タマネギ苗 寒さ
植え付け後の天候不順で生育が良くないタマネギ苗
タマネギの栽培には、ホームタマネギのように冬収穫のものもありますが、
一般的には晩秋に苗を植え付けて、翌年の初夏に収穫します。
植え付けるタマネギ品種によって、少しずつ植え付け適期がずれますが、
遅いタマネギ品種だと12月の植え付けになることもあります。
この時期の植え付けだと、育苗している苗や、植え付けた後の苗が、
寒さによって、うまく生育できるかどうかが気になります。
タマネギ苗の寒さ対策が必要なケースや方法をご紹介します。
[タマネギ苗 寒さ]
■育苗期間の寒さは?
タマネギ苗を育苗している期間は、それほど寒くありません。
だいたい植え付けの2ヶ月ほど前に種を播き、それを育てます。
11月が植え付け適期なら、9月に播種することとなります。
11月くらいまでであれば、寒いといっても凍えるほどではありませんし、
タマネギが寒さによって枯れる心配もほとんどありません。
ただ、タマネギの品種によって、植え付け適期が変わります。
極早生品種であれば、11月中旬頃までの植え付けとなるので、
育苗中に寒さで苗が傷むことはほとんどありません。
中生や中晩生のタマネギの場合、12月上旬に植え付けするので、
天候によっては、寒さによって葉先が傷む可能性も出てきます。
また、セルトレーなど外気の影響を受けやすい容器栽培をしている場合は、
根の周りの土が凍ることによって、根が傷むこともあります。
寒さから大切な苗を守るために、トンネルなどを利用するのがお勧めです。
特に、寒冷地で春からの栽培を行う場合は、寒い時期から育苗を始めます。
その場合は、トンネルやハウス内で育苗するのが一般的です。
タマネギ苗植え付け時にトンネルを準備中
■植え付け後の寒さは?
植え付け適期に植え付けを行ったのであれば、植え付けた後は問題ないはずです。
ただ、その年の天候や栽培している地域によっては、
植え付け後に霜が頻繁に降りることがあります。
タマネギは、基本的にはとても丈夫な性質の野菜ですし、
ある程度なら寒さにも耐えることができます。
けれど、霜に頻繁に当たったり、寒風が強く当たるような場所では、
葉先が傷むだけでなく、根や葉の付け根などが傷むことがあります。
根や葉が寒さによって傷んだ場合、すぐに枯れるということはあまりありません。
けれど、春になって再び生育が始まる時期に、思うように育つことができず、
収量が落ちる原因になることがあります。
さらには、ただ傷むだけならまだしも、傷んだところから病気の菌が入り込み、
重篤な状態になることもあります。
暖地など、真冬でもあまり霜の心配がない場所なら、何もしなくても構いません。
けれど、寒い地域や霜が頻発する心配がある場合、
また、暖地でも冷たい風に直接当たるような場所で育てている場合は、
防寒対策をしておくのが安心です。
土が凍るのを防ぐため、株元に敷きワラやバークチップ、
もみ殻くん炭などの有機マルチをしておくと良いでしょう。
また、葉を寒風から守るため、不織布などでトンネルを設置するのもお勧めです。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期