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猩々赤(ショウジョウアカ)
猩々赤
猩々赤(ショウジョウアカ)は鮮やかな紫色のタマネギです。
大玉で肉厚で、味がよい、赤タマネギの代表選手と言えます。
生育が旺盛で初心者にも育てやすく、しばらく貯蔵することもできます。
黄色タマネギと一緒に赤タマネギを育てるのなら、猩々赤がお勧めです。
[猩々赤]タキイ種苗
■猩々赤の特徴
・味が良い
猩々赤は水分量が多く、とても歯ごたえが良いです。
甘みが強く、生のタマネギ特有の刺激や辛みをあまり感じません。
スライスしたタマネギを生で食べる時は、水にさらして辛みをとります。
猩々赤は辛みが少ないので水にさらさなくても大丈夫です。
タマネギのうま味が濃く、肉厚で、
味わい深くおいしくいただくことができます。
・色がきれい
猩々赤は赤タマネギの中でも外皮の紫色がとても濃い品種です。
この赤い色素はポリフェノールがたっぷりと含まれています。
ポリフェノールとは、身体の若さを保ってくれる抗酸化物質です。
日常生活をで発生した活性酸素は身体に蓄積して細胞を老化し、
肌のシミやくすみや生活習慣病の原因になります。
ポリフェノールにはこの活性酸素を取り除く作用があります。
タマネギには血液をサラサラにする効果があります。
猩々赤など赤タマネギは、この血液サラサラ効果に加えて、
ポリフェノールで健康を守ってくれます。
・大玉に育つ
猩々赤は赤くて大きな立派なタマネギです。
平均的な大きさは320gと大玉です。
大玉なのでりん片の1枚1枚が肉厚で、歯ごたえがあり、
タマネギのうま味を存分に味わうことができます。
・赤玉としては貯蔵性が良い
赤タマネギは水分量が多いため、
一般的には長期間の貯蔵には向いていません。
その中で猩々赤は、上手に保存すれば、
年内いっぱいは保存することが可能です。
病気になっていない元気な玉を選び、
風通しの良いところにつるしておくか、
コンテナに入れて風通しの良い場所においておきましょう。
・生育旺盛で育てやすい
猩々赤はとう立ちや分球が少ない品種です。
とう立ちするとタマネギは固くなり食べられません。
分球はタマネギが2つに割れてしまいます。
とう立ちも分球も、適切な栽培管理をしていても、
天候や気温変化などで起こる可能性があります。
とう立ちや分球の少ない品種を選ぶことが、
タマネギ栽培成功の秘訣です。
■猩々赤の栽培のコツ
・種まき時期
猩々赤の種まきは、中間地で9月中旬、暖地で9月下旬です。
育苗期間は標準では55日です。
・定植時期
猩々赤の苗の定植は中間地では11月上旬、暖地では11月中旬に行います。
苗の直径が鉛筆位の太さになったら定植します。
苗の葉は黄色タマネギと同じ緑色ですが、
猩々赤の苗の根元はうっすらと紫色かかっています。
・肥料の与え方
猩々赤は、大変吸肥力の高いタマネギです。
肥料は、黄色タマネギの2~3割少なく施します。
特に、肥料を与える時期が遅くならないように注意しましょう。
肥料の量と、与えるタイミングが、
猩々赤が大きく甘く美しい発色をつくっています。
・収穫時期
猩々赤は、6月上旬ごろになると葉が倒伏し始めます。
葉が8割ほど倒伏したら、その1週間後に収穫をはじめます。
猩々赤は生でいただくと美味しいです
■猩々赤のお勧めの食べ方
猩々赤は生食で食べるのがお勧めです。
水分量が多く辛みが少ないので、
薄くスライスしただけでおいしくいただけます。
火を通してしまうと、せっかくのポリフェノールが熱で壊れてしまいます。
サラダや甘酢付け、酢の物などで食卓に彩りを添えて下さい。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・ホームタマネギの栽培
貴錦
貴錦(タカニシキ)は早生品種を代表する品種です
貴錦は、タマネギの中でも早く収穫できるのが早生品種。
さらに貴錦は、品質が良く安定的に収穫ができるのが特徴です。
[貴錦]カネコ種苗
■貴錦の特徴
・品質が良い
貴錦の皮は黄色くきれいな光沢があります。
りん片は肉厚で、食感がしっかりとしています。
甘みが強く、柔らかでとてもおいしいタマネギです。
・早く収穫できる
貴錦は超極早生品種です。
超極早生品種はタマネギの中でも最も早く収穫できる品種です。
中晩生種の収穫は5月下旬ごろ、晩生種は6月頃です。
貴錦は3月下旬から4月上旬に収穫することができます。
・トンネル栽培もできる
貴錦はトンネル栽培でも作ることができます。
トンネル栽培にすると、気温が高い状態で栽培でき、
生長が早く、収穫時期も早くなります。
ただ、高温多湿の状態になりやすいので、
病害虫の発生には注意が必要です。
トンネル栽培で発生しやすい病気には、疫病やべと病があります。
■貴錦の栽培のコツ
・種まき時期
貴錦の種まきの時期は中間値で9月5日を目安にします。
発芽温度は15℃から20℃です。
種まきの時期は、栽培する地域によって変わっていきます。
気温と種の袋に書いている栽培時期を目安に種を播きましょう。
・定植時期
貴錦の定植の時期は10月の下旬から11月の上旬です。
苗の周径が7㎜くらいになったころに定植します。
・収穫時期
貴錦は冬季も生長を続け、球が肥大していきます。
収穫は、3月下旬から4月上旬ごろになります。
タマネギの葉が倒伏してから1週間後に収穫を行います。
収穫後は畑に2日ほど置いて乾燥させます。
その後、束ねて雨が当たらず風通しの良いところにつるします。
貴錦は長期間の保存はできません。
できるだけ早く食べきるようにしましょう。
何と言っても、オニオンスライスが美味しいです!
