タマネギ 栽培

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セットタマネギの栽培

読了までの目安時間:約 5分

 

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「シャルム」が育てやすく人気です

 

 

セットタマネギの栽培とは、
春に種を播いてできた小さなタマネギの球を、
夏の終わりごろに植え付け、冬に収穫するタマネギの栽培方法です。

 

通常のタマネギは6月頃の収穫になりますが、
セットタマネギは冬に生長し11月~12月には収穫できます。

 

そのため、球は苦みが少なくフレッシュで、葉も柔らかく、
すき焼きなどに入れて楽しむことができます。

 

冬に栽培するため、病害虫の心配も少なくて済みます。
セット球は「オニオンセット」「ホームタマネギ」、
という商品名で販売されています。

 

そちらを購入して育てるのも手軽でよいですし、
本格的に種から育ててみるのも楽しいです。

 

 

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セット球から栽培しているセット(ホーム)タマネギ

プランターでも気軽に作れます。

 

 

■セットタマネギの栽培

 

セット球をつくるためには、3月ごろに種まきを行います。

 

・品種
セットタマネギは極早生タマネギでも作ることができますが、
セットタマネギ用の「シャルム」「サラダたまねぎ」、
「はやて」「マッハ」という品種がお勧めです。

 

・土づくり
良いセット球をつくるためには、苗床づくりが肝心です。
種まきの2週間前に苗床1㎡あたり、
100gの苦土石灰と1.5㎏の完熟堆肥を入れ、よく耕しておきます。

 

水はけのよい肥沃な土壌を作りますが、
生長期は気温が上昇してくる時期です。

 

肥料が多すぎると徒長してしまい、
セット球に栄養が行かなくなってしまいます。

 

・畝づくり
畝は120㎝幅に作り、種まきの前に、
白ビニールマルチとトンネルをかけて地熱を上げておきます。

 

タマネギの発芽温度は20度以上が必要です。
種を播いてすぐはまだ気温が低いので、
ビニールトンネルで温度を上げる必要があります。

 

また、生長時期は気温が上がって行く時期になります。
白マルチは地温が上がりすぎるのを防ぎ、水分を保ってくれ、
セット球が安定して生長するのを助けてくれます。

 

 

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・種まき
3月ごろに種まきを行います。
種は深さ8㎜の溝を掘り、5~8㎜間隔に播いていきます。

 

覆土してから軽く抑え、水を与えた後は、
乾燥を防ぐために発芽まで新聞紙をかぶせておきます。

 

発芽後は、トンネルの中を10度以上25度以下に保ちます。
水切れに注意し、雑草が生えないように注意しながら育てます。

 

・セット球の収穫と保存
5月中旬になったらセット球を収穫します。
葉が3枚くらいに生えそろい、
子球が2㎝~2.5㎝に育ったころです。

 

収穫が遅れると葉が倒壊してきますが、その前に収穫を行います。
収穫後は、葉を束ねて風通しの良いところで保存しておきます。

 

このとき、葉が4枚以上の子球は取り除きます。

4枚以上葉が生えたタマネギを植えても、球が肥大しません。
セット球に向かないタマネギは料理に使うことができます。

 

・畑の準備
セットタマネギは、
8月30日を目安に前後1週間ほどの期間で植え付けます。
*畑の準備以降の具体的作業は、下記をご覧ください。
>>ホームタマネギの栽培

 

 

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タマネギ栽培 育て方

タマネギ プランターの栽培

読了までの目安時間:約 9分

 

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■タマネギ 栽培スケジュール

 

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■タマネギ 栽培データ

英名・学名 onion・allium cepa L.
形態 一年草(二年草)
原産地 中央アジア
草丈/樹高  50cm~60cm
収穫期 5月~6月
栽培難易度(1~5)  2
耐寒性 強い
耐暑性 普通
特性・用途  耐寒性が強い、初心者向き

 

 

タマネギのプランター栽培は、
種を播いてから間引きながら苗を育てていきます。

 

タマネギは株間を広く開ける必要が無く、
根も浅いのでプランター栽培でも効率よく収穫できます。

 

収穫したての新玉ねぎは、みずみずしく、歯触りがシャキとして、
家庭菜園でしか味わえないおいしさです。

 

 

■タマネギ プランターの栽培

 

・プランターの準備
タマネギは根が浅いため、

標準プランターで、じゅうぶん育てることができます。

 

標準プランターの大きさは、
深さ18.5cm奥行22cm長さ65cm(容量15リットル)の規格が一般的です。 

 

この650型の標準プランターで2条まきで玉ねぎを育てることができます。
それよりも大きなプランターであれば3条まきにすることもできます。
用土は、市販の野菜用培養土でもじゅうぶんです。

 

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プランター栽培の用土の配分

 

 

自分で土を用意するときは、赤玉土小粒7対腐葉土3の用土に、
10リットルあたり苦土石灰を10g、堆肥を200~300、
化成肥料を10~12g入れて混ぜておきます。

