タマネギの育て方 土づくりは?
タマネギは栽培期間が長いので土づくりはとても大切です(北海道)
特に秋まきのタマネギは厳冬期を乗り越えるために、
冬までにしっかりと根を張って、
地上部を生長させる必要があります。
タマネギには好みの土壌があり、適切な肥料を与えることが大切です。
病害虫に強い、大きくておいしいタマネギをつくるには、
タマネギの土はどのように作るとよいでしょう。
[タマネギの育て方 土づくりは?]
■タマネギの育て方 土づくりは?
1.タマネギの好む土壌
タマネギは栽培期間が長く、根が浅く張るという特徴があります。
そのため、肥料切れを起こしやすく、乾燥しやすいので注意が必要です。
あらかじめ堆肥を十分に施し、地力を高め、
保水力と保肥力のある畑を作りましょう。
土質は、栽培する品種によって適質が変わります。
早生種は砂質で育てると地温が高まりやすく、大きく育ちます。
長期貯蔵に向く中晩生種や晩生種は、
粘土質で育てると実がしまったタマネギなります。
タマネギの好むPHは6.5~7.8で酸性の土壌を嫌います。
2.タマネギの好む肥料
タマネギはネギ科の植物です。
ネギ科の植物はリン酸成分を多く施すと根張りがよくなります。
タマネギの栽培では元肥にも追肥にもリン酸を多く配合します。
逆に、窒素成分は控えたい成分です。
窒素成分が多いと貯蔵性が悪くなってしまいます。
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リン酸の多い肥料は発酵鶏糞・骨粉・米ぬか・バットグアノです。
バットグアノとはコウモリのふんから作られた肥料で、
窒素を含まないリン酸性の肥料です。
骨粉も窒素成分を含まず、リン酸成分を豊富に含んでいます。
良い土が美味しいタマネギを作ります
3.タマネギの土づくりを行う時期
タマネギの畑は植え付けの2週間前には準備をしておきます。
畑に堆肥や苦土石灰を混ぜ、土になじませておきます。
堆肥を撒くと堆肥が発酵して地熱が上がります。
土づくりを行ってすぐに苗を植え付けてしまうと、
地熱によって苗が焼けて枯れてしまうのです。
植え付け時期はタマネギの種類や地域によって変わってきます。
関東地方では、早生品種は11月中旬、
中晩生種や晩生種では11月下旬から12月上旬になります。
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4.タマネギの土づくりの方法
タマネギの苗を植え付ける2週間前に、
1㎡あたり100gの苦土石灰を入れて混ぜます。
植え付けの1週間前には1㎡あたり2~3㎏の堆肥と、
100gの化成肥料を施します。
化成肥料はリン酸成分の多いものを使うか、
骨粉などを足しても良いでしょう。
堆肥や肥料を入れた後はしっかりと耕し、
畝を仕立て、マルチをかぶせておきます。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期