タマネギ 追肥 雪

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タマネギ 追肥 雪

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雪に覆われた畑

 

 

タマネギ栽培では、苗を植え付けた後1ヶ月後や、冬越し後に追肥を行います。

 

特に何も異常がなければ、追肥のタイミングに肥料を与えるだけで済みますが、
寒冷地などの積雪地域では、雪が問題となる場合があります。

 

タマネギに追肥する時、もし雪が積もっていたら、どうすれば良いのでしょうか。

 

[タマネギ 追肥 雪]

 

 

■タマネギ 追肥 雪

 

タマネギは丈夫な野菜で、比較的育てやすいということもあり、
広い地域で栽培が可能です。

 

寒地~暖地まで栽培は可能ですが、栽培している土地の気候が変われば、
管理方法や作業の仕方が、微妙に異なることもあります。

 

寒冷地でタマネギを育てていると、冬の間に雪が積もることが多くあります。

雪が積もっていると、肥料を与えるにも与えられない状態となりますが、
雪が解けるまで待っても良いものなのでしょうか。

 

・寒冷地での追肥のタイミング
寒冷地でのタマネギ栽培には、2種類の作型があります。

 

一般的なタマネギ栽培と同様に、秋に種をまいて育てる秋まき栽培と、
春に種を播く春まき栽培です。

 

春まき栽培では、3月に播種して5月に定植し、9月頃に収穫となります。
栽培期間はやや短めですが、中間地や暖地とはまったく違った栽培時期となります。

 

淡路などの一般的な栽培地が6月頃に収穫するのに対し、
北海道などでの春まき栽培では9月に収穫となるので、
出荷の時期をずらすことができます。

 

秋まき栽培の場合、8月の終わりに種を播いて9月に定植し、
冬を越して翌年の7月末以降に収穫を行います。

 

中間地や暖地では、11月頃に定植して5月~6月に収穫するため、
寒冷地での秋まき栽培は、栽培期間がさらに長くなるのが特徴です。

 

ただ、春まき栽培よりも収穫が早めにできるというメリットもあります。

 

春まき栽培の場合、播種する時点で雪がとけていることが多い上に、
植え付け時の元肥のみで追肥しないこともあるため、
雪の時期に追肥することがありません。

 

ところが、寒冷地での秋まき栽培だと、
冬越し後の追肥の時に、積雪している可能性があるのです。

寒冷地の秋まき栽培では、3月~4月が追肥の時期となります。

 

 

トンネルも雪の重みで倒れることがあります

 

 

・積雪時の追肥
寒冷地での秋まき栽培では、3月~4月に追肥が必要となります。

 

雪がとけるまで待ってから追肥をするのが一番ですが、
栽培している地域やその年の天候によっては、雪解けまで待てないこともあります。

 

雪が積もっていない時期であれば、通常と同じように土に肥料をばらまきして与えます。
問題は、雪が積もっている状態での追肥作業です。

 

雪が積もっていたとしても、トンネルやハウス内での栽培であれば、
タマネギの上に雪が積もっているわけではないので、通常と同じように追肥できます。

 

けれど、トンネルやハウス内での栽培ではない露地栽培の場合は、
土に直接肥料をまくことができません。

 

この場合のやり方としては、2つあります。

1つは、雪を取り除いて追肥する方法です。

 

タマネギの上に残っている雪を丁寧に取り除き、露出した土に肥料をばらまきます。
ただ、雪を取り除く時に注意しないと、タマネギを傷つけることがあります。

 

もう1つは、雪の上から肥料をまく方法です。

雪の上に肥料をまいても、じわじわと溶けだして肥効が期待できるというものです。

 

雪を取り除く必要がないため、タマネギを傷つける心配もありませんが、
雪の厚さによっては肥効が出るまでに時間がかなりかかる可能性があります。

 

どちらの方法でも構いませんが、どちらも何度か試してから、
地域や自分に合った方法を選択するのがお勧めです。

 

・追肥をしない栽培法を選ぶ
タマネギ栽培では、苗を植え付ける時の元肥と、
栽培中に与える追肥が必要となります。

けれど、肥料の種類によっては、元肥のみで育てることができます。

 

一発肥料と呼ばれる肥料は、元肥として植え付け前に土に加えておく肥料ですが、
肥効が非常に長く出るため、途中の追肥が不要となります。

 

この肥料を使えば、寒冷地でも途中の追肥が不要となり、
雪解けを気にする必要がなくなります。

 

■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期



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タマネギ栽培 Q&A

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