玉錦
玉錦は長期保存に向いている中晩生の黄タマネギ品種です。
形は甲高で、1球は350g前後によく揃います。
栽培は暖地から冷涼地まで幅広く適応しますが、
北海道などの寒冷地の栽培は難しいです。
玉錦の特徴や育て方をご紹介します。
[玉錦]
■玉錦の特徴
・5月中下旬から収穫可能な中晩生品種
栽培は暖地から冷涼地まで適していて、
暖地、中間地で5月中下旬、冷涼地で6月から収穫できるので、熟期は中晩生です。
秋まき栽培で育てるので、種まきは9月頃から行います。
冷涼地は9月中までに、暖地と中間地は10月初旬頃までに種まきをします。
タマネギの基本的な育て方は中晩生品種が多いので、
初めて育てる方には中晩生の品種を選ぶと育てやすいです。
・翌年の3月まで貯蔵できる
貯蔵性に優れていて、収穫後、うまく貯蔵すれば翌年の3月頃まで持ちます。
約9か月貯蔵できるので、長く貯蔵したい場合にオススメです。
吊り玉貯蔵をしたり、よく乾燥させて冷暗所で貯蔵すると長持ちします。
また、肥大させすぎずに締まった中玉くらいに仕上げると、より貯蔵しやすくなります。
食味も良いことから、長期間美味しいタマネギを味わえます。
・350g前後の大玉で、形は甲高になる
肥大性は良く、1球は350g前後と、大玉サイズまで育ちます。
形は甲高で、円形よりもやや膨らんだ形になります。
大きさと形は揃いやすいので不揃いが少ないです。
■玉錦の栽培のコツ
・早まき、遅まきに気を付ける
タマネギ栽培で大事なのは、適期に種まきを行うことなので、
早すぎず、遅すぎない時期に種まきをします。
暖地は9月下旬から10月初旬、中間地で9月中旬から10月初旬、
冷涼地で9月上旬から9月下旬までに行います。
種まきをしたら、乾燥しないように水やりをして、新聞紙など被せておくと良いです。
・貯蔵を目的とするなら肥大させすぎない
大玉に太る品種ですが、長期の貯蔵を目的とする場合は中玉に仕上げると良いです。
大きくなりすぎると、貯蔵性が落ち、腐敗の原因となります。
肥料を与えすぎず、収穫が遅れないようにすると良いです。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期