タマネギ 肥大時期

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タマネギの肥大時期は?

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タマネギは栽培期間が長い野菜ですが、玉部分が肥大してくると、
いよいよ収穫も間近となってきて、わくわくします

 

 

けれど、タマネギ栽培に慣れていない人にとっては、
ちゃんと肥大するのか、いつから肥大してくるのか、気になるところです。

タマネギの肥大時期と、肥大時期に注意すべき点をまとめました。

 

 

[タマネギの肥大時期は?]

 

 

■早晩による肥大時期の違い

 

タマネギはどれも同じで、性質に差がないように思えますが、
そんなことはありません。

 

タマネギは品種によって、極早生・中晩生・晩生に分けられます。
品種によって早晩生が異なるので、
まずは、育てているタマネギの品種と早晩生を調べておきましょう。

 

また、早晩生の違いによって、玉の肥大時期が異なります。
これは、早晩生の差によって、玉の肥大が始まるようになる条件が異なるためです。

 

 

 

 

・極早生種
極早生種の肥大の条件は、気温が15度以下で、
日長が11時間~11.5時間以上であることです。

 

つまり、気温は低くても問題ありませんが、
日長が短いと肥大が始まらないということになります。

 

日長が11時間を超えるのが、
だいたい2月下旬頃になるので、肥大もそれくらいからとなります。

 

肥大開始の時期が早いので、止め肥の時期にも注意が必要です。
さらに、いくら温度が15度以下となっているからといっても、
肥大時期までにしっかりと地上部や根を育てておく必要はあります。

 

そのためには、ビニールトンネルを利用しての栽培が必要となります。
寒い冬の間、ビニールトンネルを利用しておくことで、
トンネル内の温度が外よりも高くなり、地上部の葉や根が育ちやすくなります。

 

ただし、トンネル内が高温になりすぎるのは良くありません。
風下の一部だけをあけておくなどして、
トンネル内で温まりすぎた空気が換気できる工夫が必要となります。

 

・中晩生種
中晩生種の肥大の条件は、

気温が15度~20度で、日長が13.5時間以上であることです。

だいたい4月頃に、条件にあてはまるようになるため、肥大が始まります。
家庭菜園で育てられる多くの品種は、この中晩生種です。

 

基本の育て方は、この中晩生種が基本となっていることが多いため、
追肥の時期や肥大時期の説明も、
中晩生種に合わせた書き方になっていることが多いです。

 

・晩生種
晩生種の肥大の条件は、

気温が20度~25度で、日長が14.25時間以上であることです。

時期としては、6月頃があてはまりますが、
中間地や暖地だと、この時期はすぐに気温が上がってしまいます。

 

そのため、病害虫の被害が出たり、根が傷んで生育が悪くなることがあります。

 

日長条件がクリアした後に短くなることはありませんが、
温度はできるだけ保ちたいので、
暑くなるのが遅い寒冷地での栽培に向いています。

 

 

 

 

■肥大時期の注意点

 

タマネギの玉が肥大する時期は、やはりとても重要です。
肥大時期を健全に過ごせるかどうかで、最終的な収量が変わってきます。
玉を肥大させ、さらに健全に育成するためのポイントをご紹介します。

 

1.止め肥
タマネギ栽培では、止め肥が肝になります。
止め肥とは、文字通り最後に与える肥料のことです。

 

玉の肥大が始まる直前くらいに与えることで、
玉に十分な養分が回って、大きく肥大するようになります。

 

止め肥が遅いと、肥大時期に肥料が足りなかったり、
反対に多すぎてしまって食味がわるくなったり、貯蔵性が落ちたりします。

 

止め肥のタイミングは、育てているタマネギの早晩生によって異なるので、
あらかじめチェックしておきましょう。

 

2.雑草対策
冬の間は動きのなかった雑草も、春には徐々に勢いを増していきます。
タマネギの周りに雑草が茂ると、草丈の高いものが陰を作って日照不足となり、
病害虫の繁殖場所になることもあります。

 

冬の間に発生した雑草は、小さいうちに取り除いておきましょう。
数が少ないからと放置していると、春以降に痛い目を見ることになります。

 

 

 

 

3.病害虫対策
玉が肥大する3月~4月は、病害虫が発生しやすくなる時期でもあります。
3月頃からは、べと病に要注意です。

 

葉が傷むと、そこから菌が入り込むので、
作業中に葉や茎を踏んでしまわないように注意します。

 

4月以降は、灰色かび病やスリップスの発生が多くなります。
特に病害虫の兆候がない場合は良いですが、
心配な場合は殺菌剤や殺虫剤などを利用するのも良いでしょう。

 

ただし、必ずタマネギに使える薬剤を選ぶようにして、
いつまで使える薬剤なのかをチェックしてから使うようにしましょう。

 

4.根を守る
タマネギの根はとても粗いですが、
玉が肥大してくる時期になると、根もよく広がってきます。

 

タマネギの玉が肥大する時、大きく張った根は老化していきますが、
根に溜まった養分が玉に転流していきます。

そのため、玉が肥大する前後に根が傷んでしまうと、
転流する分の養分が減ってしまうため、
十分に玉が肥大できない可能性が出てきます。

 

追肥の時に中耕をする場合は、根を傷めないように注意しましょう。

 

ピーマンの代わりにパプリカを使っても良いのですが、
ピーマンよりも肉厚で水分が出るので、できるだけ細切りにします。

 

■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期



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タマネギ栽培 Q&A

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