赤タマネギの栽培
赤タマネギ=紫タマネギはみずみずしくて辛みが少なく、
サラダにすると彩りもよく食欲をそそります
おいしいタマネギなのに、
あまりスーパーで見かけることがありません。
また、見かけても普通のタマネギよりも高価ですね。
家庭菜園で育てやすい品種ですので、
おいしい赤タマネギを気軽に食べてみませんか?
赤タマネギの育て方を分かりやすくご紹介しましょう。
[タマネギの栽培]
■赤タマネギの栽培方法
・苗づくり
赤タマネギの苗はあまり店頭に出回らないので入手するのが難しいです。
赤タマネギの苗は、販売されていても通常の苗に比べてとても高価です。
インターネットでは比較的安価で苗を入手できます。
ぜひ苗づくりからチャレンジしてみたいものです。
種まきは9月上旬から10月下旬に播きます。
品種によって違うので、種の袋を確認し、適切な時期に種を播きましょう。
苗床は種まきよりも2週間前に準備しておきます。
畑に植え付けるのであれば、1㎡あたり苦土石灰を100g、
堆肥を2~3kg混ぜてよく畑を耕します。
植え付け1週間前には化成肥料を60g混ぜます。
畝は表面を平らにならし、板で6㎝くらい置きに溝を掘っておきます。
種は溝に1~2㎝おきに播き、軽く土をかぶせます。
苗を少量だけ作りたいときはポットに種を播きます。
この時の用土は市販の堆肥入りの用土を使います。
どちらの場合も撒き終わった後はピートモスで覆って乾燥を防ぎます。
・畑の準備
赤タマネギの畑は通常のタマネギと同様に植え付けの1か月前に行います。
植え付け時期は10月の下旬ごろですから、
9月の下旬ころには準備を始めます。
畑は1㎡あたり苦土石灰を100g施し、畑の酸性度を整えておきます。
植え付けの2週間前には完熟堆肥を2~3㎏、
1週間前には化成肥料を100g入れて混ぜます。
タマネギは栽培期間が長いので元肥はとても大切です。
畝は1メートル幅にし、2条仕立てにして植えます。
・植え付け
苗が鉛筆くらいの太さで、
15~20㎝の長さまで育ったら植え付けを行います。
根をなるべく傷つけないように掘り上げ、
ちょうどよい大きさに育った苗を選別します。
株間は10~12㎝とります。
植穴は棒などで2㎝くらいの深さの穴をあけていきますが、
この時植え付ける位置をまっすぐ揃えていると雑草を抜くときに楽です。
タマネギ用のマルチを使うと便利です。
根元の丸い部分を埋めるように植え付けていきます。
植え付け後は必ず水を与えておきます。
・追肥
追肥は1月と2月と3月上旬に行います。
化成肥料を1㎡あたり50g、株間に溝を掘って撒いていき、土をかぶせます。
肥料をまいたときに、株元に土寄せをしておきます。
・雑草の管理
タマネギの栽培で気をつけなければならないのは雑草です。
赤タマネギも同様に、雑草が生えていると、
雑草に栄養分をとられて充分生長できなくなってしまいます。
雑草が生えてきたらできるだけ早く抜き取ります。
条間が揃っているとクワなどで削り取る事ができます。
マルチを使っていると雑草が生えにくく管理が楽です。
プランターの苗の植え付けのようす
地植えの苗の植え付けのようす
・水やり
タマネギは水切れを起こすと葉が生長できず、
球が肥大できなくなってしまいます。
地植えでは、畝が乾燥したらたっぷりと水を与えます。
プランター栽培のときは特に、乾燥しやすいので注意が必要です。
土の表面が乾いたら、
プランターの底から水が流れるくらいたっぷりと水を与えます。
赤タマネギの収穫
葉を半分にして紐でしばり、風通しの良い場所に吊るします
・収穫時期
6月ごろになると収穫時期を迎えます。
葉が倒伏してから1週間後を目安に収穫します。
収穫後はしばらく畑で乾燥させる必要があるので、
晴天が2~3日続く日に収穫をします。
収穫後は畑に並べて1~3日間乾燥させます。
その後は葉を半分の長さにき切って紐でしばり、
風通しの良い場所につるしておきます。
赤タマネギは長期間の保存ができません。
緋蔵っ子だけが唯一赤タマネギの中で長期保存ができます。
それ以外は1か月以内に食べきってしまいましょう。
■病害虫
畑の水はけがよくないと、病気が発生しやすくなります。
軟腐病やべと病、灰色かび病、白色疫病などが代表的です。
水はけのよくない粘土質の土地では、畝を高くしておきます。
タマネギは病気になりやすい野菜です。
葉の色が悪くなっているなど病気にかかった株は、
早めに抜き取って対処しましょう。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・ホームタマネギの栽培