 

・種まき
タマネギの種は、9月上旬から下旬に種を播きます。
種は、2条まきならば2列に、3条まきならば3列に播いていきます。

 

種まき後は、1㎝程土をかぶせ、しっかりと土を押さえます。
種が雨で流れてしまわないように、発芽までは不織物をかけておきます。

 

本葉が生えそろったら、
あまり日差しが強くない日に不織物を取り除きます。
間引きながら本葉が2枚に揃うまで育てていきます。
>>タマネギ 苗の作り方

 

 

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元気なタマネギ苗 C)アグリショップひむか
タマネギの苗作りは、意外に難しいので、
専門の業者から苗を購入して育てることもできます。

朝採りした苗を買ってすぐ植え付けるのが最も理想的です。

入手しにくい場合は、信頼のある園芸店やインターネットショップで購入します。
>>タマネギ 苗の選び方

 

・定植
種を播いて2か月ほどたち、草丈が25㎝、
地際の径が7~8㎜まで育ったら、株間を10~12㎝に揃えます。

 

間引いた苗の中の良苗は、
違うプランターに植え付けて育てることができます。 

 

タマネギは苗の質がとても大切になります。
生育の悪い苗はもったいないと思わず、処分しましょう。

 

・株数の目安

品種により多少異なりますが、

標準型プランター(15リットル)で、2条植え12株、

深型菜園プランター(50リットル)で、3条植え15株を栽培できます。

 

 

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タマネギ苗の植え付け方

 

 

・除草
プランター栽培では、地植えほど雑草が生えてきませんが、
やはり雑草対策をすると球の太りが違ってきます。

 

雑草が生えてくると、苗の生長が悪くなってしまうためです。
こまめに雑草を取り除くようにしましょう。

 

芽が出た後に土の表面をもみ殻などでマルチングすると、
雑草が生えにくくなり、管理が楽になります。
マルチングを行うと乾燥対策にもなります。

 

・追肥
タマネギの栽培では、追肥も重要です。
タマネギの芽が生えそろったら、2週間に一度プランターの脇にそって、
10リットルあたり4g程度の化成肥料をばらまいておきます。

 

追肥は、3月上旬まで行いますが、
それ以降に肥料を与えるとタマネギが腐りやすくなります。
>>タマネギ 肥料

 

・水やり
タマネギは乾燥に弱い植物です。
プランターの表面が乾いたら、
底から水が流れ出るくらいしっかりと水やりを行います。
>>タマネギの水やり

 

・越冬中の管理
冬季も空気は乾燥しています。
水切れに注意をしていきます。
耐寒性の低い品種は、ビニールトンネルで覆っておきます。

 

・春からの管理
3月になり、温かくなるとタマネギの葉が育っていきます。
タマネギは、4月から肥大をはじめます。

 

追肥は3月上旬を最後にそれ以降は行わないようにします。
水切れと、病害虫に注意が必要です。

 

 

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葉が7割ほど倒れたら、収穫時期です!

 

 

・収穫時期
5月上旬になると、タマネギは中玉ほどの大きさに育ちます。
1つおきに間引き収穫を行い、株間を10㎝にひろげます。

 

そのまま育て、葉が倒れ始めたら
待望の収穫時期が近づいたサインです。

 

その後、5~7日過ぎて、7割くらいの葉が倒れ、
まだ葉が緑色をしているうちに収穫を行います。

 

 

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収穫後は、束ねて風通しの良い場所で保管します

 

 

収穫後は、葉を半分の長さに切り、
紐でしっかり束ねて風通しの良いところで乾燥させます。
葉を、すべて切ってしまうと、保存性が低くなります。

 

 

■病害虫

 

軟腐病:茎の根元が変色し、腐って倒壊します。

排水が悪いと発生しやすくなります。

萎縮病:アブラムシが媒介となって発生します。

葉が委縮して変色・変形します。アブラムシの発生を予防します。

干腐病:根にカビが生えて発生します。葉が変色し、倒壊します。

土の使いまわしを避けることで予防できます。

黒斑病:葉に黒色の病斑ができ、折れやすくなります。肥料切れで起こりやすくなります。
灰色腐敗病:立毛中の葉から発生します。級の肥大が悪くなります。

貯蔵中に発生することもあります。

アブラムシ:葉の汁を吸うほか、萎縮病を媒介します。殺虫剤を散布し、

退治します。殺虫剤を使いたくないときは、牛乳をスプレーすると窒息します。

ハモグリバエ:葉に白い線をかいたような跡が残ります。

食害しているところに幼虫がいるので、つぶして退治します。

アザミウマ:葉を傷つけながら食害します。

木酢酢を薄めてスプレーすると効果があります。


■タマネギ プランター栽培のコツ

1.種まきと植え付け適期を守ります
2.ていねいな栽培管理で大玉に
3.苗を作るときは多く作って厳選します 

 

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