タマネギ栽培 6月
6月初旬、タマネギ収穫後
タマネギは、野菜の中でも植え付けから収穫までにかかる時間が長いです。
そんなタマネギ栽培も、6月に入れば終盤になります。
品種によっては、すでに収穫が終わっているものもあります。
中生や中晩生の品種は、6月に収穫されることが多いので、収穫最盛期となるでしょう。
6月に行えるタマネギ栽培での作業には、何があるのでしょうか。
[タマネギ栽培 6月]
■6月のタマネギ
6月になると、極早生や早生の品種はすでに収穫が終わっていることがほとんどで、
畑に残っているのは、中生や中晩生のみとなっていることでしょう。
地上部は青々とした葉が何枚も伸び、地際の球は丸々と太ってきている頃です。
早生種と同じように、球のすぐ上あたりから葉が倒れたら、収穫のサインです。
けれど、タマネギは収穫したらそれで終わり、ではありません。
もともと貯蔵性の高い野菜なので、それを目的に栽培している方も多いでしょう。
できるだけ長く貯蔵し、おいしいタマネギを楽しむためにも、貯蔵法にも注意します。
■6月の作業
・倒伏か収穫か
タマネギの葉が倒れたら、収穫のサインです。
ただ、ここで気を付けたいのが、強風によって葉が曲がっているだけなのか、
それとも収穫のサインである葉が倒れている状態なのかを見極めることです。
春以降は、突風などが吹いて倒伏することがあります。
根から浮き上がっている場合は倒伏だと判断できますが、収穫時期が近くなった時に、
葉が曲がる程度の倒伏だと、軸から倒れているのか判断できないことがあります。
収穫時期が近づいたタマネギは、軸の内部が空洞化します。
内部が空洞化した軸は、ちょっとした風や振動で倒れやすくなるため、
収穫適期となったタマネギが、バタバタと倒れていくのです。
収穫適期になっておらず、ただ単に強風によって葉が曲がっているだけの場合は、
単に曲がっているだけであり、折れた状態にはなかなかなりません。
最初は見極めが難しいかもしれませんが、
実際に収穫適期となって曲がったタマネギを見れば、見分けるが簡単につくはずです。
また、軸がなかなか折れないタマネギに対し、こちらがわざと折ることもあります。
ちょっと残酷なようにも見えますが、人工的にタマネギの軸を折ることで、
収穫日の決定がしやすくなります。
また、気温が上がりすぎることで、タマネギが傷むのを防ぐことができます。
タマネギの葉が折れる症状に対して、こちらで詳しく書いていますので、
ぜひ参考にしてください。
さらに、タマネギの葉を人工的に折る方法は、こちらに書いてあります。
大事に育てたタマネギの収穫は嬉しいです
・乾燥と貯蔵
収穫したら、後は乾燥と貯蔵です。
新タマネギで食べる場合であっても、収穫直後は半日以上畑に置いて天日干しし、
余分な水分を飛ばしておくのがお勧めです。
これだけでも、保存できる期間がかなり変わります。
黄タマネギとして貯蔵する場合は、特に乾燥が重要になります。
畑で乾燥させた後、余分な葉や根を切り落とし、貯蔵場所で保存します。
この時、風通しの良く湿気が少ない日陰、という環境がベストです。
また、いくら注意しながら貯蔵していたとしても、傷みやカビが発生することはあります。
もし発生したら、発生したものを放置せず、できるだけ早く貯蔵場所から離し、
使えそうなら料理に使ってしまいましょう。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期