タマネギ 鉢の育て方
鉢植えでタマネギ収穫、楽しいですね
タマネギは鉢など小さなスペースでも栽培できます。
玄関先やベランダなど、限られたスペースでもチャレンジしやすいです。
他の植物を育てた後で、余っている鉢でも大丈夫です。
鉢に合わせて植える本数を調節すればOKです。
■タマネギ 鉢の育て方
・鉢の準備
タマネギは根が浅いので園芸用の植木鉢でも、
じゅうぶん育てることができます。
排水のよい環境を好むので、底穴はスリット状になったものか、
鉢底石を入れると適した環境になります。
タマネギは種から育てる方法と、苗から育てる方法があります。
種から育てる場合は、植木鉢に1~2㎝間隔で直播して、
最終的に株間を10㎝くらいにします。
苗から育てるのであれば株間を10㎝とりながら、
円を描くように苗を植えていきましょう。
直径36㎝の12号鉢であれば、
4~5個のタマネギを育てることができます。
ホームタマネギであれば、その2倍以上の、
タマネギを収穫できます。
>>ホームタマネギの栽培
・土の準備
タマネギは排水のよい肥沃な土壌を好みます。
赤玉土小粒:腐葉土を7:3の割合で混ぜます。
タマネギの栽培期間は長いので、元肥はたくさん必要です。
10リットルに対し苦土石灰を10g、堆肥を200~300g、
化成肥料を10~12g入れて、よく混ぜます。
種まき後のようす
・種まき
タマネギの種まきの適期は、9月上旬から下旬です。
鉢のふちから5㎝くらい離れたところに丸く溝を掘り、種を播いていきます。
種の上から1㎝くらい土で多い、手のひらやスコップの背で、
種と土が密着するように押さえます。
水やりの時に種が流れないように、
発芽までは水やりを慎重にするか、不織物などで覆います。
・間引き
発芽後は不織物を外し、水が切れないように注意します。
11月までは、種から苗を育てる時期です。
株間が2~3㎝に揃うよう、生長の悪い苗から間引きます。
11月に入り、苗の直径が7㎜に達したら、株間を10㎝に間引きます。
この時間引いた苗は、他の鉢やプランターに植えて育てられます。
抜き取る時は、根を傷つけないように気をつけます。
タマネギの苗の品質が、タマネギの品質を決めます。
タマネギの苗が小さすぎると冬季に枯れてしまいます。
大きすぎると花芽が付き、タマネギの根部分が太れません。
タマネギの良苗を11月頃に購入し植え付けると、
失敗なくタマネギを育てることができます。
*タマネギ苗は、50本単位(1000円以下)くらいからの販売です。
全部植え付けられない場合は、葉タマネギとして密植するか、
知り合いのかたと分けるのが良いようです。
>>タマネギ 苗の作り方
・追肥
タマネギは栽培する期間が長いので追肥がとても大切です。
追肥を怠ると、病気にかかりやすく球も太りにくいです。
タマネギが発芽し、芽が出て揃ってきたら、
2週間ごとに追肥を行っていきます。
鉢のふちに、10リットルあたり4gの化成肥料を与えます。
追肥は、3月上旬まで与え、それ以後は与えないようにします。
タマネギは遅い時期に追肥を行うと、
傷みやすくタマネギの貯蔵性が格段に落ちます。
>>タマネギ 肥料
・水やり
タマネギは水切れに弱いので注意します。
鉢の土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらい、
しっかりと水を与えるようにします。
・越冬中の管理
冬は空気が乾燥しているので、とくに水切れに注意します。
品種によっては、耐寒性の低いタマネギもあります。
耐寒温度を下回る気温が続くときや、
冷たい風にさらされるような栽培環境であれば、
ビニールで覆って保温します。
・春からの管理
春になると、タマネギはどんどん球が大きくなりはじめます。
大きなタマネギをつくるために肥料を与えたくなりますが、
3月上旬以降は肥料は与えてはいけません。
気温が上がると、乾燥しやすくなるので、
冬よりも水やりの回数を増やしていきます。
暖かくなるにつれ、病害虫が起きやすくなります。
定期的に観察し、早めに対処するようにしましょう。
・収穫
6月ごろになり、タマネギの葉が倒れてきたら、収穫の時期です。
タマネギの葉が7割ほど倒伏し、その5~6日後が収穫適期です。
タマネギは、上方向に抜き取り、
葉を束ねて風通しの良い場所で乾燥します。
■病害虫
排水性が低いと軟腐病など病気にかかりやすくなり、
肥料不足だと、黒斑病が発生しやすくなります。
古い土を使うことで干腐病の発生がやや多いです。
害虫では、アブラムシ、ハモグリバエ、アザミウマに注意が必要です。
■タマネギ 鉢の育て方のコツ
1.ホームタマネギ、早く生長する品種を選ぶと育てやすいです
2.葉タマネギとタマネギの両方を収穫、楽しめます
3.水やりと追肥を適切にして生長を促進します