タマネギ栽培 除草剤
タマネギ栽培していると、どうしても周りに雑草が生えてきます
作型は春まきと秋まきとありますが、
春も秋も雑草がたくさん発生する時期です。
雑草を取り除くための方法はいくつかありますが、
その中でも気になるのが除草剤です。
除草剤といえば、庭に生えてくる厄介な雑草を、
取り除くために使われるイメージではないでしょうか。
タマネギに限らず、除草剤は野菜などを育てる時にも使われることがあります。
[タマネギ栽培 除草剤]
■除草剤は必要?
タマネギを育てている時、周りにたくさん雑草が生えると、
タマネギの生育を悪くすることがあります。
そのため、プロの農家では、広い面積の雑草を短時間で効率的に取り除くため、
除草剤を使用することがあります。
しかし、家庭菜園ではどうでしょうか。
タマネギを家庭菜園で楽しむ場合は、自分で育てたものを収穫したり、
食べたりする喜びを得るためであることが多いかと思います。
さらに、薬剤や化学肥料を使わずに育て、
安心で安全なものを収穫・料理したいという気持ちもあるでしょう。
いずれにしても、家庭菜園で楽しむのであれば、
広大な敷地でタマネギだけを育てることは少ないと思われます。
庭の一角や、貸農園であっても、育てられる敷地は限られています。
もちろん、庭や貸農園でも雑草は生えてきますが、
手に負えないほどの量ではなくマルチで対策できます。
週末にこまめに雑草を抜くだけでも、ずいぶんと雑草は減ります。
また、露地栽培ではなく、プランターや鉢などの容器栽培であれば、
新しい培養土や再生用土を使うことが多く、雑草が生えることは少ないです。
できるだけ薬を使いたくないという場合や、
小規模な家庭菜園での除草剤使用は、あまり必要がないでしょう。
雑草、こまめに抜きましょう
■除草剤の弊害
除草剤を使った場合、気になるのがタマネギへの影響です。
除草剤という限りは、植物の生育を衰えさせる効果があるはずです。
ということは、タマネギも同じように枯れるのではないか、と思う人も多いでしょう。
除草剤も、効果が研究されていて、
すべての除草剤がすべての植物に効果があるわけではありません。
タマネギ栽培中に使えない除草剤もありますが、使えるものもあります。
ただ、タマネギの登録がある除草剤であっても、除草剤は薬剤です。
散布した時に葉などに薬剤がかかることで、薬害が出ることもあります。
葉が白くなったり、葉が折れたり、生育が衰えることもありますし、
最悪のケースでは枯れてしまうこともあります。
タマネギの登録がある除草剤を使うのが前提ですが、使い方も気をつけます。
濃度や散布時期を間違えると、薬害が出やすくなるので、
使う除草剤ごとに、使用するための注意書きをよく読んでおきましょう。
■タマネギ栽培に適した除草剤
タマネギの登録がある除草剤をいくつかご紹介します。
雑草は大きく分けて、イネ科の雑草と一年生の広葉雑草に分かれます。
除草剤それぞれに効果のある雑草が異なるので、使う時には注意しましょう。
バサグラン 液剤 500ml
・バサグラン液剤
イネ科を除く一年生の雑草に効果があります。
春播き栽培では、苗の移植後~6月上旬まで使うことができます。
ただし、収穫の30日前まで散布が可能です。
秋播き栽培では、移植後~タマネギの葉4枚になるまで使用可能です。
こちらも収穫の30日前まで散布可能です。
春播き、秋播きどちらも場合も、
雑草の葉が3枚~4枚になる頃に散布するのが効果的です。
アクチノール乳剤 500ml
・アクチノール乳剤
一年生の広葉雑草に効果があります。
春播き栽培、秋播き栽培に共通して、生育期中に散布します。
ただし、収穫30日前までに散布を済ませるようにします。
雑草の生育初期に散布すると効果的です。
ホーネスト乳剤 100ml
・ホーネスト乳剤
イネ科の雑草に効果がある除草剤です。
春播き、秋播きに共通して、生育中に散布します。
収穫30日前まで使用できます。
雑草の葉が3枚~4枚までの頃に散布するのが効果的です。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・ホームタマネギの栽培