ホームタマネギ 大きくならない

タマネギ栽培.com

ホームタマネギ 大きくならない

読了までの目安時間:約 9分

 

スポンサードリンク


プランター栽培のホームタマネギ、甘みとコクがあり美味しかったです!

 

 

ホームタマネギを育ててみたものの、年内には球が大きくならなかったため、
そのまま春まで育てたけれど、結局はトウ立ちして球はあまり肥らなかった、
というような失敗をよく耳にします。

 

ホームタマネギは、すでにタマネギの赤ちゃんの状態のセット球を8月末頃に植え付け、
育てることで、年内に収穫するという作型が一般的です。

 

すでに赤ちゃんタマネギに育っているので、栽培期間が短く容易に育てられます。
しかし、ちょっとしたことで、球が大きくならずに年を越すことが多いのです。

 

そのまま様子を見ようと畑に置いておくと、すでに大きく育ちすぎているため、
春にはトウ立ちし、最終的には分球したりして、
美味しいホームタマネギを収穫することができません。

 

ホームタマネギが大きくならない原因には、
どのようなことがあるのでしょうか。

 

 

[ホームタマネギ 大きくならない]

 

 

■植え付け時期が遅い

 

ホームタマネギの植え付け時期は、寒冷地で7月下旬~8月、
中間地で8月下旬~10月上旬、暖地で8月下旬~10月下旬となっています。

 

実はこのホームタマネギの植え付け適期の期間はもっと短いのです。
ホームタマネギを肥らせ、年内に収穫をするための植え付け適期は、短期間です。

 

基準となる中間地での適期は、8月30日を中心に、前後4日のうちです。
つまり、8月26日~9月3日までの1週間あまりが適期となります。

 

これよりも早いと、暑さによる蒸れでセット球が腐りやすくなり、
遅れて植え付けをすると、生育が間に合わず球が肥大しにくくなります。

 

もしこの時期にどうしても植え付けができない場合は、
少し遅らせて10月下旬に植え付けることもできます。

 

ただし、この場合は収穫が年内ではなく、翌年の春になります。
通常のタマネギよりは早めに収穫ができますが、
早どりできるホームタマネギのメリットを感じることはできなくなります。

 

また、8月下旬~10月下旬までが適期ということではなく、
春に収穫するのであれば、必ず10月下旬に植え付けを行います。

 

10月下旬よりも早く植え付けると、中途半端な生育状態となり、
春にトウ立ちしやすくなります。

 

10月下旬よりも遅く植え付けると、寒さでうまく育たないことが多くなるので、
この場合も狭い植え付け適期を必ず守るようにします。

 

 

種球の大きさを選別し揃えて植え付けるのがコツです

 

 

■球の大小を選別する

 

ホームタマネギを育てる時のセット球は、
ホームセンターなどで購入したり、自分で育てて準備します。
>>ホームタマネギの栽培

 

植え付け前に、ぜひ行いたいことは、球の大小の選別です。
晩秋に苗を植え付けるタマネギの場合も、苗の大小を選別します。

 

タマネギはホームタマネギで育てる時も、苗から育てる時も、
植え付けに適したサイズが存在します。

 

ホームタマネギの場合は、セット球の直径が2.5cm以上3cm未満が良いとされます。
この範囲よりも小さいと、うまく育たず球が肥大しません。

 

反対に3cm以上の大玉になると、生育が良すぎて、
適期内に植え付けてもトウ立ちしたり、分球してしまいます。

 

また、まだ暑さが残る時期に植え付けをするため、
球が大きいと植え付け後に腐敗することが多くなります。

 

選別の作業は少し手間がかかりますが、行うと安心です。
市販されているセット球も、大きさにばらつきがあることもあるので、
一度サイズを確認しておくと良いでしょう。

 

 

プランター栽培ならワラを敷くと乾燥を防ぎ病気も予防できて安心です

 

 

■水不足に気をつける

 

8月下旬に植え付けたホームタマネギは、
うまく生育していれば、10月中旬頃から肥大が始まります。

 

10月中旬頃になると、気温も落ち着いて涼しくなってきていますが、
タマネギの生育が旺盛な時期なので、水切れには注意します。

 

この時期に必要な水を確保できていないと、球部分の葉に厚みが出ず、
球が小さいままになってしまいます。

 

また年によって、雨が続いたり降らなかったりと、降雨量もまちまちです。
乾燥を予防し、余分な水が入り込むのを防ぐためにも、
マルチ栽培をするのがお勧めです。

 

 

欠株がないように植え付ける深さにも気をつけます

 

 

■深植え、浅植えに注意

 

ホームタマネギを植え付ける時は、
セット球の先端がほんの少し地上に見えるくらいの深さが目安です。

 

チューリップなどの球根と同じ感覚で植え付けをすると、深すぎます。
深く植えてしまうと、地上に芽が出てくるまでに時間がかかってしまったり、
土の中で蒸れて腐ってしまいます。

 

地中でセット球が腐ってしまえば、球が肥るどころの問題ではありませんし、
地上に出てくるまでに時間がかかれば、その後の生育に影響します。

 

反対に、浅すぎるのも良くありません。
植え付け位置が浅いと、発芽までは問題なくても、
株が育ってきた時に、植えている部分が浅いため、倒れやすくなってしまいます。

 

一度倒れて根が露出したタマネギは、
起こして植え直しをしても、なかなか回復しないことが多いです。

 

ホームタマネギの栽培は、植え付け時期や施肥の時期など、
タイミングがかなり難しい栽培法です。

 

少しの遅れが命取りになることも多いので、うまく生育させるために、
最初の植え付けでつまずかないようにしましょう。

 

 

2回目の追肥が遅れると、良質のホームタマネギが収穫できません

 

 

■追肥のタイミング

 

ホームタマネギの追肥のタイミングは2回です。

 

1回目は植え付けから1ヶ月後、
2回目は葉が6枚になった頃です。

 

2回目の追肥が遅れると、いつまでも肥料が効き過ぎ、球の肥大が悪くなります。
時期としては、ちょうど2回目の追肥を行う葉が6枚くらいになる時期が、
10月上旬~10月中旬頃となります。

 

10月上旬~中旬頃から球の肥大が始まるので、このタイミングでの追肥がベストです。
球の肥大が始まるくらいの頃に、葉が6枚~7枚確保できていれば、
生育は順調といって良いでしょう。

 

もしこれよりも前の時期に、葉色が悪くなったり、生育が遅く葉数が足りない場合は、
即効性のある液体肥料を与えて生育を促しておきます。

 

2回目の追肥よりも遅くい時期に追肥をすると、
球の肥大のタイミングに合わないばかりか、
球が腐りやすくなったり、食味が悪くなることがあるので注意します。

 

■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期



スポンサードリンク

 

タグ : 

タマネギ栽培 Q&A

人気の記事