タマネギ苗 残ったら?
タマネギ栽培用に、ホームセンターなどで苗を購入すると、
50本や100本単位で売られていることが多いです
100本の苗が束になっていても、植え付け前に選別してみると、
100本すべてが定植できるサイズというわけではありません。
中には太く育ちすぎていたり、細くてまだ弱々しい苗が含まれることもあります。
それでも、定植に適したサイズのものがほとんどで、はじかれる苗は少量です。
広い敷地があれば、100本の苗であっても使い切ることができるでしょう。
けれど、さほど広くない庭での栽培や、ベランダでの容器栽培では、
50本でも使い切るのは大変です。
ともすると、購入した苗の半分以上の苗が無駄になることがあります。
誰かと共同で購入することができれば良いのですが、そうも行かないことが多いです。
この定植できずに残ったタマネギ苗には、良い使い道があります!
[タマネギ苗 残ったら?]
■予備の苗として保存
タマネギは植え付けた苗がすべて根付くわけではありません。
風で倒れてしまったり、もともと弱くて途中で枯れてしまう株があります。
欠株が出た場合、予備の苗がない時や気にならないのであれば、
そのまま放っておいても構いません。
けれど、少ない株数の栽培であれば、
1つでも欠株が出ると、収穫量が確実に減るのですから、ちょっと問題です。
そんな時のために、予備の苗として余った苗を置いておくことができます。
苗を定植した後、欠株が出た時用に、余った苗を束で土に埋めておきます。
埋めておく深さは適当で構いませんが、定植した苗と同じくらいが目安です。
根が地上に出てしまわないよう、土をしっかりとかぶせておきましょう。
欠株が出たら、予備の苗を掘り起こして定植します。
購入した苗の数が多く、余った苗の数も20本を超える場合は、
予備として保存しておく苗と、その他のことに使う苗とに分けても良いでしょう。
10本~20本しか定植できない場合や、
初心者の方などは、定植した苗と同じだけの数の予備苗を持っておくと安心です。
>>タマネギ苗の保存方法
ミニタマネギや葉タマネギを栽培できます
■小さなタマネギを栽培
タマネギを育てる時、一般的な株間は15cm~20cmです。
これくらいの株間があれば、球が大きくなっても狭いことはありません。
タマネギは株間によって、小さく育つことのをご存知ですか。
タマネギ苗の株間を広くとれば、その分だけ大きく育ちます。
反対に株間を狭くして育てると、小さなタマネギが収穫できるわけです。
余ったタマネギの苗を使って、小さなタマネギを栽培してみましょう。
育て方は普通のタマネギを育てる時とほぼ同じです。
植え付ける時、株間を広くとらずに、10cmくらいで植え付けていきます。
株間が狭いので、同じスペースでもたくさんの苗を植え付けることができます。
また、プランターや鉢などの容器栽培でも、
株間を狭くすることで、植え付けられる株数を増やすことができます。
球が大きく育たない分、広い生育スペースが必要なくなりなります。
球を大きく育てる分のタマネギは地植えにして、
小さく育てる方を容器栽培に回しても良いでしょう。
使い切りサイズの小ぶりなタマネギだけ収穫できれば良いということであれば、
最初から株間を狭めにして植え付けるという方法もあります。
株間を狭くして植え付けるため、
たくさんの苗を植え付けることができ、余る苗を減らすことができます。
最初から密植しておいて、2月~3月に間引きがてら葉タマネギを収穫し、
残ったタマネギを大きく育てるという方法もあります。
ミニタマネギ、料理しやすいです
いろいろな料理に活躍、甘くてとろけます!
■苗を食べる
余った苗の状態が、青々として無農薬であれば、
タマネギの苗を食べてしまうこともできます。
ニラや葉ネギのような調理方法でだいじょうぶです。
さっと茹でておひたしにしてもおいしいですし、
刻んで卵焼きに入れてもアクセントになっておいしくいただけます。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・ホームタマネギの栽培