タマネギの賞味期限
タマネギは家に常備しておくと、いろいろな料理に活躍して便利です
けれど、1回や2回の料理で使い切れないくらいの量がある場合、
タマネギはどれくらい日持ちするものなのでしょうか。
また、賞味期限の見分け方もご紹介します。
[タマネギの賞味期限]
タマネギ自体の明確な賞味期限は決まっていません。
極端な話、傷んでいなければいつまでも保存できるものです。
ただ、水分の多い新タマネギや、皮を剥いたタマネギ、
刻んだりしてあるタマネギは、丸ごとの状態に比べると、日持ちしません。
タマネギの状態によって、早めに食べきるものと、
貯蔵しておくものとを区別するようにします。
■保存法ごとの賞味期限
タマネギの保存には色々な方法があります。
基本的には、傷む前に早めに食べきるのが原則となります。
新タマネギは水分があって美味しいです
・新タマネギ
新タマネギは、収穫した後に畑であまり乾燥しないため、
タマネギの内部にたっぷりと水分を含んでいます。
そのおかげで、みずみずしい食感や味わいを楽しめるのですが、
保存の点からいうと、この水分の多さが日持ちしない原因となります。
たっぷりの水分を含んだ新タマネギは、できるだけ早めに食べるようにします。
目安としては、数日~1ヶ月くらいです。
◎保存時のポイントは?
A. タマネギを重ねない
新タマネギは水分が多く、柔らかいのが特徴です。
水分が多い分、見た目以上に重い場合があります。
これを重ねてしまうと、下になったタマネギが傷みやすくなります。
できるだけ重ねずに保存しましょう。
B. 乾燥しないよう保存袋に入れる
新タマネギは、みずみずしさが命です。
表面が乾燥してしまうと、しわしわになったり、
内部が空洞になることがあるので、ビニール袋などに入れて保存します。
C. できるだけ涼しい場所に置く
冬場に販売されている新タマネギであれば、常温で保存しても構いません。
ただ、一般的な新タマネギの場合は、春以降に販売されることが多いです。
晴れた暖かい日は、室温も高くなりやすいので、
できる限り涼しい場所に置くようにします。
この場合、冷蔵庫の野菜室がお勧めです。
冬場でも、暖房を使っていて室温が高い場合は、
野菜室に入れて保存しておきましょう。
貯蔵が向くタマネギは吊るして保存します
・丸ごと
一般的な貯蔵のできるタイプのタマネギを、皮付きのまま保存するのであれば、
風通しが良く涼しい場所で、紐やネットで吊った状態で保存するのがお勧めです。
吊る場所が確保できない場合は、
カゴなどに重ならないように並べて置いておくのも良いでしょう。
かごなどに重ねずに置いておくと日持ちがします
貯蔵可能なタイプのタマネギであれば、この状態で貯蔵することで、
1ヶ月以上は置いておくことができます。
うまく保存できれば、半年以上もつこともあります。
ただし、時々傷んだタマネギがないかチェックするのを忘れずに。
貯蔵環境が悪くなくても、傷みの早いものが出る場合があります。
・皮を剥いた状態
貯蔵可能なタマネギでも、皮を剥いた状態では、あまり日持ちがしません。
新タマネギと同じように扱うと良いです。
皮がない分、外気や湿気の影響を受けやすいため、早めに使い切るようにしましょう。
ビニール袋など、冷気と乾燥からタマネギを守り、野菜室に入れて保存します。
賞味期限は、長くても2週間ほどです。
カットしたら2~3日で使いましょう
・カットした状態
すぐに料理に使えるよう、みじん切りやスライスした状態のタマネギであれば、
賞味期限は数日のうちになります。
できれば切ったその日のうちに使い切るのがベストです。
特にスライスして水にさらしたタマネギは、
風味がどんどん落ちてしまうので、すぐに食べるようにします。
どうしても使い切れない場合は、保存袋やタッパーに入れたり、
ラップに包んだりしてから、冷蔵庫にいれて保存します。
2日~3日のうちであれば、傷まないうちに消費することができます。
・火を通した状態
カットしたタマネギを傷めてから冷凍保存する方法があります。
ただ、火を通した状態のため、常温保存はできません。
保存用の袋などに入れて冷凍庫に入れておきましょう。
この時、1回に使う分ずつをラップに包んでから、
保存袋に入れておくと、使う時に便利です。
冷蔵保存でも、数日のうちに利用・消費するのが基本です。
冷凍する場合は、1ヶ月を賞味期限の目安としましょう。
■傷んでいるサイン
賞味期限の目安より早い時期であっても、傷むことがあります。
保存環境が悪いことが原因であることもありますが、
ただ単にそのタマネギが傷みやすかったということもあるので、
いつ傷み始めるかは予想がつきません。
もし傷んでいるサインの出たタマネギがあったら、
症状が軽いうちに使ってしまうか、処分しておきましょう。
傷んだまま放っておくと、周りのタマネギまで傷むことがあります。
新しいうちに使ってね♪
1. 異臭がする
タマネギの香りではなく、酸っぱいような臭いや、
腐臭のような臭いが出ている場合は、傷んでいます。
表面上は分からなくても、皮の中が傷んで腐っていることがあるので処分します。
2. 中が柔らかく、組織がつぶれている
持った時に、中に張りがなく、柔らかかったり、つぶれたようになっているものは、
傷んでいる可能性が高いです。
タマネギは層になっているため、表面は特に異常が見られなくても、
皮を剥いて切ってみると、中心に近い部分だけが傷んでいることがあります。
その場合は、傷んでいる部分だけを取り除いてから、
よく洗って料理に使うか、処分するようにします。
3. カビがはえている
皮や内部にカビがはえている場合は、処分します。
湿気が高いと黒いカビがはえることが多いですが、
色に関係なく、カビがはえているようなら使わないようにします。
時々、点検して傷んでいるタマネギは使い切るか処分します
4. 汁が出ている
どこかから汁が出ている場合は、どこかが傷んでいます。
表面上は傷んでいるところが見つからなくても、
内側で傷んで汁が出てしまっている状態です。
放っておくと、カビの原因や虫がわく原因となるので、
見つけたらすぐに処分します。
また、この汁が回りのタマネギに付着すると、
そこから傷みが広がる場合があるので注意しましょう。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ 苗の植え方
・ホームタマネギの栽培
・タマネギ 肥料