タマネギ栽培、秋育苗して春定植は可能?
タマネギ苗の育苗は、結構難しいです
タマネギを秋に播種し、そこから育苗して、
そのまま苗を植え付けるのが一般的な秋まき栽培です。
秋に育てた苗を、そのまま植えずに春まで保存し、
春に植え付けをして育てて収穫することは、本当にできるのでしょうか。
[タマネギ栽培、秋育苗して春定植は可能?]
■秋まき春定植は可能か?
寒地でタマネギを育てる時の作型は、春に種を播いて育てる春まき栽培か、
秋に種を播いて育てる秋まき栽培が一般的です。
秋に育苗して春に植え付けとなると、
これらの作型を合わせたような状態になりますが、これは現実的ではありません。
というのも、タマネギ苗はそれほど長い期間の保存ができません。
秋に育苗して春に植え付けようと思うと、最低でも5ヶ月は保存しなければいけません。
タマネギの苗が販売されている様子を見ると、土から掘り上げて根が露出した状態で、
決まった本数を束ねていることが多いです。
これを見ていると、とても丈夫であることが分かります。
けれど、この状態を何ヶ月も続けることはできません。
購入した健全な苗も、保存できる期間はせいぜい1週間ほどです。
上手に保管すれば、うまくいけば1ヶ月ほどは保存できますが、
それでも葉色が全体的に薄くなり、葉先が枯れるものも多くなります。
自作の苗でタマネギができると嬉しいです!
■春に植え付けを行うには?
畑の都合もあるでしょうが、春に植え付けを行うのであれば、
植え付け予定日を基準に2ヶ月ほど前に播種し、育苗するのがお勧めです。
寒地の場合、春まき栽培の播種は3月頃になりますが、
この時期はまだ育苗できるほど気温が上がっていないこともあるので、
その場合はハウスやトンネルなどの保温施設を使い、
育苗に適した環境を作ってあげましょう。
タマネギの苗は掘り上げてから少し時間が経っても植え付けられますが、
新鮮な状態に越したことはありません。
長期保存を考えるより、適切な時期に育苗を行い、
そのままスムーズに植え付けができるように工夫した方が、栽培成功にも近づけます。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期