平安球型黄
平安球型黄(ヘイアンキュウケイキ)
[平安球型黄]
■平安球型黄の特徴
・晩生品種
この平安球型黄は中生よりも遅い晩生品種です。
晩生品種ですが、トウ立ち、分球が少なくて作りやすい品種です。
晩生品種は収穫するまで遅く、貯蔵期間も長いのが特徴です。
早生品種、中生品種と上手く組み合わせることにより、収穫をずらして収穫できます。
タマネギを長く収穫したい、収穫時期が遅くても良い、長く貯蔵したい、
という方は平安球型黄を検討に入れてみてはいかがでしょうか?
・貯蔵期間が長い
暖地で6月、冷涼地では6月下旬から7月頭にかけて収穫できるのですが、
収穫してから2月いっぱいまで吊り貯蔵することができます。
吊り貯蔵中でも腐ることが少ないです。
また、タマネギでは貯蔵中に萌芽することがありますが、平安球型黄は、萌芽は遅いです。
・大きさは中程度
大きさはやや小さく、重さは280gくらいの中玉になります。
球形で色ツヤがよく、揃いも良いです。
・密植栽培向き
葉が細いのことと、中玉であることから、密植栽培をしてもあまり影響が出ません。
可能なら、密植栽培をしたほうが良いです。
■平安球型黄の栽培のコツ
・種まき、植え付け
育苗日数は中生品種などと同等ですが、植え付けはやや早めに行うようにします。
晩生品種なので、植え付けが遅れてしまうと、
苗が小さいまま冬を迎えることになり、冷害を受けることがあります。
育苗をする場合、種まきは9月中には終わらせるようにしましょう。
冷涼地は8月中旬頃が目安です。
・密植栽培にする
一般的なタマネギよりも密植にして、
しまったタマネギになるようにしてください。
目安は、10㎡あたり、300本くらいの密植です。
・施肥量は多めに
施肥量はやや多めにするようにします。
特にリン酸とカリを効かせるようにし、
年内中の根の張りをよくするように栽培します。
肥料を止めるタイミングは3月中旬が目安です。
それ以降、肥料を与えないようにしてください。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・ホームタマネギの栽培