立春の香り
立春の香り
立春の香りは早どりが出来る白タマネギ品種で、
種のほか、セット球で販売されています。
冬に甘い新タマネギが収穫でき、暖地で栽培すると更に甘くなります。
立春の香りの特徴や栽培のコツをご紹介します。
[立春の香り]
■立春の香りの特徴
・種、セット球が販売されている
立春の香りは種のほか、セット球も販売されているため、
種からセット球を作るのが難しい方はセット球を選択することができます。
種は3月頃まき、一般的なタマネギと同じように育てます。
5月中旬になったら掘り起こし、乾燥させ保管しておき、
8月末頃に再び植え付けるという作型になります。
セット球を植え付けるため収穫が早く、11月中下旬には収穫ができます。
本来、春に収穫する新タマネギを冬に味わえるのが大きな特徴です。
・中間地、暖地栽培に向いている
冬に収穫する作型のため、冷涼地の栽培は不向きです。
栽培をするなら中間地、暖地が向いています。
暖地で栽培すると、甘みが強い白タマネギが収穫できます。
・表皮、鱗片は白い
表皮は白く、ホワイトオニオンに近い色をしています。
皮の下の鱗片も白いです。
食感は軟らかく、口の中に甘みが広がるため、生食に向いています。
・分球しても大きい
セット球栽培では分球してしまうことがあり、
分球してしまうと1球が小さくなりやすいのですが、
この立春の香りは分球してしまっても大きく育ち、
150g~200gの小玉~中玉サイズになります。
■立春の香りの栽培のコツ
・3月頃種まきをする
種からセット球を作る場合、3月に種まきをします。
苗床に堆肥と苦土石灰を入れ、水はけの良い土作りをします。
種まきをする際、寒い季節の種まきとなるので、
タマネギの発芽温度を確保するためにビニールを被せたり、
トンネルを作って暖かい環境を作れるようにします。
発芽後もトンネルを被せて育て、
5月中旬になったら一度掘り起こして乾燥させます。
・セット球は8月30日頃植え付ける
8月30日前後1週間の期間中に植え付けをします。
セット球の栽培方法はホームタマネギと同様です。
8月は気温が高いので、寒冷しゃを使って日差しを避け、
地温が下がるようにします。
・追肥は9月下旬
冬に収穫する作型の場合、追肥が重要になります。
追肥が遅れたりすると肥大せず、十分なタマネギが収穫できません。
9月下旬頃に必ず追肥をします。
・収穫は11月下旬から
上手く栽培できれば11月中旬から倒伏し、
11月下旬から収穫ができます。
遅くとも1月には収穫ができます。
貯蔵には向いていないので、少しずつ収穫するか、早めに食べきります。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期