タマネギ 芽かき
ホームタマネギで芽かきが必要なことがあります
タマネギ栽培では、通常芽かき作業はほとんど行いません。
けれど、時には芽かきが必要になることもあります。
タマネギ栽培で芽かきが必要な時とは、どのような時なのでしょうか。
また、どのように芽かきをすれば良いのでしょうか?
[タマネギ 芽かき]
■芽かきとは?
芽かきとは、不要な脇芽を摘み取る作業のことで、
野菜に限らず、草花などでもよく行われる作業です。
野菜栽培では、様々な野菜で使われ、トマトやナス、ピーマン、ジャガイモ、
キュウリ、ゴーヤなどの栽培では、一般的な作業です。
タマネギ栽培でほとんど行われないのは、
タマネギは晩秋に苗を植え付けて育てる作型が一般的なため、
脇芽が発生することがあまりないためです。
ところが、タマネギには苗を植え付けて育てる作型だけでなく、
ホームタマネギと呼ばれる、小さな種球を植えて育てる栽培法があります。
この栽培法の場合、種球が大きいと分球してしまい、
1つの種球だったところから複数の葉が伸びてくることがあります。
そのまま育てても良いのですが、複数の球がくっついた状態で生長しているため、
株間はほぼない状態です。
そのため、収穫時期まで無事に育ったとしても、球の形が悪くなります。
また、至近距離でもう1株育っている状態のため、
栄養や根を張るスペースの取り合いとなり、生長が悪くなるケースもあります。
一見すると、タマネギ栽培では芽かき作業は必要ないように思えますが、
時と場合によっては、芽かきを行う必要が出てくるのです。
ホームタマネギの試し掘り
■タマネギ 芽かき
タマネギ栽培では、ホームタマネギを育てる時に、
芽かきが必要になることがあります。
市販されている種球では起こりにくいですが、
自作の保存していた種球が少し大きいと、分球しやすくなります。
分球した種球は、割れた分だけ芽が出てくるので、芽かきが必要となるのです。
芽かきのやり方は簡単なので、分球して1か所から複数の芽が出てきている株は、
芽かきをしてスッキリさせましょう。
種球を植え付けてから1ヶ月ほどすると、だいたいの芽が出揃います。
芽の長さは10cm以上になっている頃ですから、
この時期になれば、芽かきが必要かどうか判別できるようになります。
複数の芽が出ている箇所は、芽かきする方の芽の根本をしっかり持って、
少し横にずらすようにしながら引き抜きます。
残す方の芽が一緒に抜けないよう、こちらも株元を押さえておくと良いでしょう。
芽かきする方の芽が抜けにくい場合は、無理に引き抜かずに、
取り除ける芽だけを取るようにしましょう。
あまり無理をすると、残す方の芽を傷つけることになりかねません。
あるいは、分球している小さいほうの球を、
手で持って割るように取り去る方法もあります。
芽かきで取り除いた芽は、食べることができます。
見た目は青ネギのようですが、青ネギとはまた違った優しい風味なので、
生のまま刻んでサラダのトッピングにしたり、
ニラのように適当な長さにカットして炒め物にしたりと、用途は広いです。
ニンニクやニラのような強い香りがないので、
子どもから大人まで食べやすい味わいです。
大玉のタマネギでも、分球することがあります
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期