タマネギ品種・苗 人気
地域や用途によって、タマネギ品種・苗を選ぶと良く育ちます
タマネギをスーパーで見かける時、あまり品種を気にすることはないかもしれません。
けれど、実はタマネギはたくさんの品種があります。
育てる地域や用途によって、選ぶ品種を変えるのがおすすめです。
タマネギ苗の中でも、人気の品種を項目別にご紹介します。
[タマネギ品種・苗 人気]
■タマネギ品種 人気
まずは、タマネギの早晩生によって選ぶ方法です。
タマネギには、極早生や早生、中生、中晩生といった性質があります。
早晩生によって、貯蔵できる期間や収穫適期が異なるので、
畑のプランによって選ぶと良いでしょう。
・極早生、早生
タマネギ品種の中でも、早めに収穫できる品種です。
夏野菜の植え付けを考えると、早くに収穫できた方が畑の準備ができるので、
極早生や早生の品種が良いでしょう。
ただ、極早生や早生の品種の多くは、貯蔵に向かないものが多いのが現状です。
中には8月下旬までは貯蔵が可能な品種もあるので、
できるだけ長く貯蔵しておきたいという方は、貯蔵期間に注目して選びましょう。
極早生:収穫が3月下旬~4月上旬とても早いです。
ソニック:早生品種の中でも人気が高く、耐病性があって8月末までの貯蔵も可能です。
・中生
タマネギの中では、標準的な性質なのが中生です。
収獲が5月下旬~6月頃になるため、
トマトやナスなどの夏野菜の植え付けには間に合いませんが、
葉物野菜やニンジンなどの種まきにはちょうどよい時期となります。
育て方も基本に沿って行うことができる上に、
保存が12月末までと貯蔵性も良いので、初心者の方におすすめです。
アトン:辛味が少なく食べやすい品種です。
O・P黄:育てやすい定番の品種です。
O・K黄:分球やトウ立ちがしにくく、育てやすい品種です。
・中晩生、晩生
中晩生は、なんといっても貯蔵性の高さが魅力です。
中晩生なら2月末、晩生なら3月末までの貯蔵が可能です。
その分、収穫が遅くなりますが、
夏野菜を栽培する予定のないエリアであれば、育てて損はありません。
つり玉:いかにも貯蔵に向く名前で、2月末までの貯蔵が可能です。
ネオアース:黄タマネギらしい鮮やかでつやのある表皮に、丸い形で姿が良いです。
もみじ3号:晩生タイプで、3月~4月までの貯蔵が可能です。
■地域による人気苗
日本は地域によって、暖地・中間地・寒冷地という風に分かれています。
気温が高いエリアは暖地、気温が低く寒い地域は寒冷地、
暖地と寒冷地の間が中間地と呼ばれることが多いです。
タマネギは品種によって、微妙の好む温度が異なります。
地域によって育てやすい作型も変わってくることがあります。
地域によるタマネギの選び方をご紹介します。
・暖地、中間地
暖地や中間地では、秋に苗の植え付けを行って、
初夏に収穫をする作型が基本です。
そのため、早生や中生、中晩生といった品種が基本となります。
さらに暖地の場合、暖かい気候のため、
冬の間も保温することにより、タマネギの生長を促進することができます。
冬の間も生長を続けて収穫を早めることができるので、
極早生や早生の品種も無理なく育てることができます。
中間地の場合でも早生を育てることはできますが、
初心者の方や慣れていない方は、中生や中晩生が良いでしょう。
北海道、収穫直前のタマネギ
・寒冷地
寒冷地は、他の地域よりも寒くなるのが早いため、早めに植え付けを行います。
さらに気温が上がってくるのも遅いため、収穫は他の地域よりも遅くなるのが普通です。
冬は寒さが厳しいため、極早生や早生の栽培にはあまり向きません。
中生~中晩生の品種だと育てやすいでしょう。
寒冷地の中でも、北海道ほど寒い場所だと、
暖地や中間地と同じ作型では育てにくいです。
寒冷地では、他の地域では収穫の時期となる、
5月に苗を植え付けて育てる作型があります。
この作型で育てる場合は、極早生や早生などの早い収穫のものは合いません。
どちらかというと、晩生タイプが合うので、品種選びには注意が必要です。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期