タマネギ 苗が枯れる理由は?
タマネギ苗を育てていたり、
植え付けた後に枯れてしまうことがあります
タマネギの苗が枯れる理由には、
乾燥しすぎによるものや、多湿になりすぎたためなど様々あります。
タマネギの苗が枯れる理由を知っておくと、
失敗せずに大きなおいしいタマネギを育てることができます。
[タマネギ 苗が枯れる理由は?]
■タマネギ 苗が枯れる理由は?
1.土が不適切
タマネギは粘土質の土壌や酸性の土壌を嫌います。
土壌が粘土質の場合は、バーク堆肥を入れると土壌改良ができます。
よく耕して土の粒を小さくするだけでも、
水はけを良くすることができます。
タマネギの畑にはあらかじめ苦土石灰をまき、
酸性度を中和しておく必要があります。
2.乾燥によるもの
タマネギは乾燥に強い野菜です。
しかし、植え付け後に雨が少なく、風が強い日が続くと、
土の乾燥が進み、水分不足になります。
水分が足りなくなると、
苗は先の方から黄色く枯れたようになります。
過湿になると病気にかかりやすくなりますが、
あまりに乾燥がひどい時は水を与えます。
植え付けてしばらくして、生長してくると、
多少の強い乾燥でも影響を受けません。
良いタマネギ苗を育てれば、枯れにくくおいしいタマネギが収穫できます
3.多湿によるもの
種を育苗箱で育てているときは、
排水が悪くて過湿状態になり枯れてしまうことがあります。
発芽後は乾燥気味に育てる必要があり、
毎日水やりを行っていると立ち枯れをおこします。
植え付け後に毎日水をやったり雨が続くなどして、
過湿状態になっても立ち枯れの原因になります。
4.多肥によるもの
植え付け直前に化成肥料を畑に播くと、
窒素成分が根に直接当たり、枯れてしまいます。
肥料あたりを起こすと苗は葉の先の方から黄色くなって行きます。
畑の準備は植え付け前の2週間前に行います。
肥料はできるかぎり完熟堆肥を施します。
肥料成分と、酸性度を中和させるための、
苦土石灰を畑になじませてから植え付けを行います。
5.病害虫によるもの
発芽後葉が1から2枚伸びてきた頃に、
苗立枯れ病という病気にかかることがあります。
連作によって起こりやすい病気で、
白く変色した後くびれて枯れてしまいます。
タマネギ黒穂病も連作によっておこる病気です。
苗がまだ幼いうちに黒くずんぐりむっくりとした形になります。
生育が衰えてやがて枯れてしまいます。
ネキリムシが発生すると苗が枯れてしまいます。
ネキリムシの被害は畑全体ではなく、ところどころ発生します。
6.苗が小さい
タマネギの苗は、細い苗だと霜に当たって枯れてしまうことがあります。
タマネギの苗は直径が7㎜くらいのものが良く、
それよりも細いと枯れてしまい、太すぎるととうが立ちます。
7.生理的なもの
タマネギの葉は新しい葉が生える時に古い葉が枯れていきます。
生理的な現象で、枯れたように見えますが、心配はありません。
タマネギは植え付け後は元気がなく、
葉が黄色くなって枯れたように見えることがあります。
この時に心配して冠水しすぎると、立ち枯れの原因になります。
タマネギの苗は球根なので、多少の乾燥で枯れることはありません。
タマネギの苗の先が丸くなっていますが、その部分が球根部分です。
タマネギは植え付け後根がついていれば枯れることなく生長していきます。
多湿や多肥といった、
過保護な育て方をすると枯れる原因をつくってしまいます。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期