タマネギ苗 消毒するべき?
タマネギ苗は、消毒するべき?
タマネギ栽培をしようと、苗を準備したところで、気になるのが苗の消毒です。
タマネギは丈夫な植物ですが、病害虫の被害にあうこともあります。
病害虫を予防するためには消毒が効果的なこともありますが、
はたしてタマネギ苗は消毒するべきなのでしょうか。
[タマネギ苗 消毒するべき?]
■タマネギ苗 消毒するべき?
タマネギ苗の定植直前の消毒は、基本的には不要です。
どちらかというと、苗を直接消毒するというよりは、土壌を消毒する方が効果的です。
また、タマネギがかかりやすい病気は、
水はけの悪い土で育てることで、発生が多くなります。
土質を改善しておくことも、病気を予防することにつながります。
ただ、定植直前であっても消毒が必要になるのが、植え付け前に葉を切った場合です。
また、植え付けた後に、病害虫を予防するために消毒することもあります。
葉を切った場合、定植直前に消毒をします
・葉を切った場合
タマネギの基本的な育て方には、定植前に葉を切るといった記載はほとんどありません。
けれど、実際には葉を切って植え付けることもあります。
タマネギの苗は、根が露出した状態で販売されていることが多く、
そういった状態では水分が抜けて、葉が柔らかくなっています。
また、タマネギの苗は葉がとても細長く、扱いが面倒に感じることも多いです。
そんな時は、葉身を全体の1/3~1/2ほど切ることで、
葉が倒れて植え付けの邪魔にならず、スムーズに植え付けができるようになります。
定植直前に消毒をするのは、こういった葉を切った場合だけです。
葉を切ると、どうしても切った部分が弱くなります。
病害虫が入り込む隙ができますし、腐敗やカビの原因になることもあります。
葉を切ったら、できるだけ素早くトップジンM水和剤を散布します。
トップジンM水和剤は殺菌効果があるため、灰色腐敗病などを予防することができます。
植え付けた後の薬剤散布は越冬して気温が上がり始めてからが良いでしょう
・病気予防をする場合
苗の植え付け前の消毒は、葉を切った時くらいですが、
植え付けた後は、病害虫予防のための薬剤散布を行うことがあります。
ただ、タマネギがかかりやすい病気は、どちらかというと春の発生が多いため、
冬を越して気温が上がり始めた頃くらいに、登録のある薬剤を散布するのが良いでしょう。
ただ、べと病に関しては、植え付け後20日~30日ほど経過した頃から、
薬剤散布を行って消毒しておくと安心です。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期