タマネギ 葉が折れる
タマネギを育てていると、葉が倒れたり折れることがよくあります
最初は上を向いていた葉が、倒れたり折れるととても心配になりますが、
これはいったい何が原因なのでしょうか。
[玉ねぎ 葉が折れる]
■タマネギ 葉が折れる理由
タマネギの葉はよく折れます。
長く伸びてくると、自然と折れ曲がってしまいます。
この場合は、特に問題はありません。
長く伸びた葉が重力に負けて折れているだけです。
問題なのは、これ以外の原因で曲がったり折れたり倒れたりしている時です。
原因が何なのかをつきとめ、すぐに対処するようにしましょう。
1. 風に当たった
タマネギの葉は長いです。
そのため、ある程度まで長くなると、自然に折れるのが普通です。
まだ折れるような長さでない時期であっても、
強い風に当たることによって、折れてしまうこともあります。
この場合も、自然に折れた時と同じように、特に気にする必要はありません。
ただし、あまりにも強風が当たる場所では、寒い時期に寒害にあいやすく、
不意に折れた場所に傷ができ、病気に感染することもあるので、注意します。
強い風が当たる場所で育てている場合は、防風ネットを設置するなどして、
簡単な風よけをしておいた方が良いでしょう。
2. 病気にかかった
タマネギがかかりやすい病気の中には、葉に症状が出るものがいくつかあります。
中でも、乾布病は葉が湾曲する症状が出るため、見つけたら気をつけてください。
症状が進んでくると、葉が湾曲するだけでなく、
玉部分や軸の部分などが腐敗し、葉がバタリと倒れてしまうこともあります。
葉が倒れる他の原因と異なるのは、腐敗症状が出ているかどうかです。
よく見ると白っぽいカビなども発生することでも、見分けることができます。
3. 窒素過多
タマネギ栽培には追肥も不可欠ですが、
肥料の成分の1つである窒素が多い状態だと、窒素過多となります。
窒素過多の状態で育てると、貯蔵性が悪くなったり、
味に苦みが出やすいといった症状が出ます。
この他にも、軟弱に育ちやすくなります。
軟弱に育つことで、健全に育てば丈夫で傷つきにくいはずの葉が、
折れて傷ができやすくなります。
窒素過多によって葉が折れる場合、
葉の長さの中盤よりも付け根に近い部分から折れることが多くなります。
これは組織が軟弱になることによって、
重力に耐えられずに基部に近いところから折れてしまう症状です。
タマネギは栽培期間が長い野菜なので、肥料にもじゅうぶん配慮したいものです。
4. 収穫間近
タマネギは収穫が近くなってくると、自然と玉のすぐ上の部分から折れます。
これはタマネギ栽培では普通のことで、病気などが原因ではありません。
1株が倒れると、次々と倒れてきます。
倒れてから1週間ほどは、まだ玉の肥大が続いているので、
折れてもすぐには収穫せず、1週間ほど経ってから収穫するのが良いです。
しっかりと肥大し、よく締まった大玉のタマネギを収穫することができます。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期