タマネギ栽培 8月
タマネギも畑の準備が大切です
タマネギ栽培は秋から初夏までが栽培期間となるため、
夏はオフシーズンというイメージがあります。
実際、スーパーなどの小売店でも、初夏にはたくさんの新タマネギが出回りますが、
真夏の間は保存用の黄タマネギばかりが目立つようになります。
けれど、次のシーズンにタマネギ栽培を考えているのであれば、
8月もぼうっとしている暇はありません。
今からできることをしておくことで、次のタマネギ栽培の成功率が上がります。
[タマネギ栽培 8月]
■8月のタマネギ
8月にもなれば、どのタマネギ畑も収穫を終え、少し寂しい雰囲気となります。
けれど、じきにまた次のタマネギ栽培が始まります。
ホームタマネギは8月の終わりから9月の頭にかけてが植え付け適期となるため、
8月といえども気を抜くことはできません。
植え付けに備えて、畑の準備が必要になります。
また、すでに収穫を終えたタマネギは、貯蔵中となっているはずです。
もちろん、上手に貯蔵すれば傷みもなく、おいしいタマネギが楽しめます。
けれど、中には早くに芽が出たり、傷みが出るものもあります。
畑にタマネギが植わっていなくても、タマネギのためにできることを進めましょう。
■8月の作業
・土作り
一般的なタマネギは、9月頃から種まきが始まりますが、
ホームタマネギの場合は、8月下旬~9月上旬にかけてが植え付けの適期です。
植え付けの1か月ほど前から土作りをしておくと、
植え付ける時の土の状態も良くなります。
まず、栽培するエリアをよく耕し、
そこに1平米あたり50gの石灰を入れてよく混ぜます。
その後2週間ほど経ってから、堆肥を2kgほど加えてよう混ぜ、
さらに1週間後に元肥を15gほど加えて混ぜ、ようやく土作りが完成します。
タマネギ栽培では、堆肥などの有機質のものを多く土に入れるため、
石灰や肥料など、間隔をあけて加えていく必要があります。
すべてを一度に土に混ぜ込むと、アンモニアなどのガスが多く発生し、
植え付け後の生育が悪くなる原因となります。
プランターで栽培する場合、市販の培養土を使うのであれば、
前もって土作りをする必要はありません。
もし、再生土を使うのであれば、再生予定の土を消毒する必要があります。
この場合は、消毒にかかる時間を逆算して土作りを始めましょう。
・傷み始めたタマネギ
貯蔵環境に注意していても、いつの間にかカビや傷みが発生していることもあります。
時々は、貯蔵しているタマネギを触ってみて、変に柔らかい部分ができていないか、
表面にカビのようなものが付着していないかなどをチェックしましょう。
もし傷みが出ているものでも、切ってみると使える部分が残っていることも多いです。
そのまま放っておくと傷みが広がるので、できるだけ早く消費することが大切です。
けれど、傷みが出ている球が多い場合、一度には使いきれないこともあります。
そんな時は、料理につかいやすい状態に加工して、冷凍しておきましょう。
加熱調理することが前提なのであれば、
生のまま使いやすい形状に切って保存袋に入れ、冷凍しておくのがお勧めです。
また、みじん切りや薄切りにして、炒めてから冷凍しておけば、
ハンバーグやカレーなどにすぐ使えて便利です。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期