タマネギ 止め肥

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タマネギ 止め肥

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タマネギの苗

 

 

タマネギは、栽培期間が秋から初夏と長い野菜です、
けれど、冬の間は寒さのため、あまり生育をしません。

 

生育期はおもに秋と春以降になりますが、
この時期に肥料が効かないと、うまく育たず玉が小さくなることがあります。

 

けれど、常に肥料が効いている状態というのも、実は良くありません。

 

タマネギ栽培では、止め肥と呼ばれる肥料がありますが、
これはいったいどのような肥料なのでしょうか。

 

 

[タマネギ 止め肥]

 

 

■止め肥とは?

 

タマネギ栽培では、最後に与える肥料のことを、止め肥と呼びます。

 

タマネギを苗から育てる場合、秋に苗の植え付けを行って冬を越した後、
春以降に玉部分が肥大してきて、収穫に至ります。

 

タマネギ栽培では、おもに玉部分を大きく肥大させることが目的のため、
養分を作り出す器官の葉や、養分を溜める根はとても重要な部分となります。
これらの器官を健全に育てるために、元肥や追肥の作業は不可欠です。

 

ところが、実際に玉が肥ってくる時期には、追肥を行いません。
収獲直前まで肥料を効かせた状態にしていると、
収穫後の貯蔵性が落ちたり、食味が悪くなるためです。

 

そこでタマネギ栽培では、玉が肥大してくる前に最後の追肥を行います。
この最後の追肥が、止め肥ということになります。

 

止め肥を与えた後は、追肥を行いません。
追肥が不要というよりは、追肥してはいけないと覚えておく方が良いです。

 

止め肥の後に追肥をしても良いことはないので、
止め肥を与えるタイミングには、十分注意しておく必要があります。

 

 

追肥が遅すぎると貯蔵性が悪く甘みも落ちます

 

 

■タマネギの止め肥の時期

 

基本的なタマネギ栽培での止め肥の時期は、
3月頃と書かれている資料やネットが多いです。

 

ところが、タマネギには品種によって、
早生や晩生といった、早晩性があるのです。

 

早晩性によって、玉が肥大してくる時期が違ってくる分、
収穫時期や止め肥の時期も異なります。

 

タマネギの早晩性には、極早生・早生・中晩生・晩生と分かれることが多く、
極早生は収穫時期が早く、晩生は遅いと覚えておくと良いでしょう。

 

例えば、極早生の品種を育てていて、中晩生のタイミングで止め肥を与えると、
追肥が遅すぎて貯蔵性が悪くなり、甘みが少なく苦いタマネギになります。

 

タマネギの早晩性によって、止め肥のタイミングが異なるので、
育てている品種をチェックし、早晩性がどれなのかを知っておく必要があります。

 

・極早生、早生
極早生や早生は、文字からも分かる通り、玉の肥大時期が早いです。
その分、収穫する時期や止め肥を与える時期も早いのが特徴です。

 

だいたい2月下旬~3月頃には肥大が始まるので、
それよりも前に止め肥を与えるようにします。

 

特に極早生は、気温が低くても日長時間が11時間を超えると肥大が始まるので、
2月中旬頃までに止め肥を与えておくと良いでしょう。

 

早生の場合は、3月に入るまでに与えておくと、慌てずに済みます。

 

どちらもまだ気温が低く、寒いと感じる頃ではありますが、
寒冷紗やビニールトンネルなどを利用していることも多いです。

 

ネットやビニールによって保温していることで、
気温の低い時期でもタマネギは日々生長しているので、
止め肥のタイミングを逃さないようにしましょう。

 

 

生育品種の施肥のタイミングは、あらかじめ調べておきましょう

 

 

・中生、中晩生
中生や中晩生は、家庭菜園で育てるタマネギ品種で、比較的多いタイプです。

 

そのためか、インターネットや家庭菜園用の本を見ていると、
中晩生を基本として書かれていることが多いです。

 

中晩生タイプのタマネギは、4月頃から肥大が始まるため、
3月中に止め肥を与えます。

 

安全策をとるため、3月中旬頃までに与えておくのがお勧めです。

 

また、同じ中晩生タイプのタマネギであっても、
育てている地域が中間地や暖地か、
あるいは寒冷地かによって、与える時期が少しずれます。

 

中間地や暖地の場合は、止め肥のタイミングが3月中となりますが、
寒冷地の場合は、まだその時期に気温が上がっていないため、
肥大する時期が中間地や暖地よりも遅くなります。

 

そのため、寒冷地で中晩生タイプを育てている場合は、
4月中旬~4月下旬頃に与えるのがお勧めです。

 

・晩生
晩生は、春に播種して育てる作型で育てることが多いです。
そのため、暖地や中間地では栽培されることがほとんどありません。

 

一般的なタマネギの育て方からすると、少し特殊な作型となるため、
追肥するかしないかも育て方によって異なります。

 

春播き栽培の場合は、収穫が7月~9月上旬頃になることが多いため、
それに合わせた止め肥を与えることとなります。

 

収獲の時期から逆算すると、だいたい2ヶ月ほど前に止め肥を与えるので、
春播き栽培の場合は、5月下旬~6月上旬に止め肥を与えることとなります。

 

ただし、春播き栽培の場合は、
雨の多い梅雨時期と栽培期間や収穫時期が重なることが
多いので、肥料の与えすぎには十分注意します。

 

雨が多いことによって、乾燥している時期よりも肥料の効きが良くなり、
肥料過多による根傷みや病害虫の被害が出る可能性も高くなります。

 

■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期



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