タマネギ 収穫 遅れ

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タマネギ 収穫 遅れ

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収穫遅れか乾燥不足で、発芽しているタマネギ

 

 

タマネギ栽培では、タマネギの収穫時期と、夏野菜の定植時期が重なるため、
早めに収穫してしまうことがよくあります。

 

そのため、早めに収穫したらどうなるのか心配という話を、よく耳にします。

 

けれど、場合によっては、タマネギが収穫遅れとなることもあります。
早くにタマネギを収穫すると、球の肥りが悪い、収量が上がらない、

 

また完熟となっていないため、おいしさに欠けていることが多いです。
では、タマネギの収穫が遅れると、いったいどうなるのでしょうか。

 

[タマネギ 収穫 遅れ]

 

 

■タマネギ 収穫 遅れ

 

タマネギの収穫適期は、品種によって4月下旬~6月と幅があります。
けれど、多くの品種に共通しているのが、葉がすべて倒れたら収穫することです。

 

葉がすべて倒れてからも、球の肥大が続くため、
倒れたなと感じてから、1週間くらい後までであれば、収穫遅れにはなりません。

 

 

収穫遅れのタマネギ

 

 

けれど、倒れた茎葉の色が抜け白っぽくなって、
完全に枯れたような状態になってからでは、収穫が遅すぎます。

 

このように、タマネギの収穫が遅れると、何が起こるかをまとめてみます。

 

 

葉が傷んできたタマネギ

 

 

・葉が千切れる
タマネギの収穫が遅れると、倒れた葉も遅れた分どんどん傷んできます。
そのため、収穫時に葉を引っ張ると、葉が千切れてしまいます。

 

葉が千切れたくらいでは、食味にはそれほど関係しません。
けれど、収穫の労力が普通よりも多く必要となります。
さらには、吊り玉貯蔵したい場合、葉を活用できなくなります。

 

出荷目的の農家では、葉が千切れると見栄えが悪くなる可能性もあります。
家庭菜園であっても、収穫~貯蔵までの作業が思うようにいかず、困ります。

 

・旨みが逃げる
タマネギの収穫が遅れると、まずは旨みや甘みが抜けて、食味が悪くなります。
収穫が早い場合も、タマネギが未熟でおいしさに欠ける部分がありますが、
収穫が遅れても、おいしさが減ってしまうのです。

 

特に、新タマネギとして食べる場合は、
水分もやや減って食感も悪くなることがありますし、
黄タマネギよりも甘みと水分が多いという、
新タマネギの魅力を感じることができません。

 

 

美味しい新タマネギの収穫を目指すなら適期に収穫しましょう

 

 

・貯蔵性が下がる
タマネギの収穫が遅れると、なぜか収穫後の乾燥がうまくいきません。
新タマネギとして、早いうちに消費するのであればまだ良いのですが、
通常の黄タマネギと同じように乾燥して貯蔵しても、
腐敗しやすくなる傾向にあるのです。

 

タマネギは貯蔵性の高い野菜で、保存前の乾燥や保存環境に問題なければ、
数ヶ月以上貯蔵できるのが普通です。

 

それが、通常よりも早くカビや腐敗が発生するとなると、
廃棄する数も増えてくるので、良くありません。

 

・芽が出やすくなる
タマネギの収穫が遅れると、カビや腐敗の発生が増し、芽も出やすくなります。

 

タマネギはジャガイモのように、芽に毒があるということはありません。
けれど、芽が出ると球の中心部分に芯が入り、食べられる部分が減ります。

また、芽が出るのは、タマネギに溜めた養分を使っていることになるため、
葉鞘部分の厚みが減り、スカスカになります。

 

■参考

・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・ホームタマネギの栽培



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タマネギ栽培 Q&A

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