マルチ 再利用

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マルチの再利用は?

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kuromulching

黒マルチ

 

 

マルチ(マルチング Mulching) を利用したことはありますか?
野菜などを栽培する時、畝の上にかぶせたり、
トンネル用の被覆資材として、ビニール製の資材を使うことがあります。

 

主に地温やトンネル内の気温を上げたり、
雑草を予防するために用いられることが多いのですが、
栽培に一度使ったあとは、処分するかどうか悩むところです。

 

マルチを実際に利用した方は、購入して入手した方がほとんどかと思います。
その時、意外と高いものだな、と感じることも多いでしょう。

 

それが毎回必要となれば、思っているよりも資材費がかさむことになります。
しかもマルチには種類があり、すべてを常備するにはお金とスペースが必要です。

 

栽培面積の少ない家庭菜園でも、数をこなせば、必要となる量は増えます。
栽培面積の広い農家なら、さらに量が必要です。

 

できるだけ節約しようと、1度使ったマルチを再利用する人がいます。
マルチの再利用はできるのでしょうか。

 

 

[マルチの再利用は?]

 

 

■マルチの役割

 

マルチを利用することにより、様々な効果が期待できます。

 

◎マルチの効果
・乾燥防止
・地温を上げる
・泥の跳ね返り防止
・肥料の流失の防止
・水分蒸発の抑制
・雑草の予防

 

これらの役割は、マルチの色によって効果の程度が異なります。

 

 

白黒マルチ

 

 

透明マルチなら、地温を上げる効果は高いですが、
雑草を防止する効果は低くなります。

 

黒マルチなら、雑草を予防する効果は高くなりますが、
透明マルチに比べると地温を上げる効果が低くなります。

 

銀色マルチなら、乾燥防止などの他に、害虫忌避の効果が期待できます。

 

マルチの中には、表面が銀色で裏側が黒のものがあります。
表面が銀色のため、害虫忌避の効果が期待でき、雑草予防の効果も期待できます。

 

このように、ダブルの効果を狙ったものもあるのですが、
単一色のマルチと比べると、値段が高くなります。

 

ビニール製のマルチ以外にも、
ワラバークチップ腐葉土なども、マルチとして使われます。
これらも、使用する度に購入すると高いものとなります。

 

マルチにかかる金額が高くなれば、1度の使用では不経済に思え、
また次の機会にも使おうかと考えます。

 

しかし再利用することで、効果が薄れてしまうことがあります。

 

 

■マルチの再利用

 

マルチには、ビニール製のものや、
ワラやもみ殻、おがくず、バークチップなど土に戻せる有機質なものがあります。

 

いずれも入手するためには、相応の代金がかかります。
マルチ代を節約するために、マルチを再利用することもひとつの手段です。

 

ただ、マルチの種類によっては、完全な再利用ができなかったり、
再利用する時に注意しておかないと、本来の効果が期待できない場合があります。

 

 

ワラは、プランター栽培に便利です

 

 

・ワラやもみ殻
ワラやもみ殻などの有機質のマルチは、再利用しやすい場合としにくい場合があります。
ワラやもみ殻の場合、マルチに利用した後に土にすき込むことがあります。

 

そうなれば、物理的に再利用は不可能となります。
バークチップは、大きさによってはすき込みにくいことがあります。

 

大きいサイズのバークチップであれば、
少し手がかかりますが、栽培が終わった後に回収し、
次の栽培のマルチに利用することもできます。

 

ただ、バークチップ内に虫が侵入していることがあるので、
再利用する場合は熱消毒しておくと安心です。

 

 

トンネル内に透明マルチ

 

 

・透明マルチ
地温を上げる効果が最も高い透明マルチは、
厚みもあって丈夫なので、再利用が可能です。

 

ただ、1度マルチとして利用した後、
そのまま再利用しても、効果が薄れる可能性があります。

 

透明マルチは、透明だからこそ、太陽光線を吸収して地面に熱を伝えます。
ビニール素材であるため、地面に吸収された温度は放出されにくくなっていて、
地温が上がりやすい仕組みになっています。

 

透明マルチは丈夫ですが、一回使用すれば汚れがつきます。
畝にかぶせて使うと大なり小なり土汚れや苔がつきます。

 

そんな状態のままマルチとして使っても、透明度が低くなっているため、
太陽光線をうまく透過することができず、地温が上がりきらないことがあります。

 

透明マルチを再利用する場合は、撤去時や使用前に、必ず洗って汚れを落とし、
透明で清潔な状態にしておくようにします。

 

・ビニール製のマルチ
透明マルチ以外の、黒や銀色のマルチも含め、ビニール製のマルチを再利用する場合、
破れている箇所がないかをチェックしておきましょう。

 

マルチが破れていると、そこから土が流れ出たり、乾燥が進んでしまうことがあります。
また、せっかく黒マルチを使っていても、
破れて穴があいた部分から雑草がはえることがあります。

 

小さな破れでも、放っておくとどんどん広がります。
破れた箇所が出たら交換する、と決めておくのも良いですし、
ある程度なら補修して使うこともできます。

 

補修にはガムテープも使えますが、色の効果を少しでもなくしたくない場合は、
色に合ったテープを使いましょう。

黒マルチには黒いテープを、銀色マルチには銀色のテープを、
透明マルチにはできるだけ透明のテープを使うと効果的です。

 

■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ 苗の植え方
・ホームタマネギの栽培



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タマネギ栽培 Q&A

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