玉灯り
玉灯り
玉灯り(たまあかり)は北海道で栽培されている黄タマネギ品種で、
糖度が高く、札幌黄を改良した品種です。
栽培適地は北海道で、本州では種の入手が困難です。
玉灯りの特徴や育て方をご紹介します。
[玉灯り]ノウリン交配
■玉灯りの特徴
・晩生種の北海道専用品種
北海道で9月下旬頃から収穫ができる晩生品種です。
北海道では春まき栽培という作型で栽培するので、
基本は春に種を撒くので、一般的なタマネギ栽培より収穫が遅いのが特徴です。
・20年かけて開発した品種
玉灯りは種苗メーカーと生産者で生み出した品種です。
長く開発していて、安定して生産できたのは最近のことです。
北海天心と玉灯りは同じように20年近くかけて安定生産を可能にしました。
元が札幌黄系の品種なので、甘みが強い品種です。
・比較的病害に強い
特に軟腐病に強いです。
その他の病害には中程度の耐病性を持っています。
病害だけを見れば育てやすい品種です。
・揃い良く、表皮のツヤが良い
1玉あたり250g~300gになり、玉揃いが良いです。
表面のツヤは褐色、やや赤みをおびていて見た目は独特です。
・貯蔵性はやや良い
収穫が遅いですが、貯蔵性は良いです。
年明けまでは確実に貯蔵ができ、
その後はよく乾燥させたり、吊り貯蔵をすることで長く貯蔵ができます。
玉揃いが良い玉灯り
■玉灯りの栽培のコツ
・春まき栽培が基本
北海道専用品種なので、春に種まきをする春まき栽培が基本になります。
苗から作り、3月頃から種まきをして育苗をします。
種まきから55日~60日が植え付けの目安なので、
5月頃には植え付けられる大きさになります。
・土作りは2週間前から
土作りは植え付けの2週間前から行います。
春まき栽培で追肥は必要ない分、元肥はしっかり入れるようにします。
堆肥を入れておけば長く効果が続きます。
・倒伏してから収穫をする
収穫の基本は大体が倒伏してから行います。
晩生品種なので、早くても9月下旬、遅いと10月頃の収穫になります。
10月になると冷え込む日も出てくるので、寒くなる前に収穫をするようにします。
収穫後はよく乾燥させておくと貯蔵性が良くなります。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期