タマネギ 土寄せ
土寄せで苗の倒伏を防ぎます
タマネギを育てる時、長細い苗を植え付けて栽培する方法と、
ホームタマネギ(オニオンセット)と呼ばれる、
すでに小さなタマネギの形をしたものを植え付ける方法があります。
どちらも土寄せが絶対に必要というわけではありません。
ホームタマネギは、小さい球ができている状態なので、土寄せは不要です。
苗を植え付けて育てる場合、土寄せが必要なことがあります。
タマネギ栽培で土寄せをする主な理由は、苗が倒れないようにするためです。
苗を見ると分かりますが、タマネギの苗は細くてとても弱々しく見えます。
このか細い苗を植え付けて育てます。
しかし植え付けが甘かったり、強い風に当たったりすると、
根付いていない苗がばったり倒れてしまうことがあります。
苗の葉が途中で折れ曲がって倒れているだけなら良いのですが、
株元から倒れてしまうと、根が地上に出てしまいます。
地上に出てしまった根は傷みやすく、その後植え直しても戻らないことがあります。
さらに与えた追肥がよく効くように行います。
土寄せは、絶対に必要な作業ではありませんが、
土寄せをすることで倒伏を防ぎ肥料効果が高くなります。
ただし、土寄せはタイミングとやり方を間違えると、
逆効果になることがあるので注意します。
球が肥大したら土寄せは不要です
[タマネギ 土寄せ]
■土寄せのタイミング
土寄せのタイミングは、だいたい2回です。
肥料を与える時が土寄せのタイミングと覚えておくと簡単です。
ただ、参考にする育て方によっては、
栽培中の追肥が1回だったり、2回や3回の時があります。
基本的には、植え付けから半月ほど経った頃と、年を越して2月頃の2回です。
どちらの追肥の時期も、まだタマネギの球はあまり大きくなっていません。
この時期が、土寄せをしておくのに最適なタイミングです。
追肥の時以外にも、もし倒れそうになっている場合は、
早めに土寄せをして倒伏を予防しておきましょう。
タマネギの球が大きくなってくると、土から顔を出すようになります。
土から顔を出していると、なんとなく土寄せが必要な気がしてきますが、
球の肥大期に入っている場合は、土寄せはしないようにします。
球の肥大期より前であれば、株元が土から見えていると生育に影響するため、
隠すように土寄せします。
肥大期に入ってから土寄せをすると、球の肥大を妨げる原因になるので控えます。
土寄せの方法
■土寄せの仕方
追肥のタイミングで土寄せをするのであれば、
追肥を行った後、タマネギの株元を隠すように土を寄せます。
土寄せの時、タマネギの株元の周りから土を集めて寄せるようにします。
畑で畝を作ってタマネギを育てている場合、
畝の肩部分から土をとってしまうのは良くありません。
畝の肩の部分には、タマネギが根を広げている可能性もあります。
形の部分の土を土寄せに使うことで根が露出し、生育に影響が出ます。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・ホームタマネギの栽培
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期