をスプレーすると窒息します。
ハモグリバエ:葉に白い線をかいたような跡が残ります。
食害しているところに幼虫がいるので、つぶして退治します。
アザミウマ:葉を傷つけながら食害します。
木酢酢を薄めてスプレーすると効果があります。
■タマネギ プランター栽培のコツ
1.種まきと植え付け適期を守ります
2.ていねいな栽培管理で大玉に
3.苗を作るときは多く作って厳選します