タマネギ栽培 防寒
タマネギは栽培期間が長いですが、
楽に育てられ、家庭菜園でも人気のある野菜です
ところが、タマネギ栽培にチャレンジしてみたけれど、
途中で枯れてしまったという話を時々耳にすることがあります。
タマネギの枯れの原因は様々ですが、意外と多いのが凍害・冷害によるものです。
防寒対策が有効ですが、実際にはどのような防寒方法があるのでしょうか。
[タマネギ栽培 防寒]
■タマネギ栽培に防寒は必要?
タマネギはどの地域でも栽培することができます。
スーパーに並んでいるタマネギも、
北海道産など寒い地域育てられているものが多いかと思います。
確かにタマネギは寒さにある程度は耐性がありますし、
寒さに当たることで甘みが強くなります。
ところが、寒さによってタマネギ栽培に支障が出ることもあるのです。
寒い時期は、まだタマネギがしっかりと太く育っていないことも多いため、
冷害や凍害に合うと、深刻な状況になることもあります。
冷害や凍害に合わないためには、やはり防寒対策が必要となります。
簡単な防寒対策を行うだけでも、タマネギが元気に育ち、
初夏には立派なタマネギを収穫することができるようになります。
■タマネギ栽培の防寒方法
タマネギ栽培では、11月頃に苗を植え付けるのが基本です。
11月の日本は、各地でどんどん寒くなってきている頃です。
植え付けたばかりのタマネギの苗は、
根をしっかりと張っていないこともあり、まだまだ弱い存在です。
植え付ける前に、必ず苗の選別を行います。
この時、小さい苗や細すぎる苗は、
冬の間に弱って枯れてしまう可能性が高くなるため、分けておくようにします。
ちょうど良いサイズの苗を植え付けたとしても、
冷害や凍害に合わないために、防寒対策をしておきましょう。
黒マルチは効果が大きいです
・黒マルチ
苗を植え付ける前に行う防寒対策です。
ホームセンターや園芸店で市販されている、
黒色のビニールマルチを畝にかぶせておく方法です。
ビニールマルチも種類が多いですが、中でも黒いマルチがお勧めです。
色が黒いため、太陽の熱を吸収し、地温を上げてくれる効果があります。
また、土から水分が蒸散して乾燥したり、
反対に大量の雨が流れ込んで過湿になるのを防ぐ効果もあります。
黒マルチは植え付け後に設置することができないので、
必ず苗を植え付ける前に設置するようにします。
マルチの中には等間隔に穴が空いたものもあるので、
そういったものを使うことで、植え付け位置の確認作業が簡単にもなります。
・寒冷紗
タマネギは霜や冷たい風に当たることで、冷害や凍害に合いやすくなります。
寒冷紗など、光と水を通すような素材で覆うことで、
霜が降りるのを防ぎ、風を和らげることができます。
寒冷紗は、設置と撤去が簡単なので、苗を植え付けた後でも設置が可能です。
不要になった時も、すぐに撤去ができるので気軽に使えます。
プランター栽培では、ワラが取扱いやすいです
・もみ殻、切りワラ
もみ殻や細かく切ったワラを使って、タマネギの株元を覆うことで、防寒になります。
霜が降りると、タマネギの株元に霜柱が立つことがあります。
霜柱は、タマネギを押し上げて根を露出させるので、注意が必要です。
霜によって根が傷むこともあるので、株元をもみ殻や切りワラなどの、
マルチで覆うのは、とても有効な手段となります。
腐葉土や堆肥などで株元を覆う方法もありますが、
もみ殻や切りワラの方が通気性が良いので、お勧めです。
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・土寄せ
霜がタマネギの苗を押し上げ、根を地上に出してしまうのを防ぐため、
タマネギの株元に土寄せをしておくのも良い方法です。
土寄せをすることで、株元がぐらつくのを抑える効果もあるのでお勧めです。
・合わせ技
黒マルチ、寒冷紗、もみ殻、切りワラ、土寄せなどの防寒方法を、
合わせて使うことでさらに防寒効果が得られるようになります。
お勧めなのが、黒マルチ+株元マルチや黒マルチ+寒冷紗などです。
黒マルチで地温が上がりやすい環境を作り、
さらに霜が降りないようにすることで、根を守ることができます。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期