■貴錦のお勧めの食べ方
貴錦は柔らかく、甘みがあります。
貴錦のお奨めの食べ方は、何度言ってもオニオンスライスです。
水にさらさなくてもおいしく食べることができます。
シャキシャキとしたみずみずしいおいしさを、
せひサラダで味わってみてくださいね。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・ホームタマネギの栽培
スーパーアップ
タマネギにはたくさんの品種があります
スーパーアップは日本中のたくさんのタマネギの中で、
最も早く収穫できるタマネギです。
シャキシャキとした歯ごたえがよく、サラダに最適です。
タマネギの球だけではなく、葉もおいしいタマネギです。
[スーパーアップ]アカヲ種苗
■スーパーアップの特徴
・収穫が早い
スーパーアップはアカヲ種苗株式会社が開発したタマネギです。
超極早生種と呼ばれるタマネギの中では、
一番早く生長し収穫できる品種です。
その超極早生種の中でも、スーパーアップは最も早く収穫できます。
暖地である九州南部では、1月下旬から収穫することも可能です。
一般的なタマネギの収穫は6月頃で、
貯蔵性のよいタマネギであれば、年明けまで保存ができます。
スーパーアップはちょうど貯蔵していた、
晩生タマネギがなくなるころに収穫ができます。
貯蔵性はよくないので2か月くらいで食べきりましょう。
中晩生タマネギや晩生タマネギと組み合わせて栽培すると、
1年中自家製のタマネギを楽しむことができます。
・葉までおいしい
タマネギは通常球の部分だけが販売されています。
スーパーアップは収穫時期には、
葉のついた状態で販売されることもあります。
生産者が「おいしい葉を食べてほしい」という思いから、
葉付きの状態で出荷するそうです。
タマネギの葉を食べようと思うと、
球が小さいうちに葉タマネギとして収穫する必要があります。
球も葉もおいしいタマネギはとても珍しくうれしい存在です。
スーパーでは葉付きの状態で売られることはとてもまれなので、
葉を食べられるのは家庭菜園の醍醐味です。
葉がおいしいタマネギ
・純国産品種
スーパーアップは純国産品種です。
日本特有の梅雨時期も含めて、
日本の風土に合わせて品種改良されています。
そのため、分球やとう立ちが少なく、
品質の良いタマネギをたくさん収穫できます。
苗ごとに生長速度のばらつきが少なく、
植え付けや栽培管理、収穫時期の見定めも楽にできます。
・抗酸化作用が高い
スーパーアップの特徴として、
他の極早生タマネギに比べてビタミンCの含有量が2.3倍多いのです。
ビタミンCは抗酸化作用の高いビタミンです。
美肌効果や美白効果など、
美容と健康にうれしい効果が期待できそうです。
ビタミンCは壊れやすい上にすぐに体内で消費され、
常に不足気味になるビタミンです。
スーパーアップのサラダを積極的に食べて、
ビタミンCを補給するとよいですね。
■スーパーアップの栽培のコツ
・種まきの時期
アカヲ種苗株式会社が推奨している種まきの時期は、9月上旬です。
暑さ対策を行えば、8月下旬でも種を播くことはできます。
早く種を播くほど定植時期や収穫時期が早くなります。
九州地方では、早出し移植栽培が盛んにされています。
8月中旬に種を播いて、1月下旬ごろから収穫を始めるようです。
ただし、一般家庭では早出し移植栽培は難しいかもしれません。
・定植時期
苗の植え付けは、9月上旬に種を播いた場合10月下旬に定植します。
苗の定植は、時期ではなく、苗の成長具合を見て決めます。
苗が鉛筆くらいの太さになったら定植します。
スーパーアップは苗の揃いが良いので、定植時期の見極めが楽です。
・収穫時期
スーパーアップが日本で一番早く収穫できる理由は、
低温でもよく肥大するということです。
中晩生種や晩生種は冬の間は生長が止まります。
極早生品種は冬季でも生長を続けます。
その中でも、スーパーアップは冬期間の生長速度が速いのです。
収穫時期は3月中旬ごろです。
葉が倒伏した後も肥大を続けるので、
しばらく収穫を待つと大きなタマネギを収穫することができます。
■スーパーアップ お勧めの食べ方
・生食がお勧め
スーパーアップは生食で食べるのがお勧めの方法です。
スーパーアップにたくさん含まれているビタミンCは、
加熱すると壊れてしまいます。
また、水にさらすとビタミンCが流れ出してしまいます。
スーパーアップは辛みも強いので、
スライスしてすぐは水にさらさないと辛みを感じます。
水にさらさず30分ほど置いておくと、
辛みが抜けて甘みが強くなり、おいしくいただくことができます。
・葉もおいしい!
スーパーアップは茎の中ごろまでおいしく食べることができます。
長ネギと同じように刻んで汁物や煮物に入れて食べてみてください。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・ホームタマネギの栽培