ラピュタ
ラピュタ
ラピュタは、株式会社トーホクが販売している、タマネギの品種です。
フレッシュな新タマネギとしても、貯蔵可能な黄タマネギとしても使える、
ラピュタの特徴と栽培のコツをご紹介します。
[ラピュタ]トーホク交配
■ラピュタの特徴
・豊円でずっしり重い
ラピュタといえば、日本アニメ界でも有名なアニメ映画のタイトルですが、
タマネギ界にもラピュタという品種があります。
豊円でやや腰高の形をしているので、スタイルは抜群です。
1玉が350gほどの重さとなるため、
持ってみるとずっしりとした重みを感じることができます。
見た目よりも重く感じるのは、中身が詰まっている証拠です。
タマネギの重さを意識することは、普段ほとんどありませんが、
スーパーなどで市販されているタマネギの中でも、
300gを超えるものはあまりなく、大サイズといえます。
上手に管理すれば、家庭菜園でも350gまで育てられるのも、ラピュタの魅力です。
・切り玉と吊り玉兼用
タマネギには、切り玉と吊り玉と呼ばれる状態があります。
切り玉は、根や葉など余分な部分を切り落とす方法で、新タマネギによく使われます。
対して吊り玉は、葉を残して吊るした状態で干すため、
貯蔵する黄タマネギによく使われます。
ラピュタは、この切り玉と吊り玉の両方に使える品種です。
収穫して、完全乾燥させずに切り玉保存すれば、
新タマネギとしてフレッシュな状態を楽しめますし、
吊り玉にしてしっかり乾燥させれば、黄タマネギとして貯蔵が可能になります。
収穫は初夏ですが、年内の貯蔵が可能なので、
たくさん収穫できたラピュタを、ゆっくりと使い切ることができます。
シチューに美味しいです!
・5月以降収穫の中生種
タマネギには、早生・中生・晩生と、
品種によって植え付け時期や収穫時期が異なる、早晩性があります。
ラピュタは、中生タイプの品種です。
種まきの時期と収穫の時期は、
栽培する土地が寒冷地か、中間地・暖地かによって変わります。
寒冷地の場合は、9月上旬が種まき適期となり、収穫は6月下旬~7月となります。
中間地は9月下旬に種まき、暖地の場合は9月下旬~10月上旬に種まきを行います。
収穫時期は、中間地と暖地は共通していて、5月下旬~6月中旬となります。
焼いても揚げても、甘くてコクがあります
■ラピュタの栽培のコツ
・基本は同じ
基本の育て方は、一般のタマネギ品種と同じです。
種まきの時期が地域によって少し異なるので、
適期から遅れないように注意しましょう。
・じっくり肥大させる
収穫時期が5月下旬以降となるため、夏野菜の苗を植え付ける時期と、
ラピュタの栽培期間が重なります。
スペースが十分にとれる畑であれば問題ありませんが、
栽培スペースが限られている場所では、収穫時期が問題となることがあります。
夏野菜の苗を植え付けたいがばかりに、早めに収穫せざるを得ない場合もあります。
この場合、どうしても完熟に至る前に収穫となるため、
球の肥大が十分ではなく、小ぶりな状態での収穫となります。
また、収穫後の貯蔵性が落ちることもあるので、
できれば十分に球を肥大させ、茎が倒れてから収穫するのがお勧めです。
■参考
・タマネギ苗 植え付け時期
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の植え方