タマネギ 育ち方
タマネギの育ち方を知っていると、良質の大収穫になります
Q:タマネギを初めて育てるのですが、
タマネギの球の部分はどのようにできるのですか?
花が咲いたり、なにか膨らむ前に前兆があるのでしょうか。
A:花が咲かなくても株元が膨らんできます。
[タマネギ 育ち方]
タマネギは、スーパーなどでも年中見かけますし、
色々な料理に使われているので、よく目にする野菜です。
けれど、実際に畑で育てっているところを見ることは、とても少ないです。
見たことがないという方も多いでしょう。
タマネギがどのような育ち方をするのかは、実際に育ててみるのが一番です。
流通している形状を見ると、丸くて皮を剥くと層になっています。
この部分がいったい何なのかさえ、見ただけでは分かりません。
実はタマネギの過食部分は、葉が肥大したものです。
何枚も重なった葉が肥大するため、ころんと膨らんだ状態になるのです。
タマネギの生長過程は、実際に育てた時に観察するのが一番ですが、
流れを知っておくと失敗防止につながります。
1. 植え付けてすぐ
植え付けに使われる苗は、すらりと細長い形状をしています。
見た目はまさしく薬味ネギのようで、
濃い緑色の細長い葉が1本~2本あるだけです。
株元に近い部分は白っぽく、よく見るとほんの少し膨らんでいるのが分かります。
実はこの白っぽい少し膨らんだ部分が、
後に大きく膨らんでタマネギの球部分となります。
2. 生育期
生育期の間、少しずつ葉の枚数は増えていくものの、
株元が大きく膨らむことはありません。
真冬の間はほぼ生育が見られず、休眠状態となりますが、
寒さが和らいでくるとまた生育が始まります。
球の肥大期に入る3月~4月くらいまでは、株元の球はほぼ膨らみが見えません。
ただし、トウ立ちや分球すると、中の芯が太くなるためか、
球部分が肥大しているように見えますが、栽培としては失敗です。
タマネギは花が咲いたからといって、株元の球の肥大が促されるわけではありません。
トウ立ちしたタマネギは芯が太く、可食部分が非常に少なく、食味も落ちます。
3. 球の肥大期
収穫の時期より1ヶ月~1ヶ月半ほど前になると、球の肥大期に入ります。
この時期になって、ようやく株元がぷくっと膨らんでくるのが分かります。
肥大が始まると、どんどん膨らんでいくのが分かり、とても楽しいです。
タマネギの球部分は葉が肥大したものですが、
葉全体が肥大するわけではありません。
不思議と株元のみが肥大し、
先端に近い緑色の部分は球部分のようには膨らまず、やや肉厚になる程度です。
4. 収穫期
収穫期が近くなると、これまた不思議なことに、葉が途中で倒れます。
ちょうど球が膨らんだ少し上あたりから、バタリと倒れます。
葉が倒れてしまっても、1週間ほどは球の肥大が進みます。
タマネギの収穫のサインは、この葉が倒れることですが、
葉が倒れたからといってすぐに収穫しなくても構いません。
できるだけ大きいサイズで収穫したい場合は、
葉が倒れてから1週間ほど待って、収穫を行います。
ただ、タマネギはあまり大きく育てたものよりも、
硬く締まったものの方が貯蔵もしやすいので、
葉が倒れたら雨が降らないうちに収穫するのもお勧めです。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期