タマネギ栽培 農家

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タマネギ栽培 農家

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農家さん、プロのタマネギ栽培は、やはり凄いですね!

 

 

タマネギ栽培は、家庭菜園でも人気があります。
プランターでも地植えでも育てることができるため、
庭の一角を使った栽培も、ベランダでの栽培も可能です。

 

タマネギは秋に苗を植え付け、翌年の春~初夏に収穫するのが一般的です。

 

種から育てる場合は、晩夏頃に種を播き、育苗したものを定植し育てます。
地域によっては、春に種を播いて育てる作型が合うこともありますが、
種播きから収穫までの流れや作業は、春播きも秋播きもほとんど変わりません。

 

家庭菜園でタマネギを育てていると、けっこう失敗することもあります。
原因は様々ですが、ではプロの農家の方はどうしているのでしょうか。

 

プロの農家は、タマネギを育てて収穫したものを出荷し、収入を得ています。
収穫量やタマネギの出来いかんによっては、大きな損害が出る場合もあります。

 

家庭菜園でのタマネギの育て方と、プロの農家が育て方には、
どのような違いがあるのでしょうか。

 

プロ用の栽培資料やプロの農家のかたにお話を伺ってみましたので、
順序立てて、ご紹介します。

 

[タマネギ栽培 農家]

 

 

■土の準備

 

タマネギは栽培期間がとても長く、球部分も半分は土に埋まった状態で育ちます。
そのため、育てる土はとても大切で、農家の方も最も気を使う部分の1つです。

 

土がタマネギに合っていなかったり、
準備をおろそかにすると、途端に終了に影響することがあります。

 

・消毒
病気の予防の一環として、土の消毒があります。
土壌消毒をすることで、タマネギがかかりやすい、
病気に感染するのをある程度防ぐことができます。

 

消毒には、太陽熱を利用した熱消毒、
土を水に浸しておく消毒、
薬剤を使って行う消毒などがあります。

 

家庭菜園で実践するのであれば、
熱消毒が一番チャレンジしやすいのでお勧めです。

 

・土壌改良
タマネギがどのような土を好むか知っていますか?
タマネギが丈夫に生長するためには、
生育期間中に水切れを起こさないようにすることが大切です。

 

また、タマネギの根は酸素を多く要求するため、
早いサイクルで土の中の空気を入れ替える必要があります。

 

この2つを実現するためには、水切れを起こさないように水もちが良く、
土の中の空気を入れ替えるため水はけの良い土が必要となります。

 

過湿によって根を傷めると、病気に感染する確率も高くなるので、注意が必要です。
土は、触ると柔らかく、ふかふかとしていて、水を与えた後も水たまりができず、
タマネギが必要とする水分を保持できる土が理想的です。 

 

 

 

苗を選別して植え付けるのもプロの腕前!

 

 

■苗の選別

 

タマネギは種から育てるか、苗から育てるかになりますが、
農家のようにたくさんの苗を植える場合は、種から育てた方が経済的です。

 

タマネギの苗はホームセンターなどで、100本単位で販売されてますが、
種なら1袋でわずか数百円です。

 

すべての種が発芽するわけではなく、良い苗を作ることは難しいです。
家庭菜園でする分には、それほど株数を植えることがないことが多いので、
種よりも苗で購入した方が簡単です。

 

苗を購入した後、必要になるのが選別です。

 

タマネギ苗は、良い苗とあまり良くない苗、悪い苗とに区別できます。
良い苗は、病害虫にかかっていないことはもちろんですが、
生育状態が「ちょうど良い」ことがとても重要です。

 

特に秋まきのタマネギ栽培では、冬を越す必要があります。
この冬を越す時、苗が大きすぎると春にトウ立ちしやすくなり、
小さすぎると寒害にあいやすくなります。

 

また、苗は大きさを揃えて植え付けた方が、生育にばらつきが出にくくなります。
そのため、苗を選別する時、大・中・小・規格外に分けるのがお勧めです。

 

