高農丸型玉葱
高農丸型玉葱
高農丸型(こうのうまるがた)玉葱は貯蔵用の黄タマネギ品種で、熟期は中晩生です。
貯蔵中の腐敗や萌芽が少なく、貯蔵性が高い品種です。
高農丸型玉葱の特徴や栽培のコツをご紹介します。
[高農丸型玉葱]高農品種
■高農丸型玉葱の特徴
・貯蔵用に作られた中晩生品種
株式会社タカヤマシードで作られた品種で、
貯蔵性が良く、多収になるように開発された品種です。
熟期は中晩生系で、6月頃から収穫が出来ます。
・円に近い形でよく太る
形は円に近い豊円形で形が良く、大きさは330gくらいになります。
中晩生品種の中では平均的な大きさになります。
・萌芽が遅く、2月末~3月末まで貯蔵が可能
貯蔵している最中に腐敗したり、芽が出ることが特に少ないため、
より長く、安心して貯蔵することができます。
中晩生品種の貯蔵性の良いものでは2月末~3月末が貯蔵期間の目安になるので、
大体そのくらいと考えておきます。
シチューも甘みとコクが深くなります
■高農丸型玉葱の栽培のコツ
・pHの偏り、乾燥に注意
タマネギは酸性の土で育てると肥大が悪くなったり、
遅れるので石灰を使ってpHを調整します。
日本の土は酸性なので、アルカリ性に偏ることはないので基本は石灰です。
石灰にも種類がありますが、苦土石灰を使えば問題ないです。
・適期に種まきをする
どのタマネギでもそうですが、早まきはせず、適期に種まきをします。
冷涼地で9月上旬まで、中間地で9月中旬から下旬まで、
暖地で9月下旬から9月末までに種まきをします。
植え付けるまでに苗をしっかり育てておきます。
・肥料はリン酸を多めに使う
肥料はチッソ、カリよりリン酸を多めに使います。
与えすぎというのも良くないので、過剰にならないよう調整します。
・収穫は6月頃から6月末まで
一番早い暖地の収穫で5月下旬から、
中間地で6月から、冷涼地で6月下旬からになります。
あくまでも目安なので、実際の倒伏の状況を見て収穫します。
収穫後は吊り貯蔵をしてよく乾燥させておきます。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期