タマネギ 犬
まろんちゃん
犬にタマネギを食べさせてはいけないという話は、
犬を飼っている方なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
実際に、犬はタマネギを食べると中毒症状を引き起こし、
最悪は死に至ることもあるそうです。
なぜ、犬にタマネギを食べさせてはいけないのでしょうか。
タマネギを食べてしまった場合の対処法などもご紹介します。
[タマネギ 犬]
■タマネギを食べると?
もし犬が食べてしまったら、実際にはどのような症状が出るようになるのでしょうか。
犬がタマネギを食べてしまうと、タマネギ中毒と呼ばれる状態となることがあります。
おもな症状としては、嘔吐・下痢・貧血・食欲不振などがあります。
中には、尿の色が赤黒い色になったり、
コーラのような茶色と黒を混ぜたような色になったりすることもあるそうです。
しかも、症状が出るのはタマネギを食べた直後ではなく、
1日以上経過してからであることがほとんどだそうです。
通常だと2日~4日後に症状が出ることが多く、
早くても1日後に症状が出始めることが多いです。
そのため、症状が出始めた頃に、
タマネギが原因であると気づくのが遅くなるケースもあるので、注意が必要です。
タマネギの害の出方は、犬の品種や個体差によります
症状の出方は個体差によるものが大きく、犬によって異なります。
しかもどれくらい食べると中毒症状を起こすのかも、
犬種や個体差によるものが大きいようです。
一説によると、体重1kgに対して、
20gのタマネギを食べると危険といわれていますが、
この数値以上のタマネギを食べても平気な犬もいれば、
もっと少ない量で危ない状況に陥る犬もいます。
つまり、体の大きさや犬種に関わらず、
タマネギは食べさせないようにすべき食品ということになります。
■タマネギを食べてはいけない理由
タマネギを食べた時、犬の体の中ではどのようなことが起こっているのでしょうか。
タマネギの中に含まれているアリルプロピルジスルファイドと呼ばれる成分が、
血液中の赤血球を酸化させ、壊してしまいます。
そのため、赤血球の数が減少して貧血状態となったり、
赤血球内に保持されていたカリウムが血液中に溶けだし、高カリウム血症となります。
人間が食べるものを、日ごろから与えないようにしましょう
■タマネギ中毒の予防法
タマネギ中毒は、どの犬がなりやすいか、
あるいはどの犬がなりにくいかは、見ただけでは分かりません。
大切なのは、犬にタマネギやニラ、ネギなどの類を食べさせないようにすることです。
市販されているドッグフードなら安心度は高いですが、
近年は愛犬に手作りのご飯を食べさせているという方も少なくありません。
調理中に、何等かのことが原因で、
タマネギの成分が犬用のご飯に入らないとも限らないので、調理にも気をつけます。
また、知識がないばかりに、
タマネギ入りの人間の食べ物を与えてしまうというのも、とても危険なことです。
タマネギ中毒を引き起こす成分は、生でも加熱してもタマネギに含まれます。
焼いたから、よく煮たから大丈夫というわけではない上に、
煮炊きした汁の方にもタマネギの成分が出ているので、
まずは食べさせないようにすることが大切です。
タマネギ中毒を予防するなら、食べ物の管理を徹底するのが一番です。
タマネギを食べてしまったら、すぐに獣医さんに相談します
■もしタマネギを食べてしまったら?
もし犬がタマネギを食べてしまった場合、
どのタイミングでタマネギを食べてしまったことが発覚したとしても、
かかりつけの獣医に判断をあおぐようにしましょう。
もし犬がタマネギを食べているのを見た場合、
吐き出させるのが最も有効ですが、素人が吐き出させるのは難しいものです。
かつては塩水などを使った吐かせ方があったようですが、
素人が行うのは危険なので、現在は推奨されていません。
もし食べているのを見つけたら、すぐに食べさせるのをやめ、
獣医に連絡、あるいは病院まで連れて行って診察を受けましょう。
タマネギ中毒の症状が出ている場合も、個人ができることはあまりありません。
すぐに獣医に連れて行くか、かかりつけ医に連絡し、どうすれば良いかをきくようにします。
猫も同様、タマネギを与えてはいけません
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期