タマネギ 折る
タマネギが倒れたら収穫してねのサインです♪
タマネギを育てたりタマネギの育て方の資料を見たことがある人は、
タマネギの収穫時期が近づくと、自然と折れて倒れることをご存じでしょう。
知らない人からすると少し不思議な現象ですが、
この軸が倒れるという現象は、タマネギの球部分の肥大のメカニズムと、
切っても切れないものなのです。
基本的には自然と起こるものですが、タマネギの状態によっては、
人の手によって折ることもあります。
では、どのような状況であれば、人が折る必要が出てくるのでしょうか。
[タマネギ 折る]
■タマネギなぜ折れる?
収穫時期が近づいたタマネギの軸(葉鞘)部分が、
自然と折れて倒れるのを、見たことがありますか?
実際に見てみると不思議な現象です。
広い畑にたくさんのタマネギが育ち、軸がばたばたと倒れているのを見ると、
まるでミステリーサークルのようです。
収穫間近でタマネギの軸が倒れる時は、
株全体が倒れるというより、軸の球に近い部分から折れ、葉が倒れます。
これは球部分を生長させる時、球に近い首の部分が空洞化するためです。
空洞の軸はとても弱く、その部分を基点として、風で簡単に折れて倒れます。
これがタマネギの軸が折れて倒れる現象の詳細です。
前日は何もなかったのに、翌日突然ばたりと軸が倒れていると驚きますが、
これはタマネギが成熟しはじめている印です。
軸が倒れてすぐに収穫することもできますが、
葉が青々としているうちは、まだ肥大していることが多いです。
葉がまだ元気であれば、1週間ほど様子を見ておきましょう。
1週間の間に少しずつ球が肥大しているのが分かります。
その後は、あまり長く畑に置いていると、
貯蔵性が低下するので、収穫して乾燥に入ります。
収穫間近のタマネギ
手前側が、折ったタマネギ
■タマネギ折るべき?
タマネギの軸が折れる現象は、基本的には自然に起こります。
収穫の目安として「軸が自然と倒れたら収穫します」、
という説明文を見かけることも多いでしょう。
本来であれば、自然に倒れるのを待つところですが、
プロの農家はそうもいかない時があります。
収穫を少し早めるために、人の力で軸を折って倒します。
自然に倒れる前に人工的に折って倒すことで、
球の肥大が促され、収穫を早めることができます。
また、半分~7割ほど倒れている中で、まだ倒れていない株がある時、
収穫時期を合わせるために折るということもあります。
プロの農家は、収穫と出荷のタイミングを制御する必要がありますが、
家庭菜園で楽しむ分には、特に気にする必要はありません。
軸を折って倒すことで、肥大が促されはしますが、無理に倒す必要はありません。
全体的に倒れているにも関わらず、少しだけ倒れずに残っている場合は、
試しに倒してみましょう。
実際にタマネギを折ってみることで、折った方が成績が良いのか、
何も変わらないのか、それとも若干悪くなるのかが分かります。
軸を折る時は、手で折っても良いですし、足で軽く踏んでも構いません。
ただし、無理に倒そうとすると、根が浮いて台無しになるので、
力加減には注意しましょう。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・ホームタマネギの栽培