大きさごとにまとめて植え付けることで、株間などが少しずつ異なるため、
管理する時も見やすくなります。

 

このような種まき、苗の管理に優れた技術を持つのがプロの農家です。

 

 

■追肥のタイミング

 

タマネギの栽培中、追肥が必要になります。
栽培方法によっては、追肥をしないこともありますが、基本としては必要になります。

 

追肥の何に注意が必要かというと、最後の追肥をするタイミングです。
最後の追肥が遅いと、いつまでも肥料効果が出てしまい、
貯蔵性の悪いタマネギに仕上がります。

 

目安としては、中晩生の品種を秋まきで育てた時、3月中旬頃が最後になります。
それ以降に追肥をすると良くないので、忘れないようにしましょう。

 

この肥料止めの加減を見極めるのも、本業のかたは上手いです。

 

 

 

黒マルチで地温上昇、雑草対策

 

 

■雑草対策

 

タマネギ栽培において、雑草対策はとても重要です。
タマネギの周りに雑草が生えることで、
タマネギが必要とする栄養分や水分を雑草が奪ったり、
病気の原因菌や害虫の住処となることもあります。

 

さらに、背の高い雑草が生えることで、雑草が日陰を作ってしまい、
タマネギが日照不足となり、生育不良になることがあります。

 

土を事前に熱消毒したり、黒マルチを使うことで、雑草の発生を抑えることができます。
プロの農家の中には、除草剤を使用することもあるでしょう。 

 

それでもなお生えてくる雑草に関しては、手で取り除く必要が出てきます。
農家がタマネギを育てているスペースはとても広く、
雑草が生えていないかの見回りだけでも時間と労力がかなりかかります。

 

家庭菜園の場合は、農家よりもスペースがかなり狭くなるので、
こまめに見回ることで解決することが多いです。

 

熱消毒や黒マルチなら、家庭菜園でも実践しやすいですし、
それに加えてこまめに見回り、見つけしだい取り除くことで、
雑草による生育不良を防ぐことができます。

 

 

■葉と根を守る

 

タマネギがかかりやすい病気の中には、
葉や根にできた傷から菌が侵入するケースが意外と多いです。
そのため、葉や根に傷ができないように工夫する必要があります。

 

・葉を守る
葉は寒害を受けたり、強風に当たることで傷みます。
また、害虫に食害されることで傷ができることもあります。

 

これらを防ぐために、農家ではトンネルでの栽培を行っていることが多いのです。
寒冷紗や不織布、ビニールなどでトンネルを作り、
その中でタマネギを育てることで、害虫を寄せ付けず、
寒さや強風からタマネギを守ることができます。

 

・根を守る
タマネギの根は、土が過湿や過乾燥の状態になると傷つきやすくなります。
タマネギには適度な湿り気が必要なので、
水もちと水はけの良い土で育てるようにしましょう。

 

 

貯蔵性の高い品種を選ぶと長期間タマネギを楽しめます

 

 

■貯蔵性を高める

 

タマネギといえば、新タマネギもおいしいですが、
やはり貯蔵しておいて、使いたい時に使えるようにしておきたいですね。

 

そのためには、プロの農家の方は、貯蔵性の高い品種を選んで育てますが、
栽培中も貯蔵性を高めるために気を配ります。

 

肥料止めのタイミングが遅れると、球が腐りやすく貯蔵性が悪くなります。
タマネギは収穫が近づくと葉が倒れますが、倒れてから長い間放っておき、
収穫適期を逃してしまうと、貯蔵性が悪くなってしまいます。

 

また、収穫後の乾燥と貯蔵中の環境も整えることで、さらに貯蔵性が高まります。
これらに注意することで、本来の貯蔵性を発揮できるようになります。

 

■参考

・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・ホームタマネギの栽培



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タマネギ栽培 Q&A

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